過去日記目次へ

デイトン1日目・米空軍博物館その2へ
デイトン1日目・米空軍博物館その4へ
アメリカ滞在記目次へ
ばっくとぅとっぷ


デイトン1日目 空軍博物館 第二次大戦その2 5月2日(土)



 第二次世界大戦、後半。



 麿、じゃなかった、B-26G マローダー。自由フランス軍が使っていた機体のようです。



 昔はこういう博物館のマネキン展示って微妙だとかウザいとか思っていた時期があったのですが、いつからでしょうか。結構優先順位の高い被写体だと思うようになってしまったのは。



 Mk.[航空魚雷。



 UC-43 トラベラー



 CG-4A ハドリアン グライダー。



 空挺部隊用のスクーターとノルマンディーの時(たぶん…)の空挺兵さん。



 C-47D スカイトレイン。DC-3の軍用型。



 L-3B。グラスホッパーとういうのは赤とんぼの英訳みたいなもんなんですね。 ……いや、バッタだけど。



 ドイツの最終必殺兵器(実際の能力など知らん)、V-2ミサイル。思ったより小さい…気がしますが、本物とのこと。単に私が現代のロケットやら大陸間弾道弾を見慣れすぎているからか、あるいは横に転がっているから、でしょうか。



 V-2があるならV-1も… と行きたいところですが、これは実はV-1をアメリカでコピーしたJB-2 ルーン。



 AN/CRT-2 無線とかの妨害用ジャマー(なんか危険が危ない的になってるけど気にしない)。敵の受信機近くに6個セットで投下して、即時から23時間後までのタイミングで発動させることができるとか。



 要塞。B-17G フライングフォートレス。大戦中にエンジン不調でスウェーデンに不時着、その後なぜか1968年にフランスで見つかって帰ってきたという不思議な経歴の機体。




 やっぱでかいなあ、垂直尾翼。



 背面銃塔の展示なのですが、よく見るとちゃんと中の人が実装されています(笑)。過酷な職場もあったもんだ、マネキンさん的に…



 B-17の下にあったM5 爆弾トレーラー。2.5トン運べるということで、何発かの爆弾が乗せられている様子がとてもわかりづらいですね、はい。ごめん。



 ドイツの汎用爆撃機(爆弾役含め)、Ju88D-1/TROP。この機体はバクシーシ号(変な名前だなあ)、15000機作られたJu88の中でもっとも有名な機体で、ルーマニア空軍所属でしたが、パイロットがキプロス島に投降してきた際に乗ってきて連合国の物に… と解説板にはありましたが、前半部分は特に本当かどうかよくわかりません(笑)。

 そういうわけでインシグニアもドイツのものではなくルーマニアの物…なのですが、はっきり分かる写真を撮っていない私。馬鹿すぎる。



 無数にあるドイツのひみつ兵器の一つ、誘導爆弾フリッツX。戦果に関しては撃沈は元友軍の戦艦一隻にすぎませんが、ま、まあ、ウォースパイトにもダメージを与えてますし…



 こちらはひみつ兵器とは違って、正統派ドイツのツートップの片割れ、Me109-G10。脚は想像以上に斜めで、確かにこれは危なっかしいよなあ。



 戦後この博物館のある基地でテストされた時の、米軍塗装された写真もあったので一応。



 もう片方、Fw190D-9。長っ鼻のドーラというやつですね。確かに鼻先は長いですが、全体としてはバランスがとれていて不格好ではありません。



 そのツートップに立ちふさがるP-51D マスタング。格好良くて強くて速くて多くて安い(いっぱい作ったから)、嫌いだ、このチート野郎(笑)。



 フランスからドイツへ向かう兵士の皆さんが乗った貨車。人40人か馬8頭が乗れるから、ということで、Forty and Eightとあだ名されたとか。




 再びドイツの超兵器に戻って、ジェット戦闘機Me262A シュヴァルベ。正面から見ると、やや機体下部の膨らみ方が気になるところではありますが、横から見るとやはり素敵。



 BK-5 50mm砲。ここまでいくともう「大砲」だよなあ…



 ドイツ驚異の新兵器こと、ロケット戦闘機Me163 コメート。驚異ではあっても脅威かどうかといわれると……なところがお茶目な危険な奴です。丸くて小さくて、燃料(というか危険物)タンクにエンジンと武器と人間くっつけたんだなあ、という感じがひしひしと。



 ちなみにこの機体からは、占領下のフランス労働者によると思しき落書きや、重大な故障を起こしかねない小石などのサボタージュの痕跡が残っていたそうです。



 ドイツ産空対空ミサイル、X-4。有線誘導なのはいいとして、翼部分がもろに木製だったりします…



 UC-64A Norseman。直訳すると北男。



 L-5 センチネル。



 UC-78B ボブキャット。猫なのにセスナ。



 米軍兵士のお土産、行った先各地のお札を繋げたもの。中には日本の10円札・5円札も。



 C-46D コマンドー。ヒマラヤのハンプ越え輸送で有名な機体ということで、それ関連の展示。




 輸送機で運べるサイズのブルドーザーや例の鉄板のすぐ近くに、中華的人力滑走路整地用転石(今適当に命名)が置いてあったりします。すげー、ギャップすげー。



 P-47D サンダーボルト、こちらはレザーバック仕様。ちなみにこの機体は太平洋戦線で22機撃墜を記録し、同方面でのサンダーボルト乗りのトップエースになったColonel Neer E. Kerbyの乗機の塗装のようです。左はおそらく実際の物の垂直尾翼。 しかし、この人軽快な日本機相手に一撃離脱戦法に徹して上のような戦果をあげたらしいですが、その最期はウェワク上空1944年3月5日、よりによって隼に落とされてるんですよね… 油断したのか隼の方のパイロットがすごかったのか。というか、P-47を隼で落としてる時点で相当アレなわけですが…



