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ばっくとぅとっぷ


モントリオール・モントリオール市街 7月18日(土)・19日(日)



 オタワから再びVIA鉄道に乗り、ケベック州・モントリオールへ。今旅行最後の鉄路移動となるこの2時間程度の列車は幸い何事もなく順調に走ってくれました。



 モントリオール駅。過去何度も独立騒ぎ(物騒な事件も平和的投票も含め)を起こしている分離主義的気風の強い州だけに、駅構内にも堂々州旗が掲げられています。私が某ゲームでカナダを併合した際にはケベックは分離独立させるのがセオリー(心底どうでもいい)。なお、ケベック州はカナダで唯一公用語がフランス語「のみ」(他は英語もなのは言うまでもないでしょう)の州であり、街中に溢れている言葉はかなりの割合が、案内板も広告も人々の会話もフランス語です。 …よって、さすがに少しはマシになってきたかもしれないと信じたいけどどうかなー、程度になりつつあったまいいんぐりっしゅすきる、再び凄い勢いで役立たずに(笑)。いやまあ、別に仏本土とは違って英語で話しかければちゃんと英語で返してはくれるし、後述するように英語の案内が絶無というわけではないのですが、レストランのメニューやらなんやらの表記が読めなくなったのが地味な痛さ…

 さて、オタワから早朝の電車で二時間程度で到着ということで到着当日から行動を開始した私が真っ先に向かった先は、間違ってもガイドブックには載っていないとある教会。個人的にほんの少し、あるかなきか程度の所縁が存在する(と、自分では思う)ある修道会の本部と教会なのです。すなわちある意味ガチな聖地巡礼。



 本部の方は特に面白い建物でもなかったので、教会の方を。日本にあればそこそこの規模として有名になりそうな建物ですが、当地ではありふれたレベルのようです。ご覧のように中まで侵入して怪しげにうろうろしていたのですが、なにやらもうしばらくしたら結婚式が始まるとの事だったので早々に退散。ともあれ見れてよかった。正直モントリオールではここくらいしかオリジナリティのある見どころなんて決めてなかったからなあ(苦笑)。



 教会から地下鉄駅に向かう途中で見かけたNINJUTSU教室。一体何を教えてくれるのか、少し興味津々です。



 観光名所密集地帯の旧市街に向かう前に、地下鉄Sherbrooke駅で降りて様々な国の料理屋が並ぶ歩行者天国、プリンス・アーサー通りで昼飯に。道路に並べられたテーブルで街行く人を眺めながら少し遅めの昼食…… おお、優雅だ、数日前には戦争博物館で立食パーティーの余り物を恵んでもらって昼食としていた人間と同一人物とは思えないほど優雅だ(笑:10加ドルしない程度の料理だということは置いておきましょう)。



 ちなみに食べたのはサーモンのグリル。ポルトガル料理の店らしいです。



 腹ごしらえして、再び地下鉄で今度こそ旧市街へ。地下鉄構内にあった広告や看板など。相撲巻っていったいどういう種類のロールなんでしょう… いやまあ、なんか適当に日本っぽくて知名度のあるものの名前を付けただけだとは思うのですが…

 右は地下鉄内のエマージェンシーボタン(さすがに緊急時用の設備には英語でも書いてありますね)。急病、感電、火災はいいとして、さらっと暴漢を表すと思われる絵文字が入っているあたり、日本ではありえない光景です。そういえばアメリカ各地でも、バスや地下鉄の中には確実に「運転手などへの攻撃は犯罪行為です」という一文が掲げられていました。 こんな表記が日常茶飯事じゃない国って、ひょっとしなくてもやっぱり奇跡的なんでしょう。素晴らしきかな我が祖国よ。

 そんな少々心配になる表記はあれども、別に暴漢に遭遇するわけでもなく到着したこの街の見所、旧市街。 …ですが、この日は土曜日であるということもあり、教会の類は既にミサ体制で見学不能(この時点で大体4時〜5時くらい。サマータイム+緯度の高さがあって写真ではまだまだ明るいですが)。



