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ばっくとぅとっぷ


ワシントンDC2日目 ウドバー・ハジーセンターその2 5月12日(火)


 入り口から向かって右側を終え、左側地上部分へ。




 ノースロップ N-1M。らぶりぃ全翼機。しかし、本館で見たアルファやらガンマやらを作った人の本性がこれだとはなかなか想像しがたいものがあります。想像しがたいといえば、ステルスという全く考えられてなかった要素に基づくとはいえ、まさか世界最強の爆撃機がこの系譜に連なるなんて、当時の人は考えもつかなかっただろうなあ…




 P-61C ブラックウィドウ。デイトンでは暗い背景に溶け込んでしまっていましたが、ここは明るいので助かります。 ……でも、今度は機体がNACA(NASAの前身)に試験用に貸し出された機体で、塗装がNACA仕様なのはいいとして個人的に気に入っていた背部銃塔が撤去されてるっぽいという… 意味ねーじゃん!

 どうでもいいけど最後の写真はなんかノースロップが主役食ってる気がする(笑)。




 さあお待ちかね、日本機・ドイツ機密集地帯へ突入しましょう。まずは海軍の夜間戦闘機月光一一型、その世界最後の一機。もちろん、私にとってのここの大目標の一つ。意外と大きいなあ、と実物を見ると。実はP-38より大きいんですよね…(その割にエンジンはげふんげふん)。

 まあ、その月光よりさらに縦横に3メートルずつくらいでかいP-61がすぐ近くに置いてあるのですが…



 月光といえばこれがなければ始まらない、20mm斜銃。一応仰々しいレーダーもつけてくれていますが、これが本当に役に立ったかはどうかは…… てへ。



 最も有名であってしまう日本機の一つ、桜花。ネガティブな意味合い「だけ」でここまで各地に実物やら練習型やらレプリカやら最低でも模型やらが残されてしまう、というのはある意味稀有なことかもしれません。もちろん、全く嬉しくありませんが……



 月光があるなら、ということで陸軍の双発戦闘機、キ−45改 二式複戦 屠龍丙型。ザ・ドラゴンスレイヤー(解説板ではドラゴンキラー)。これも現存最後の1機らしいのですが、ごらんのとおりレストアはされず。いつかされるのかなあ、でも少なくとも5年はこのままで、後述のウーフーと違ってなんの変化もないっぽいんだよなあ……



 20mm上向き砲。例によって斜銃じゃなくて(陸軍的に)。また、米軍が試験の時に書いたと思しき注意書きが残っています。この事などからオリジナル塗装が残ってるんじゃないか、という説もありますが、無論私にその是非を判断することなどできません。




 晴嵐。伊-400型潜水艦から発進して、敵地奥深くの重要目標(つうかパナマ運河)を叩く… 母艦1隻当たり3機で…… という特殊任務のために作られた飛行機。よってその生産数も26機とか28機とか、とにかくごく少数であり、こうやってほぼ完璧なものを見られるというのは結構奇跡的(もっとも、飛行機の場合、大量生産されてありふれたものの他に、超レア機は物珍しさからか意外と保管されていて、中途半端な数が量産された準主役〜脇役程度の機体こそさっぱり残ってないというのが普遍的なお約束っぽいのですが)。なお、レストアに当たってはあのタミヤがスポンサーになったようです。そういや作ったことあるなあ、タミヤの晴嵐キット(笑)。




 デイトンに続いて、二機目の紫電改。1983年まで露天に放置されてしまっていたため、若干…いや、かなりくたびれてしまってはいます。塗装は紫電改っつったらここでしょう、な343空。





 日本機を終了して、ドイツ機へ。いきなり前後にエンジンを搭載したDo335 プファイルが。米軍のテスト後、本国のドルニエでレストアされてドイツの博物館に展示されていたこともある機体だそうです。これも35機くらいしか作られてないのになぜか残っています。インパクト勝負の一発芸でも案外生き残れてしまう世界、それが飛行機の世界……なのか?

 前から見ると、まだこのころの飛行機、それも戦闘機としては珍しい三車輪式である以外は意外と普通っぽく見えなくもないです。ちょっと角度を変えるとすぐに「……?」となりますが。




 見上げればノースロップに負けじとばかりにドイツの全翼機マニアホルテン兄弟が送り込んだ、Ho Y V2。ただしこれはグライダー。





 ドイツの誇るジェット爆撃機・偵察機、 Ar 234B ブリッツ。ノルウェーで英軍に鹵獲された機体のようです。偵察機としてはともかく爆撃機としては小さい、そしてなんか、細い(サイズ的には月光と同レベル)。しかも1人乗りで、爆撃機としての実効性はどうだかなあ、という感じがします。エンジンの外側に着いてるのは離陸補助用ロケット、ヴァルター 109-500。そう、こんなところにまでヴァルター機関。さすがですドイツ様。もう少し落ち着かれては?

 サイバーな悪役メカっぽいコクピットから突き出てるのは潜望鏡。見ての通りさっぱりない後方視界をこれでカバーするつもり、だったらしいです。 …いや、無理だろ、それ…… 自動車のバックミラーとかそういう話じゃないんだから…




 なんかびっくりどっきりメカ大集合的な様相を呈しつつありますが、ちゃんとまともなやつもいます。Fw 190F。爆弾大量に抱え込んでパワフルさをアピールしています。なお、私はMe109よりFw190派。



 と思ったらまたびっくりどっきりメカに逆戻りです。Nagler-Rolz. NR 54 V2。個人用背負い式ヘリコプター、というジャンルの時点でもうアレですよね。ちなみに戦争の終わりくらいに試験をしたはしたのですが、飛ばなかったとか…



 この飛行機……というかメカに込められた思いが実現するのははるか未来、22世紀になってからのことなのでした。それも一説には反重力装置を組み込むという形で。



 こっちは一応実用された気がしないでもなくないフォッケ・アハ!ゲリス Fa 330A。これの飛翔シーンの動画が有名動画サイトのどっかに行けば落ちていますが、あれは噴きます。そして自分は乗りたくないと思うこと、請け合い。





 ドイツの超凄い夜間戦闘機 He 219A-2 ウーフー。でも数は少ないよ!

 これはデンマークで鹵獲された機体で、このタイプとしては例によって最後の1機だとか。一応レストアは進行しているのか、数年前には展示されていなかった(はずの)エンジンも展示されていました。



 またホルテン。Ho V h ……の中央部。実は一度レストアが試みられたのですが、典拠になるようないい資料が見つからなくて結局このまま保存する方向になったそうな……

 ちょうど全翼機に始まり全翼機に終わる感じになったので、ここで区切りにしましょう。紹介機数的には大したことないですが、目玉エリアだけあって一機当たりの枚数は多くなりましたし。次は広島のあいつをはじめとした連合軍機数機を片づけて、第一次大戦エリアあたりを。そうしたらしばらくは民間機だらけになるから、紹介方法を少し考えねばなあとも思いつつ。

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