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ばっくとぅとっぷ


フランス旅行記 初日まで 9月1日(月)〜9月2日(火)


 さて、久しぶりの旅行ということで、メインターゲットであるところのソミュール戦車博物館、ル・ブルージェ航空宇宙博物館のレポートだけでなく、パリ滞在中3日半+行き帰りの行程の出来事も旅行記っぽく書いてみようかと思います。

 9月1日22時20分。飛行機は翌2日10時に成田空港発であり、諸々の手続分の時間を勘案するとこの時間の夜行バスで以って東京に出発せざるを得ないため、そのように真首都を進発。さて、これから長丁場なんだからゆっくり寝よう…

 …とするものの、乗車したバスは4列シート車でやや狭く、ほぼ満席に近い状態でしっかり隣の席も埋まっていた上、その隣に座ったおっさんが妙に汗&アルコール&大蒜の香りを漂わせた挙句肘で以って我が領分を侵犯しようとしてきたため、気になってあんまり寝られず。幸先は悪いなあ。 まあ、最近の気象状況をかんがみると、東海地方あたりで集中豪雨喰らって運行休止とか途中で足止めとかにならなかっただけよしとするべきところなのでしょう。先週は富士でえらい目に遭いましたし。

 なお、このバス車内にて携帯でMixiチェックしてるときに、福田首相の辞意表明を知って驚愕する。なにもこれから私が日本の情報を摂取しにくくなる時にそんな辞めんでも(それは彼が辞めない事の動機にはならない)。この旅行記を書いてるのは日本時間午前3時のパリなのですが、帰ったころには一体どうなってるのやら。

 ともあれ、5時45分くらいに東京駅に無事到着して、総武線快速で成田空港(第2ビル駅)へ。北京へ発つと思しきパラリンピック選手団(+報道陣)とカウンター付近でかち合いつつ、今回の同行者MURAJIさんと合流。出発手続は滞りなく進み、JAL415便に搭乗。飛行機は成田をつつがなく出発し、シベリア上空を横断しつつ、11時間強かけて欧州へ。機内食は離陸して一時間半くらいと着陸の一時間半くらい前、あとその間に菓子パンが一つ。機内ではひたすら、まずノートパソコンのバッテリーが切れるまではうみねこをプレイして、バッテリーが切れたらDSで暇潰し用に友人から借りてきたスパロボWをやってました。

 さて、無事離陸した飛行機は途中ロ○ア軍機に撃墜されることも、着陸でミスることもなくフランスはシャルル・ド・ゴール空港に到着(さもなけりゃこんな旅行記書けませんわな)。気温は21度、暑がりの私にとっては非常に快適な気候で、これはありがたい。

 フランス入国手続も(旅行記的にはつまらんことに)無事進み、タクシーで3日間拠点とするホテルへ。場所はパリの北郊、商業地区…というか商店街というかな感じの下町っぽい場所、設備も必要最低限はあるというか必要最低限しかないというか… まあ、値段最優先で選びましたから、十分予想はできたのですが(苦笑:それでも1泊につきア○ホテルの2倍程度だったりする。恐るべし、パリ)。もっとも、目の前に地下鉄の駅があってすぐ横にマクドがあるあたりはかなり便利だと思います。あと最寄り駅は目の前ですが、その隣の駅の名前が「スターリングラード」で噴きました(しかも、この駅は何本かの路線の結節点であり、旅行の間中しばしば利用することになる。凄いよヨシフさん)。


ホテルの窓から

 まあそれはそれとして、拠点とする地域がそんな感じなんで、華の都の第一印象は「随分雑然とした街だなあ…」になってしまったり(笑)。とりあえず車の通行に関しては大阪を悪いほうに凌駕してるでこの街。クラクション鳴りすぎ。道も狭いし。

