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今日の演習日記〜陸上自衛隊富士総合火力演習レポ〜 8月28日(土)


※今日は大きめの写真多用のためやたら重いかもしれません。

 タイトル通り、陸自の年に一度の大演習、富士総合火力演習に行ってきました。
 本当はMURAJIさんにお誘いいただいていたのですが、MURAJIさんが所用につき行けなくなったとのことでなんとチケットを譲っていただき、私の先輩と二人で行くことに。MURAJIさんには感謝してもしきれません。

 そういうわけで帰省先の京都からの出撃ということで、ムーンライトながら→沼津(2:52着)、6:01御殿場行き始発まで待機(夜明かしともいう)という結構な強行日程を組みました。コミケ並…いや、コミケ以上のハードスケジュールです。
 そして、それでいっても御殿場駅前のシャトルバス乗り場には既に結構な人がいるという罠…前日入りと車の人たちですか。さすがにこれには勝てませんな。
 で、会場までバスで30分ほど。既にスタンド席は埋まっていたのでシート席へ。一枚目の第三列くらいに陣取って、直前練習を眺めながら開始まで待機。
 この直前練習、練習といいながら既に89式装甲戦闘車やら96式装輪装甲車がバカスカ機関砲やら重機関銃やらをぶっ放してます。凄いです。実際の発砲音はやたら大きいです。映画で聞いてるような音より、もっとこう腹にきます。
 あと曳光弾の光跡って、本当に見えますね。光が的に吸い込まれていって的が爆砕するような感じです。惜しむらくは、速すぎてシャッターを切るときに一瞬のタイムラグがあるデジカメ、それも三脚も何も無しの私の安物ではとてもじゃないけど追従しきれないことでしょうか。あと、中途半端な席しか取れなかったので前の人の頭とかやたら写ってたりすることと、天候不良につき(辛うじて雨が降らなかったくらい)画面が微妙に暗かったりもしますがそこら辺はご了承ください。

朝練時の89式装甲戦闘車。なお、以降枠が出てる写真は全部クリックしたら拡大されます。


同96式装輪装甲車、90式戦車。90式はまだ砲撃練習はせず。


 そして、会場の一角に設置されたスクリーン(遠すぎて見にくかった…)に自衛隊のPVが流れたり、音楽隊がクラシックの行進曲を演奏したりしているうちに幕僚長や石破防衛庁長官が入場したりしたのち国旗掲揚、演習開始。
 一○二○からの前段は陸上自衛隊の主要装備の紹介で、航空火力〜遠距離火力〜中距離〜近距離〜機動打撃力〜空挺降下の順に紹介される予定だったのですが、天候不順(富士山が雲で見えないくらい)につきF4EJ改要撃戦闘機の飛行と空挺降下は中止…
 残念ですが、まあ雨が降り出さないだけ良しとしましょう。予報ではもろに雨だったのですから…

 ということで、先陣を切ったのは特科(砲兵)部隊。多連装ロケットシステム(MLRS)、88式地対艦誘導弾、155mm榴弾砲に99式自走155mm榴弾砲、203mm自走榴弾砲。


左から88式、MLRS、155mm、203mm、99式
前者二つは「ここで撃つには爆風とかひどすぎる」ということで顔見せだけ。後者3門がその代わり撃ちます。 状況説明や兵器説明などの解説があったあと、おもむろに「撃て!」の号令がかかり


 発砲、耳を圧する轟音、砲煙。
 そして数瞬後。「弾着…今!!」の掛け声とともに


 次々に目標に着弾、上がる黒煙。煙が立ったあとから音が遅れてくるような感がするんですが、やっぱり音速超えてるということなのでしょうか。 にしてもやっぱり迫力がすげえ。
 そして、ひとしきり撃ったあとに精密な射撃緒元に基づき砲撃で空中に富士山を描くパフォーマンスをやってのけた後、退場。



 120mm迫撃砲、88mm迫撃砲が展開します。


 着弾はとり逃してしまったわけですが、山形の弾道を描く迫撃砲は着弾までにかなり長い間があってタイミングをとれなかったんです…残念。



 次に展開するは誘導弾。ミサイルですな。これもこんな観客席の近くで撃ったらえらいことになるということで演習場奥から放たれてました。なお、撃たれたのは96式多目的誘導弾システム、79式対舟艇対戦車誘導弾、87式対戦車誘導弾、64式対戦車誘導弾。



 で、やっぱり着弾。このあと近距離火力に移り、対人指向性散弾(クレイモアみたいなもんか?)が人に見立てた風船6個ほどを一瞬で吹き飛ばす様に慄然としたあと、



 イラクでも頑張ってる軽装甲機動車上の01式軽対戦車誘導弾の二種類のモードでの撃ち分けがあり、

 89式装甲戦闘車と96式装輪装甲車が登場。この二種は朝練の時にやたら撃っていたので最後には慣れてしまいましたが、この89式、姿形も戦車に似ていて格好いいのですが小気味よく矢の様な砲弾を吐くせいか砲撃が妙に迫力あります。35mmなんで大きさ的にはたいしたことないのですが。


 いや、スペックが他と比較して大したことないとかいってもこれほどの迫力が、ということなのでしょう。というか私は96式の重機の発砲だけでもう圧倒されてました。やっぱりいくらスペックだけそらんじていても意味がないなあとか痛感。


