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ばっくとぅとっぷ


ワシントンDC2日目 ウドバー・ハジーセンターその1 5月12日(火)


 さて、航空宇宙博物館はダレス国際空港のあたりに別館をもっています。それがウドバー・ハジーセンター。手狭、と言ってしまってもいい本館には入りきらないあれやこれやは、実はそこで展示されています。むしろ、本館はラスボス第一形態で、こちらこそが変身後とか二度目の戦いバージョンと言っていい……とは、本館の方でも書きましたね。

 そこへの行き方ですが、そもそも空港自体が市街から離れているのは施設の性質上当然として、さらに空港からも数キロ離れているため、やっぱり車が最善なのは言うまでもありません。ただし、空港〜市街間はバスが、さらに空港〜センターまでもシャトルバスが運行されており、これを利用することが可能です。なお、バスの時刻表・バス停の場所などは本館のインフォメーションセンターで頼めばもらえることは本館のページで述べたとおり。

 バス停の位置は航空宇宙博物館のすぐ近く、地下鉄ランファンプラザ駅のあたりなので迷うことはないでしょう。シャトルバスも空港でバスから降りたその場所に来てくれるので、ちゃんと考えてくれてるんだと思います。ただ、待ち時間なんかも含め片道2時間くらいはかかりますが… しかも、私の場合宿が市街を反対側に外れだったからさらにかかったんだよなあ…



 入ってすぐの通路。上にはピッツ・スペシャルの製造2号機が。



 ホールに入ると、仁王像のごとく出迎えてくれるF4U-1D コルセアP-40E キティホーク。ウォーホークじゃなくてキティホークになってるのはカナダで使われていたものだったからのようで。




 F4Uはコクピットの位置がやや後ろすぎるような気もするものの、逆ガル翼なんかの美しさとパワフルさが兼ね備わった機体。P-40は実物を見るまでは「鮫顔(笑)」的な扱いをしてしまっていましたが、実物を見て素直に格好いいなあと思うようになりつつあります。



 全体はこんな感じで、あと一見スペースシャトル風が格納されたホールが奥に。



 では入り口から向かって右側、ジェット戦闘機の並んでいるエリアから回ります。



 なんか落下? 滑空? 試験用の模型らしい。



 NASAの斜め翼実験用無人機。60度から90度の間で主翼が動くそうです。この機体での実験結果は有人斜め翼機、AD-1に生かされたとか。



 F-105D サンダーチーフ。ヴェトナム戦争参加後、DC空軍州兵所属を経由してスミソニアンに来たもの。



 SA-2 ガイドライン。ソ連製対空ミサイル。U-2を撃墜したりと色々と有名。今も隣の北の国が持ってますね。



 UH-1H イロコイUH-34D シーホース。ある意味ヴェトナムの主役達。



 スパロー2。空対空ミサイル。




 X-35B、JSFですね。はてさて、実戦配備はいつの日か……



 おなじみ、AMRAAM



 A-6E イントルーダー。写真からはわからないでしょうが並列複座。この機体はベトナムと湾岸に参加したそうです。飛行時間(7500時間以上)だけじゃなく、空母への着艦回数(767回)、カタパルトを用いた発艦回数(712回)まで記録されてるんですね。



 アホ毛がキュート(アホ毛言うな)。



 ズーニー。解説板にはミサイル、とありましたがロケット弾、ですよね(まあ、あまり区別にこだわるべきではないのかもしれませんが)?



 AN/APG-59レーダー。ファントムに載ってたやつ。



 サイドワインダー。上の部分についてるのはなんなんでしょう。接続部品?



 F-4S ファントムU。J型の改修型。




 Mig-21F-13 フィッシュベッド C。DCのある空軍基地で展示されていたもののようですが…



 K-13、NATO的に言うところのアトールミサイル。サイドワインダーのコピー。



 唐突に展示してある、CIA御用達・犬のフン型発信機。ヴェトナムの密林にばら撒いてもこれならバレないんじゃね? という発想の元作られたようですが… 確かにかなりリアルです。まじまじと見たくないというか、写真に撮るのもためらわれる程度に(笑)。話には聞いていたのですが、まさか実物を見る機会があるとは思ってもいませんでした。しかしなんでウドバー・ハジーに… アメリカ史博物館あたりの方がまだ違和感がない…