 さて、ホテルにチェックインするとともに、いくら座ってゲームしてただけとはいえ長旅の疲れが出てきたので、適当に近くのスーパーに食い物買いに行って本日終了ということに。チーズとハムとサンドイッチで麦酒とワインかっくらってこの文章を書いています。チーズ、日本では目にできなさそうなのを選んで買ったら、随分と「動物園の香り」が強くて一瞬困りましたが、意を決して食べてみるとこれが、なかなか。
 しかし、欧州は日本に比べて物価が高いですが、さすがに安ワインとかチーズに関しては明らかに日本より安いですね。これから三日間、毎日晩飯がチーズとワインにならないかちょっと心配してしまいます。

 さて、ではそんなところで。明日は朝早くからTGVに乗って、ソミュール戦車博物館です。

フランス旅行記 二日目〜ソミュール戦車博物館到着まで、博物館見学終了後、トゥール 9月3日(水)


 二日目。今日は一日ソミュール戦車博物館へ。この博物館はパリからTGVで1時間、さらに降りた先のトゥールから在来線(フランスでもそういう言い方するんかいな)で45分〜1時間程度の、パリからは少々離れた場所に位置するのでまだ夜も明け切らぬ現地時間6時半に宿を出発(当地は緯度が高いので夜が明けるのが遅い。その分、日没も遅くて19時くらいまでは余裕で明るいですが)。北駅のほうにある宿から、メトロを乗り継いでモンパルナス駅へ。TGVの切符は日本で準備済みなので、その先、トゥール〜ソミュール間の切符だけ調達して、TGV乗車。

 
(左)日本で取っておいたTGV切符 (右)現地で購入したトゥール〜ソミュールの切符

 
(左)トゥールまでのTGV (右)ソミュールまでの在来線 …というか、隣のホームである

 
(左)たまたまトゥールに停まっていた機関車 (右)たまたまトゥールに停まっていた列車

「新幹線より速い超特急」の感想ですが、まあ一時間ほどしか乗ってないわけですし、別に…というか(苦笑)。延々平地ところにより丘陵、な田園風景の中を突っ走るので、そりゃスピード出せるわな、みたいな。そう考えると、あれだけトンネルとカーブをクリアして起伏に富みすぎた風景を乗客に見せつつ、なおかつあの速度で狭い日本を駆け抜けている我らが新幹線が化け物なのでしょう。少なくとも、関が原クラスの難所はなさそう、ですし、フランスには。


たまに牛とか羊とかがいるものの、そんなもの車内から撮れるはずがないのは言うまでもない(笑)

 
(左)トゥール駅構内。改札などというものはない (右)その代わり、この機械に自分で勝手に切符を通す必要がある


 さて、トゥールで降りて乗換え。何事もなくソミュール着。…しかし、この往路もそうですが復路も、何故か乗った電車は全て座席が進行方向に対して後ろ向きになるようになっていました。往路だけ、復路だけとかなら、ああ座席入れ替えとか面倒だからしてないんだな、と思いますが、往復どっちもそうだった、というのは何か意味があるんでしょうか。あるいは単なる偶然?


ソミュール駅前

 それは置いといて、駅からは少し距離があるのでタクシー。日本ではまず見られないミニバンみたいな(車詳しくないからこんな表現しかできない)タクシーで博物館へ直行。12ユーロくらい、だったような(うろ覚え)。

 
ソミュール戦車博物館外観


 戦車博物館内部については、本旅行記のメイン…というか、サイト閲覧者的には他の部分はどうでもいいであろうと思われることと、物凄い量の写真を使うことになりそうなので、別頁に隔離。詳しい感想はそちらで書きますが、いやもう、堪能した、の一言でした。ここを主目標にはるばるフランスまで来た甲斐はありました、ほんと。

 そんな至福のひと時も終了後、いざ帰還。降っていた雨も止んだっぽいし、行きの車内から見てる限り歩いても十分帰れそうな感じだったので、電車まで時間もあることですし歩いて帰りましょう、ということにMURAJIさんと相談して決定。

 ……はい、このパターンは「歩き出してはみたものの、開始して10分くらいでやっぱりよくわからなくて途方にくれる」フラグですね。もちろん雨だって再び降り出しました。危うし我々! この博物館は駅からちょっと離れているだけではなく、相当曲がりくねった道の先に存在するので次に行こうと思う人は素直に往復タクシー使ったほうがいいよ!

