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ばっくとぅとっぷ


ワシントンDC3日目 5月13日(水)



 前日まででミリタリー的主要目的地はクリアできたので、今日は普通にDC観光。リンカーンセンターや各戦争の記念碑などがとりあえずの目的地。



 DCの地下鉄駅はどこも地下鉄駅とは思えないほどバカでかく、風情はあるけどぶっちゃけボロいボストン、ネズミがレールをうろちょろしてるニューヨークとは見事に対照的です。ただ、照明に凝りすぎなのかちょっと全体的に暗め。あと、こちらの地下鉄では珍しく均一料金じゃなかったりするんですよね。



 スミソニアン博物館軍団の本部、スミソニアンキャッスル。キャッスルというのは比喩かなんかかと思いきや、立派にお城でした。これからはスミソニアン城と…… オブシダン譲渡、とかいう古くかつマニアックなネタを連想するのでなし。って自然史博物館で連発下から自粛しないといけないのに、ロマサガネタ。 



 スミソニアンキャッスルからモールを西にまっすぐ歩き、市中心部の西にそびえるワシントン記念塔へ。市中心部ならどこからでも見える(そのようなままにしておくべく建築物のサイズ制限条例:高さそのものではないっぽいけど:があるらしい)ため、旅行者的にありがたいのは確か以前述べました。途中資金不足で工事が中断したため、下三分の一とそれより上では微妙に色が違っています。

 この記念塔ちゃんと上まで登れるのですが、超人気の観光地らしく私がついた11時頃には整理券を求める人の長蛇の列ができていたため、進入は諦めて外から眺めるだけ。あたいバカじゃないから高いところが好きなわけではないんですよ。 ……ボストンのバンカーヒル記念塔? わざわざ螺旋階段をダッシュ? なんのことだかわからんなあ。



 そんなわけで記念塔の横を通り過ぎ、リンカーン・メモリアルの方へ。綺麗で広大な芝生が続きます。信じられるか? 首都なんだぜ、これ… ……物理的に余裕のある国って、うらやましい…



 ワシントン記念塔とリンカーン・メモリアルのほぼ中間にあるのが、第二次世界大戦記念碑。実は建てられたのはつい最近、ドジっ子の方のブッシュ大統領の時。



 記念碑は中央の噴水と左右の太平洋・大西洋両戦域を表すアーチ、そしてアメリカ各州(+ハワイ、アラスカなど、当時もしくは今も州ではない地域)の名前が刻まれた柱からなります。内容は古く建立が新しく、また規模が大きいだけ、記念碑というかこれ自体で一つの公園のような感じ。



 それぞれの側には、各戦線へ赴く若者の姿を彫ったレリーフが。左が欧州戦線、右が太平洋戦線なのは描かれた兵器…シャーマンとコルセア……からしておわかりいただけるかと。



 そのままさらに西進、リンカーン・メモリアルの方へ。しかし、アメリカの水辺のある公園には必ずと言っていいほどアヒルだかガチョウだかの姿が見られます。日本でいう公園の鳩…… 程ではないけれど、お城の濠跡にいる白鳥みたいなもの、なんでしょうか。そういえばあれもなんであんなあっちゃこっちゃにいるんでしょうねえ…



 ありふれた公園の住民といえば、彼らも。しかし、これを書いている時点で既にこちらに来て2カ月を超えているのですが、まだちょっとした公園で彼らを見かけるとつい目で追ってしまいます。だってかわいいし。




 リンカーンメモリアルに直行する前に、その左右にある朝鮮戦争・ヴェトナム戦争の戦没者慰霊碑の方へ。よく磨かれた黒花崗岩の壁と、兵士をかたどったオブジェ、それに池からなります。アメリカの人たちも結構気軽に記念撮影しているっぽいので慰霊碑といっても日本のそれほど湿っぽいものではないような気もしますが、ここで紹介する写真はオブジェの方だけ。

 ……いや、単にあまりにもよく磨かれすぎていて、撮影している私の姿があまりにもくっきりはっきり写りすぎているが故にこれ載せるのヤだなぁと思っただけですけど。

 さておき、朝鮮戦争戦没者慰霊碑の方のオブジェ。いかにも雨中の偵察といった風情。等身大より少し大きいです。



 こちらはリンカーン・メモリアルを反対側に回って、ヴェトナム戦争戦没者慰霊碑のオブジェ。朝鮮戦争の物と比べ、疲労感、虚無感といったものが非常により濃く出ています。慰霊碑の方も、壁一面に彫られた戦没者名簿の中から遺族と思しき人たちが自分とゆかりのある名前をクレヨンと紙を使って拓本している光景が見かけられました。この国にとってあの戦争はまだ歴史にはなっていないのであるなあ、ということを実感する一瞬。



