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ばっくとぅとっぷ


ワシントンDC2日目 ウドバー・ハジーセンターその6 5月12日(火)



 残るミサイル・ロケット類に。



 実物は置かれていない皆さんのスケールモデル。



 MIDAS シリーズV 赤外線センサー。MIDASとはMissile Defence Ararm Systemの頭文字だそうで。相変わらず無理やりというかセンスないというか。



 RTV-N-15 ポルックス。米海軍の実験用ミサイル。



 米情報機関(U.S. intelligence agencyの直訳だけどこれでいいんかいな)が1991年から2003年まで使っていたIDEX U ワークステーション



 カリフォルニア州・ヴァンデンバーグ空軍基地のアトラス−アジェナロケット発射コンソール。



 そして、第二段ロケットたるアジェナ-Bロケットの先っぽ。



 CDC 3800 コンピューターのコンソール。カリフォルニアのコンソリーデッド宇宙試験センターで使われていた物のようです。60年代後半から91年にかけて使われていたということで、なかなか物持ちはいいですね。メモリは128kb、お値段は全部で190万ドルとのこと。



 後ろのでっかいい棚みたいなのの左半分もCDC 3800の一部。



 右半分、前の机に乗ってるのがUNIVAC 1232 コンピューター。同じく60年代後半から90年代初頭にかけて米空軍の衛星管理施設で使われたもの。背後のはMassive Parallel Processorのプロセッサーユニット(扉が閉まってる方)と拡張ユニット。



 アポロ宇宙飛行士やらV-2やらのプラモ。ユーゴスラビア製のR-1ロケットキットはモーターと燃料付きのようですね。



 AGM-76A ファルコン、空対地ミサイル。なんかもさもさついてるのは空力試験用の目印。空対空ヴァージョンのAIM-47同様、F-108に搭載予定だったところF-108がキャンセル、次にF-12に載せようと思ったけどこっちもキャンセルされて、結局量産されず。わりと不幸な境遇です。



 サブロック 対潜ミサイル。なんか一年戦争期の水陸両用モビルスーツの一部がこれを発射するガンかランチャーを装備しているともされますが、それはさておき。仮に当時は一般名詞化していたとしても、サブロックって潜水艦から発射されるからサブロック(SUBmarine launched ROCket)なんですが… まあ、水陸両用MSなら潜水してるし、いいのか…?



 現実に帰って。デイトンでも私を混乱の渦に叩き込んだ、アメリカ初期の無人機部隊はここにも。KD2C-2 スケート 無人標的機。海軍が45年8月に開発開始しましたが、結局49年に中止。



Katydid ドローン。名前はキリギリスの意。V-1の流れをくむパルスジェットを搭載。



 XKD5G-1 無人標的機。




 ゴルゴンミサイルシリーズ、順にWUCUA



 RIM-8J タロス(上の方)。対空用にしてはでかい。一部のミサイル巡洋艦にしか積めなかったのもむべなるかな。



 SM-3……の実物大模型。まあ、現役バリバリというか、むしろ鋭意錬成中というかなので実物とかあっても困りますし。とりあえず、北の某国とか大陸の某国がトチ狂った際には我が国を守ってくれる盾となりうる存在ですので、頼むぞと拝んでおきました。模型ですけど(笑)。



 これも模型のPAC-2。湾岸戦争で活躍したもの。当時(小学生であったなあ)テレビで見た映像は、未だに記憶に残っています。



 ラーク 艦対空ミサイル。最初期の艦対空ミサイルです。その開発開始は実に1944年。 ……色々と問題のある言い方ですが、あの時点で負けたのは「夢を見る余地」、の側面からすると最後のいいタイミングだった、のかもしれません。仮に幸運にももう数年粘れていたとしても、その頃には相手にはジェット機の大群やらミサイルの槍衾が揃ってくるわけで…… いや、そもそも1944年あたりで既に夢を見る余地なんて残ってなかったような気もしなくはないですが…



 調査・研究用ロケット4つ。左からロキ−ダート調査ロケット。ロキ地対空ミサイルを大気圏上層部の温度・風速等の調査用に転用したもの。

 次はF-23 ラムジェット調査機。さらにファーサイド調査ロケット、最後がナイキ−カジュン調査ロケット。



 タイタンTのロケットエンジンと。ジュピターのH-1ロケットエンジン。



壁のケース展示には、なんと日本の農民ロケットこと、龍勢が。さすがスミソニアン、こんなところまでカバーしてるとは!! SFネタのおもちゃとか、そういうネタ小物ばっかり収集してるわけじゃないんだ!!