 まあ、雨も結局止んでくれましたし、バス停伝いに歩いて、なんとか帰着はできたのですが。

 

 
ソミュールの町並み


 とりあえず、フランスの田舎町、の雰囲気を味わえたので良しとしましょう。実際ロワール川沿いからみるソミュール城とかはかなり綺麗でしたし。

 
(左)サン・ピエール教会…だと思われる教会。ここで16時の鐘を聞く (右)ソミュール城併設の博物館。中には入っていない

 
(左)ロワール川の橋上から見たソミュール城 (右)ロワール川の観光船?

 
城とは反対側の岸(というか、川の中州。駅は島を渡りきった本当の反対側にある)の町並み


 さて、ソミュール駅までたどり着いたはいいものの、トゥールからのTGVまで時間が2時間強開いていたので、予定より早い電車でトゥールまで出てトゥールを少し散策することに。途中、「おお、着きましたね」と思って降りた駅が実はトゥールのひとつ前で、駅から出る前に気づいて急いで今乗った電車に引き返すなんていうアクシデントもあったりしつつ、トゥールまで移動。


トゥールまでの列車。ちなみに2両編成


 トゥールでは一時間ちょっとしか時間がなかったので、駅からロワール川のほうへ歩いて、ぐるっと回ってくるだけで終了。もっとも、街の規模自体が小さいのでこの程度の散歩で必要かつ十分というか。サン・ガシアン大聖堂だけ見て戻ります。

 
サン・ガシアン大聖堂。13世紀から16世紀にわたって建造。ちなみにここで18時の鐘を聞きました

 
脇の部分、にょきにょきと突き出すガーゴイル。これだけいると、その、キモいです(笑)

 
(左)案内板 (右)観光案内用の列車風ミニバス 

 
「川沿いにトゥール城なる城がある」、と地図にはあったので行ってみたら、この程度の建物がぽつねんと建ってるだけでしょんぼり。なるほど、道理でガイドブックには何も紹介されてないわけだ…

 
普仏戦争のときのロワール軍記念碑。

 
(左)15世紀くらいの木造建築、らしいですが結構傷んでいます。日本の木造建築とは違って、解体修理とか難しそうだからなあ… (右)トゥール駅外観

 
(左)フランスの自販機 (右)このとき私が買ったジュース。味は普通。しかし、ペットボトル一本で2ユーロ(つまり320円くらい)って、高いなあ…

 
帰路は一つ先の駅で乗り継ぎ。最初は左の列車でしたが、結局右と同タイプの列車に乗り換え、それでパリへ


 パリに20時半頃に戻って、食事。バスチーユ広場にあるムール貝の店が、チェーン店で安価ながらおいしいらしい、というので行ってみることに。

 実際、「パリにくる用事があったらいつもここで食べる」という日本人企業戦士の先客がいるくらいにはおいしかったです。あまりややこしいマナーとかを気にせずに、目の前に積んである貝を食えばいいだけというのも非常に気楽でいいですし。結局、なんか二人とも妙に気に入ってしまい、明後日の夜もここにしようということに。泊まった宿から地下鉄で一本というのも大きい。

 
鍋一杯の貝うっひょー。 …もとはベルギー料理? 知らん、知らんなあ


 食べ終わって宿に着いたのが11時過ぎ。そのまま就寝。


地下鉄駅構内の触ったら感電するよ表示。あなたのハートに電撃直撃、は確かに危険そうではあります



 さて、長くなったのでここら辺で分割。後半に続きます。

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