 R-4B ホバーフライ。ヘリですね。見ればわかりますが。




 A-20G ハボック。翼下に吊ってるのは煙幕展長機だとか。



 ばくだん。




 海軍でおなじみOA-10カタリナ。実に愛嬌のある飛行機です。しかもギミック満載。




 …この機体についてはあまり多くも語れないでしょう。B-29 "ボックス カー"、長崎に原爆を落とした、その機体です。こいつを堂々と誇らしげに展示されることについては賛否両論、というか日本国内だと反対意見が大多数でしょうが、私は特に反対というわけではありません。立場の違いというものもありますし、所詮これは極悪な行為に使われたといっても物、それも今や遺物にすぎませんし。

 …とはいえ、他の有名な機体なら感じていた「うっひょー○○の実物! ホンモノが今俺の目の前におっしゃぁぁ!!」的な興奮は最後まで湧いては来ませんでしたね。

 別に不快でもないし有名な機体(特に日本国内では)のその中でも有名な一機をみているんだなあ、という感慨は十二分に抱き、話に聞いてはいたけど実物はこのようなものなのか、という観察はやっぱり穴が開くほどしたのですが、どうにも微妙な心持であったというか。仕方ないことだとは思いますが。



 リトルボーイとファットマン。そんなに大きくないように見える、のですが… というかB-29もこの博物館の収蔵機全体から見たらそこまで大きくないんだよなあ…



 ソルトレイクの訓練基地から長崎へ。 ……来て荷物をお届けはしてほしくなかった…… というか長崎に決まったのって当日とかじゃなかったでしたっけ?



 R-6A ホバーフライUとL-6 グラスホッパー。



 桜花の練習機型。これも行く先々で実物、あるいは模型を見かけます。 ……人類史に残る負の遺産、なんだよなあ、きっと……



 暗い背景に黒い塗装が完璧に溶け込んでやがる、P-61C ブラックウィドウ。あれか、芙蓉部隊だけでは飽き足らず現代の写真を撮りたい趣味人まで泣かせたいのか。なんという夜間戦闘機(笑)。背面の銃塔など、大きく撮りたいところもあったのですが、全然全く撮れてなかったので省略…




 大戦機展示のトリを飾るのは我らが帝国海軍最後の剣(not片道のアレ)、紫電改。よりによってボックスカーの真下という置き場所には目を瞑るとして(苦笑:零戦もボロの下なんですよね。 …なんか意図があるのかあるいは小柄だから単に爆撃機の下にでも置けるだけ?)。塗装では所属は横空ということになっているようです。日本国内にも結構あっちゃこっちゃにある零戦と違って3機しか残ってないうちの1機。

 私はこの道に日本海軍から入った関係上、同じ後期の日本戦闘機なら疾風より紫電改の方が好きな機体だったりしますが、横から見るとかなりふとましい機体です(苦笑)。小柄なんだけどふとましい、 ……なんつうマニアックな。



 空中線もしっかり張ってあったり、排気管の一番上だけ傾いてるのはなんか意味があるのかなあと思ったり。




 日本機恒例、ステンシルチェック。左下、機体の尾部側に…



 担ぎ棒差し入れ口…… なんか照準器などの調整時に使ったようですが… 他の飛行機はどうしてたんだろう…





 あとは小ネタなど。出口付近、紫電改の前くらいに展示してあった、大戦当時の各国パイロットの軍装。日本の写真の光の当たり方がうまい具合に残念なことになっていたりするのは置いておいて(面白いからこのまま使おう)、枢軸側は日独伊揃い踏みなのに、連合側のラインナップが米英、そしてブラジル。何故ブラジル。一応大西洋で対潜哨戒したり、義勇部隊がイタリア戦線行ったりしたみたいではありますが… 豪加は英の系列、ソ連はアカだしフランスはアレだから消去法、なのか…?

 あ、ちなみにご覧のとおり、日本は正確には海軍航空隊だけ、代表的パイロットとして写真が展示されているのはご存じ大空のサムライです。



 隅っこの方に転がしてあった、変わり果てたお姿の総統閣下。フランス・サンジェルマンのルントシュタットの司令部から発見されたようです。鷲の方は総統官邸にあった二つのうち一つ。

 はい、これで第二次大戦ホール終了。次は朝鮮戦争とベトナム戦争、そして現代最新鋭機。

デイトン1日目・米空軍博物館その4へ

アクセスカウンター
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送