 そうこうしているうちに96式から兵員がわらわらと展開して84mm無反動砲を観客席の間近で展開。

 …もちろん、こんな近くでぶっ放されたらたまったもんじゃないので遠くから的に向かって放たれるわけですが。こっちのはパフォーマンス。

 さて、近距離の普通科(歩兵)火力も終わったところで前段のクライマックス、


 90式戦車キターーー!! 現代日本の最強陸戦兵器、さて、その威力はどんなもん…
「……!!」

 …ヤバイ。これまでのとは比べ物にならんくらいヤバイ。その、衝撃が腹に響くとかそういう問題じゃない。89式の35mm砲が「このくらい」だとしたら
「このくらい」の衝撃と爆音が襲ってきます。もっと具体的にいうなら「あまりの衝撃に、発砲の瞬間構えていた腕が上やら下やらに跳ね上がってろくな写真が取れなかった」くらい(苦笑)。いや、三脚持ってかなかった私が悪いんですが。あの衝撃は本気で凄いっす。あれを体感するだけでも行く価値はあると思います。

 興奮冷めやらぬままに、90式は


後進での鮮やかな機動を見せ付けて退場、空挺降下が中止になったためもう前段ラスト、ヘリの登場。


 多分UH-60、CH-47、OH-1。ここら辺でちょうどバッテリーが尽きたからあんまり取れなかった…

 さて、ここで一旦休憩。再び音楽隊による演奏です。開始前は無難な行進曲を演奏していましたが、この興奮でテンションの上がる会場をさらに盛り立てるためか、ここでの選曲は実にステキです。
「君が代行進曲」→「愛馬行進曲」→「軍艦行進曲」→陸自公式行進曲「大空」。
 おいおい、軍歌メドレーかよ…燃え燃えじゃないか。あの会場で聞く軍艦行進曲とか君が代行進曲とかやばすぎです。なんか精神が無駄に高揚します。もともとそういう目的の曲ではあるのですけれど。
 個人的には「抜刀隊」も演奏するのかと思ったけどそこはちょっとだけ残念。

 さて、後段。専守防衛の陸自の本分、「侵攻してきた敵の攻勢を挫き、しかる後に攻守逆転して敵を粉砕する」演習。侵攻する敵を


 後方に布陣する特科の砲撃が食い止め、


 誘導弾や無反動砲が食い止め、敵の意図を潰す。そして


 偵察のOH-1観測ヘリやオートバイ部隊、


 87式偵察警戒車が出動して敵情偵察、そして反撃開始。

 まずはヘリボーン部隊が兵員を降ろし、または着陸して吐き出し



 
 車両まで降ろしてしまいます。

 

 まだわらわらとヘリが来て部隊が来て攻撃開始。


 観客席からは見えづらい位置にいる74式戦車も援護射撃。



  そして突撃する機甲部隊。行進間射撃から位置を固定して撃ちまくります。ヤバイです。一両でさえあれだけの迫力なのがマックス八両二個小隊、四両ずつ交互に撃って撃って撃ちまくります。まさに天地鳴動。こんなにガンガン撃ちこまれたらたまったもんじゃないと思います、ええ。会場は大興奮。というか私が。


 総攻撃ということで歩兵戦闘車や74式も攻撃に参加。そして


 発煙弾や


 地雷原処理ロケットが打ち込まれ大勢が決しかけた頃、


 空を圧するヘリの大群が飛来、


 壊滅しある敵陣を焼き払う!そして状況、終了!


 終了後、整列した戦車の横を石破防衛庁長官を乗せた車列が退出。なぜか観客が全員総立ちで拍手。これだけの壮観を見せ付けられたら拍手のひとつもしたくなりますわな。そのあとに続いた議員と思しき人たちのバスには誰も見向きしなかったけど。


 整列する戦車。74式のドーザー付とか暗視装置付とかがちらほらいたりします。


 そして手を振りながら(この写真の人は振ってませんが)退出する戦車隊員。観客も手を振って答えます。誰か万歳し出したら唱和するんじゃなかろうか、などとも。

 この後も、参加装備品の展示とかがあったのですがここまで何とか持ちこたえた天候がついに崩れだしたのと、人が多すぎてろくに写真も取れないだろうとの判断から退場。
 …こういうときは退場のほうが混雑するのはコミケなんかでおなじみ。延々バスで待たされたことを考えれば早めに帰って正解だったといえるでしょう。もっとも、結局タッチの差で電車を一本逃してしまう羽目にはなるのですが…
 その後、無事東京に帰還。なんだか知らないけど上京してるKIDDYに「メイリでマリみてDAY最終日だぞ」とか教えられてついカッとなって行ってしまったのは多分別の話。

 それはさておき、非常に楽しかったです。もう、燃えて燃えて。いや物理的に燃えてるけど目標。
 砲撃の時の衝撃なんかは、とても写真や文章では伝えられないもの(つまり私も今日まで理解できていなかった)なので、それを理解できるというだけでも非常に有意義なものだと思います。皇国の護りの鉄壁なるも十二分に印象付けられましたし(笑)。機会があれば行ってみるといいです。ただし、朝が早いというかベストポジションには前日から御殿場入りする必要がありそうですが。


 おまけ。お土産の自衛隊名物、撃まんじゅうとか。缶の方はパンらしいです。

 あと、会場で配られたプログラムの中にロッキードマーチンの広告が載ってるのは何の意味があるのだろうと思いました(笑)。他の広告はもっと民間人向けなのに…

 さらにどうでもいいこと。会場で後に座っていたお姉さんが、顔は私的にストライクなのにかなり重度のミリオタで腐女子であるということが漏れ聞こえる会話からわかってそのギャップに萌えたり、まあでもあまり身近にいられたら困るよなあとか思ったり。しかし、いるんですねえ、女性のミリオタ…初めて見た…