 なお、私が聞いていた話というのは実は笑い話で、オチは「でもすぐバレた。なぜならヴェトナムのジャングルに野犬はいないから」というものだったのですが、これについての真偽は不明で、解説板にもなにも書いてありませんでした。むしろ解説板がスルーしてることが真実の証拠かなー、という気もしつつ。



 ヴェトナム戦争関係の小物の展示なんですね。これは古タイヤを再利用した通称ホーチミンサンダル。



 Mig-15bis ファゴット B VS F-86A セイバー、宿命のライバル。 ……実はこのMigは中国製のF-2だったりするのは、内緒だ(笑)。



 よってマークもこの通り。



 T-33A シューティングスター。よく見かける機体ではあります。しかし、見ての通り無塗装ぎんぎらぎんなのですが、これも実物を見ると悪くはないなあ。



 RF-8C クルセイダー。海軍に残っていた最後の一機だそうで。




 トム猫こと、F-14D(R) トムキャット。A型からの改修機。この機体は1989年のシドラ湾事件で、リビア空軍のMig-23を1機撃墜している殊勲機のようです。



 なんか機体中に書いてあるのですが、このキャラなんだっけ… 見覚えはあるのに思い出せない…チェリオだっけ……? 元ネタはアメコミ?



 マイティ・マウス。無誘導ロケット弾。F-89なんかが52発入りのポッドを二つ抱えて敵爆撃機編隊に乱射しようとしていたとか。 ……夢のある光景ではありますが、ほんとにそれで阻止できたのか……?



 HO5S-1。民間型はS-52。朝鮮戦争期の機体。




 機銃なども膨大な数が展示されていたりするのですが、全部紹介してると本気で終わらないので日本のものだけ。右上の後ろが陸軍八九式旋回機銃(7.7ミリ)、前が海軍九二式7.7ミリ旋回機銃ですね。九七式艦攻や九九式艦爆が装備していた。左下は後ろからホ−103(12.7ミリ)。陸軍のメイン機関砲の一つ、と言っていいんでしょうか。中が海軍九七式7.7ミリ機銃、零戦も載せてたやつ。前が陸軍九八式7.92ミリ旋回機銃。ドイツのMG15のライセンス生産品。右下は後ろが陸軍八九式旋回機銃、前が海軍一式7.92ミリ旋回機銃の……前者が双連機銃で後者が連装機銃でしたっけ? 同じ国なのに海軍と陸軍で種類から用語までばらばらだったり、お前ら戦争する前にもっとやることがあるだろう…

※追記:メールフォームより、だめだめわんこさんにご指摘をいただきました。

 先ず右上の写真ですが、奥が海軍の九二式旋回機銃。ルイス機関銃ですね。その手前は陸軍の「テ4」という単装の旋回機関銃です。これはしばしば八九式旋回機関銃と誤認されています。アメリカでの展示の説明そのものが間違っているのです。

 左下はそのままで正解です。

 右下ですが、奥が本当の陸軍の八九式旋回機関銃です。八九式旋回機関銃は連装のみです。その手前は陸軍の一式旋回機関銃です。海軍の一式旋回機銃ではありません。海軍の一式旋回機銃は陸軍の九八式旋回機関銃と同じくMG15のライセンス生産品で単装です。
陸軍の一式旋回機関銃は、八九式旋回機関銃の機構を基に、MG15と同じ7.92mm×57弾仕様にし、ドラムマガジン式にした物です。


 とのこと。ご指摘、ありがとうございます。



 V-1……のアメリカ製コピー、ルーン。




 ホール中央に鎮座するSR-71A ブラックバード。実はデイトン編の後日談として、当地で知り合った空軍中佐氏の父親がこの機体の開発に携わっていた…… などという話を聞いていたり。意外と凄い経験してるよなあ、自分…

 これで右半分は終わり。 ……しかし、実は機体サイズが大きいジェット機ばっかりだったので機数的には25〜30%程度しか消化できていないような気がします(苦笑) 
 さて、次は私が回った順番的に言うとさっそく日独機なのですが、いきなりそっちに行くと後半民間機だらけになっちゃいますかねえ。まあ、改めて構成考えるのも面倒くさいからもう順番どおりでいいか。

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