 さて、リンカーン・メモリアルに戻ってきました。写真で見ると大きさがつかみがたいかもしれませんが、でかいです。でかくて平べったくて参道の階段があって中には本尊が安置されていて(違う)…… ということで、私が真っ先に連想したのは奈良の東大寺大仏殿。いやまあ、神殿は神殿でもギリシャ系なんですけどね。



 大仏殿の階段の上から。眼下に見える池が映画「フォレスト・ガンプ」で有名な、あの池。




 眼光鋭く東を見つめるリンカーン大仏。



 壁面に刻まれたゲティスバーグの演説、全文。



 …どこの国でも子どもと、心だけ子供のままの青少年の行動というのは大体同じなんですね… などと思ってしまう注意書き。



 リンカーン・メモリアルから東の方に戻る。で、ホワイトハウスへ。初日に北側からは接近しましたが、どうもあれは裏側なんじゃないかなあという気もするので南側からも接近。それなりの数の観光客と警官もいましたので、多分間違ってはいないでしょう。しかし、目を凝らしたけれど大統領が見えるはずもなく(笑)。ワシントン特派員ごっこも一人でやると完全無欠に不審者なので自重して、次の目的地へ。



 モールからふらふらと北上した目的地はここ、国際スパイ博物館。博物館といえども、当たり前ながらスミソニアンとは何の関係もありません(笑)。ここ、スミソニアンという無料博物館群があるDCにありながら結構いい値段を取り、しかも館内撮影禁止になっているという点でやや敬遠したくなるところはあるのですが、なかなか面白い施設です。スパイの心構えみたいな微妙なムービーや靴底内蔵無線機、指輪とかバックル内蔵ピストルに旧ソ連の暗殺用傘ピストル、そしてウドバー・ハジーでも見たCIA謹製犬の糞型無線機(まさかこんなもん二日連続で見ることになるとは……)といったおなじみのステキスパイアイテムの展示があるかと思えば、第二次大戦時英国のミンスミート作戦に関する解説パネルが置いてあったり、まじめな内容の展示もあったり。なんというか、どういう団体がどこまで本気どこまで冗談でやってるのかがまったくつかめないというあたりがいかにも「らしい」というか。基本直球の観光地だらけのDC観光にちょっと変化球を混ぜてみたいなー、という人は旅程に組み入れてみると面白いかもしれません。



 館内撮影禁止と知っていながら、それでもつい撮ってしまった一枚。まあスパイっつったらニンジャも呼ばれてくるのは至極わかりやすいことではあるけどさ……



 ミュージアムショップにあったトレーナー。「見ろ、言え、聞け(順番はちょっと違いますけどね)」の逆・三猿。

 スパイの諜報能力に狐につままれたような感じになりながら南下。そう、あんな博物館見たらここも見ておかないといけませんよね。



 リアルスパイ、FBI本部。そんなに大きくはないです(地下にどれだけ広がってるか、とかそんなことは知らん)。そして私同様記念撮影している人がちらほら。



 アメリカ国立公文書館。たまに日本の重要資料なんかも発掘されたりすることでなじみ深いところ。



 またなんかいる… (1日目参照)



 この後は国立絵画館の西館の方へ。といっても残念ながら私は絵画方面には疎い無教養者なわけで、写真とか撮ったのはごく一部の教科書にも載ってるクラスの絵くらい。



 有名な胃を押さえてるナポさんとか、



 モネとか、



 ゴッホとか、そういうレベル。見る分には結構じっくり見たんですけどね。



 外に出て連邦議会方面。何かの催しでもあるのか、大量のパイプ椅子が並んでいました。



 ……っと、こんなところに!! ……あまり関わらないようにしよう……



 何故かモールにあったメリーゴーラウンド。



 最後に、キャッスルのすぐ近くの地下にある、古代アジア・中東美術がメインのアーサー・M ・サックラーギャラリー(ひょっとしたらフリーアギャラリーだったかも… まあ、この二つは往々にしてひとまとめにされる存在ではあるのですが)をさっと眺めて終了。これは唐の墓の守護者っぽいです。いい色と形してるなあと。



 帰りに例によってチャイナタウンに寄る(というか、宿まではチャイナタウンから出るバスで帰る)と、件の「彫像の真似をしながら、チップをもらったりすると動き出す」パフォーマンスの兵馬俑バージョンが。ただ、この人の場合周りにチップ入れの空き缶などがなく、すぐ近くで関連すると思われるお姉さんがチラシを配っていたので、個人のパフォーマンスというよりはなんらかの広告の一環かもしれません。そんな感じで、この日もチャイナタウンで夕飯を安く上げて終了…… って、普通こういう旅行記書いたらちゃんと食事も記録するものなのに、記録するほどの物でもないような飯ばっかり食ってるなあ、自分…

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