 仕方がないので旧市街外れのポワンタ・キャリエール考古学歴史博物館へ。どうやら「海賊」をテーマにした特別展示をやっているらしい… との広告を見て足を運んだのでしたが、そっちの方はあんまり大したことがありませんでした。が、常設展というかなんというかの、博物館地下に保存してあるカタコンベやモントリオール最初の市街の遺構は結構いい感じ。




 地下ということもあってダンジョン感抜群。や、別にダンジョン的な遺構というわけではないのですが本来。

 博物館を出た後は例によってチャイナタウンを極力安い店探して彷徨う。昼飯をうっかり優雅にしちゃった代償、できるだけ安く上げないと(だから昼飯優雅っつったって10ドル未満だって)。



 途中見かけた… 謎日本語というわけでもなく中国語で直訳したら普通のことなのかもしれませんが、ラウンジ「魔力」。MPが回復するような飲み物でも揃えているのでしょうか。



 こちらは別の意味でほんとに謎日本語かどうか… そもそもこれ日本語なんでしょうか? な看板。 ……「ナモ門戸ヒモ」? なんじゃそりゃ?

 でもハングルでもなさそうだからやっぱり日本語にしようとした何か、なんだろうなあ… 看板だけでもなく日除けに書いてある「生活言語」も脈絡がなくていい感じです。

 なお、店の中身は中華風なお土産(子供用のチャイナドレスとか)が4割、日本のアニメ関連のグッズ類(フィギュアとかバッグとか)が6割程度のチャイナタウンにはよくあるお店。同類の店の中では日本関係の者の比率が高め、でしょうか。さすが日本語(のように見せたい何か)を看板に掲げるだけあって。

 とりあえず、初日はこんなところで終了。歩き回って見つけた安食堂…… というか屋台に毛と根が生えたような店で3ドルの雲呑麺を食って(味の方は正直微妙でしたが、店員のおっさんがやけにフレンドリーかつおもしろかったのでよしとしましょう)初日終了。

 二日目も引き続き旧市街。



 モントリオール市庁舎、ただし工事中。よく見るとシートに本来の姿が描かれているあたりの芸の細かさが素敵。



 旧市街中心部、ジャック・カルティエ広場に聳え立つネルソン像。広場というかでっかい坂道というか。フランス語圏とはいえきちんとエゲレス的なものも鎮座してるんですね、というかあとからやってきたときにわざわざ据え付けた嫌がらせとか…じゃない、よ、なあ、まさか…?



 これは元カナダ総督官邸で今は博物館。私は入ってないですが…




 さすがおフランス文化圏、風情のある町であることよ。



 実際のところ店舗の過半数は土産物屋といった感じで、風情も何もあったものではないところはあるのですが、それでも中には年中無休クリスマス飾り屋とか変わりチェスが置いてある店なんかもあったりするのはいい感じ。これもまた土産物屋的なものの一つかも知れませんが、あからさまな奴よりはマシということで。



 ジオンの主戦兵器っぽいのもいたりしますし。しかも角つき。



 ……などと思っていたらこんな日本語が。ちなみにこの店、タトゥー屋です。

 ……惜しい!! 惜しいけど一字違いで全然まったく意味が違う!!



 そんな感じで市街をぶらつきつつ、昨日は入れなかったノートルダム大聖堂へ。同名の聖堂はパリにもありますが、ここもまた北米最大のカトリック聖堂。 ……かつ、ガイドブックによると拝観料をちゃっかりとる、どこぞの島国真首都の寺院群並みにがめつい教会…… のはずなのですが、別に拝観料を払う窓口とか徴収する係の人とかいなかったような……



 建物は1890年くらいに完成のものなのでさほど貴重というわけではないかもしれませんが、蒼い光に金色の祭壇が浮かび上がる姿はなかなかのもの。



 ここは大きい聖堂だけあって土産物屋も付属しています。で、そこで見つけて思わず買ってしまったローマ教皇キーホルダー。ベネディクト16世とヨハネ・パウロ2世、善と悪…… じゃなかった、前と現教皇を両面に配した信仰心溢れる一品。現教皇の下に刻んであるメッセージが「Follow Me」と実に男気溢れているのもステキです。