 桜花のモーターのノズル。



 ドイツ様のパンツァーシュレック、RPzB 54。



 北ヴェトナムのプロパガンダビラとそれを詰めたロケット弾。



 RI 502 JATO。離陸促進用ジェット。



 ガーゴイル 空対地ミサイル。名前の割には随分丸っこくてかわいい形。



 バット 空対地ミサイルというか誘導爆弾。大戦末期に日本の艦船相手に使用されたようですが、戦果については不明。不明ということにしておきましょう。解説板には「ボルネオ沖で数隻沈めた」とありますが。



 ここからドイツの超兵器コーナー。まずはライントホター(ラインの乙女)R1、二段式地対空ミサイル。



 Hs 117 シュメッターリンク 地対空ミサイル。



 Hs 298 V2 空対空ミサイル。発射後はパイロットがジョイスティックで無線誘導する、とのことですが、はたしてそれがうまくいくのか、いつも疑問に思ってたりはします、似た系統の操作方法全般に言えることですが。



 X-4 空対空ミサイル。こっちは有線誘導。

 しかし、仮にこれらのミサイルが技術的問題を克服したとしても、相手は一回につき1000機単位で押し寄せてきてるんですよねえ。こんなややこしそうなものを相手の津波を押し返せるだけ作れたか、というと、少々疑問は残ります。それでも突っ走っちゃったドイツ様魂は、やっぱりそれはそれで大好きなんですけど。



 Hs 293 A-1 誘導爆弾。グライダー爆弾ですが、ロケットエンジンも付いてるのでもうミサイルと言ってしまってもいいかもしれません。詳細について錯綜してしまってるのはもはやお約束ですが、連合軍艦船撃沈の戦果もあるとかないとか。



 おなじみフリッツX。ドイツ超兵器群の中ではひときわ有名で、ここにないはずないですよね。あんまり縁のなさそうなマサチューセッツにまであったくらいですから(笑)。



 Bv 246B ハーゲルコルン グライダー爆弾。グライダーっぽさ高め。



 ドイツ様コーナーは終了、これはコーポラル 短距離弾道弾。アメリカ初の誘導弾道弾です。



 ナイキ−エイジャックス地対空ミサイル。日本が導入したのはナイキ・ハーキュリーズの方。



 レギュラスT 巡航ミサイル。米海軍最初の艦対地ミサイル。



 リトル・ジョン 地対地ミサイルとランチャー。ちっさいですが積めます、アレ。



 AGM-86B 空中発射巡航ミサイル。これはその飛行試験版。湾岸戦争のとき、B-52から発射されました。元はデイトンで見たデコイ、クェイルから発達したということで、ミサイルとしては独特の形状をしています。



ソ連の対艦ミサイル、スティクス。第三次中東戦争でのイスラエル駆逐艦撃沈などが有名。たまに、我が国の近所のミサイルを打ち上げ花火か何かと勘違いしてる面白国家が撃ち上げてる弾の中にも混じってるっぽいです。傍迷惑な。



 TM-61C マタドール 地対地巡航ミサイル(緑の)とAGM-86A。後者は上のAGM-86B以前に開発されて、没になった型。



 ペガサスXL。母機から空中発射される人工衛星打ち上げ用ロケット。またしてもスタートレックから名前がとられているようです。つまり、これからうちの国が作ったロボットにガンダムとかザクとかの名前がついても、アメリカ人は笑ったりできないということですね。版権の問題があるから実行できるかは微妙ですが。



 対衛星ミサイル。これは80年代のものですが、近年は中国がなんやかややり始めたとかの話も出始め、再びややこしくなりつつある分野ではあります。



 ポセイドン C-3 SLBM。潜水艦から。

 これで宇宙・ミサイルホールも終了。あとはエンジンなどを少しだけ見て、ミュージアムショップを覗いて終わりにします。

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