 ……でもこのキーホルダー、実は半額セールで投げ売りされてたんですよね…… ええんかいな、それ……




 次に向かうのもやっぱり教会。名前もノートルダム・ド・ボンスクール教会と実にややこしいですが、こちらは船乗りの教会とのこと。



 そういうわけで、中には航海安全を祈って奉納された船の模型が吊り下げられていたりします。昔ながらの帆船だけじゃなくて現代のタンカーかコンテナ船っぽいのもありますね。軍艦も探してみたけどそれっぽいのはなし。



 次は坂道を下って旧港の方へ。広場か遊歩道的になっているところを通っているこの線路、さすがに今は現役じゃないんでしょうか。そうでなきゃいくらなんでも危なすぎるよなあ。実際私がいた二日間で列車が通ってる光景は見なかったですし。



 港側からみたボンスクール・マーケット。市庁舎やらなんやらに使われて今は商業施設。ちなみに、ここの前の露店でシードルを買いました。



 オタワの博物館を最後に今旅行のミリ成分は打ち止めかなーと思っていたところ、なんか港の方にそれっぽい船が見えたので行ってみる。USSナイアガラ、現代の米軍フリゲートに名を残す…… というか、日本人的には「開国シテクダサ〜イ」の人の兄貴として有名な、オリバー・ハザード・ペリーの指揮下で米英戦争中のエリー湖の湖上戦に参加したアメリカのブリッグ。 …ただし、オリジナルの船の部材を使った復元船、なのかな? 普段はアメリカ国内にいるっぽいので、たまたまモントリオールに来航していたのでしょうか。




 当然乗ってみる。砲は32ポンドカロネード砲…… なのかな? 復元の時に適当なものに置き換わってなければ…



 内部は狭い、というか天井が非常に低いです。左端のおばちゃんを見たらわかるとおり、結構大きくかがみこまないと頭がつかえるレベル。あ、真ん中の椅子に座ってないおっちゃんは下り階段から上がってきたところですので。こんなところを戦闘中駆け回るのはいやだなあ。砲撃食らわなくてもうっかり頭部強打の連続で負傷してしまいそうだ… 

 下船後、旧市街から移動。



 次の目的地もまた教会なんですけどね。聖ジョセフ礼拝堂。ここのドームはローマのサン・ピエトロ大聖堂に次いで大きいとかなんとか。



 色とりどりの奉納蝋燭。見ていた時点では単にああ綺麗だなあとしか思わなかったのですが、写真で見てみると文字が浮き上がるようになってるんですね。



 壁一面に松葉杖。ここ(の前身)にいた修道士が奇跡パワーで病気を治した人から奉納されたもののようです。



 外の階段(結構小高い丘にある)にも膝行で祈りながら進む用の専用レーンがあったのですが、これもそういった足の病気が治る系の御利益と関連する修行のためのものでしょうか。いや、他の教会にも普通にある修行のための設備かもしれませんが。



 時間的にちょうどミサが始まる時間帯だったっぽいので、なんとなく後ろの方で列席。一応カトリックのミサに出た経験はあるのでそこまで変な挙動はしていなかった、はず。 ……フランス語だったので何が何だか分からなかったのはもちろんですけどね。



 ミサ終了後、ドーム前のテラスより。かなり高所にあるだけあって眺めはなかなかのものです。でもって、この日の観光は終了。結局この街ではほとんど教会しか見てないなあ、これはこれでありだけど(笑)。



 ホテルへの帰路、ふらっと寄ったスーパーで見かけたもの。椎茸はシイタケでそのまま通用してるんですね。右はわふー!ドレッシング(違う)。酢ベースっぽい。

 モントリオール観光はこの二日で終了。翌日はここから西海岸のバンクーバーまでひとっ飛び。



 五大湖のさらに東からロッキーを超えた太平洋岸まで、一瞬で(一日仕事ですけど)帰ってきました。思い返せば4月下旬にサンフランシスコを発って以来の太平洋岸、そして久しぶりに変更になるタイムゾーン。微妙に時間がずれて計算しづらい(苦笑)。



 バンクーバー国際空港、到着。さあ、この街が本旅行最終目的地です。

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