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ばっくとぅとっぷ


ニューヨーク・強襲揚陸艦イオージマ、駆逐艦ローズベルトその1 5月21日(木)





 さて、前回の帰路に発見したこのポスター。何が書いてあったかというと、5月最終月曜日の祝日、メモリアル・デイ(戦没将兵追悼記念日)にあわせて一週間ほど、ノーフォークから海軍艦艇がニューヨークにやってきて艦艇公開や音楽演奏などの各種イベントを開催しますよ(それがフリート・ウィーク…まんまですな)、という告知。ネットで調べたところマンハッタンのイントレピッドのすぐそばには強襲揚陸艦イオージマと駆逐艦ローズベルトが来る、ということ(他にはもう一か所、スタテンアイランドにも駆逐艦一隻と小艦艇数隻が来ていたようですが、スタテンアイランドまでわざわざ行くの面倒で他に見る物もないしマンハッタンに比べると小粒な面子ばっかりだしで今回は見送り)。となれば、つい先日イントレピッド行ったとこ… なんて軟弱なこと言ってるわけにはいかないでしょう。むしろ、先にイントレピッドをクリアしたのは1日で現役艦艇見て空母も見るような無茶をしなくて済むように、との天の配剤くらいの感覚で。

 というわけで、1日間を置いて(20日に行ったのはアメリカ自然史博物館… 並び的には素直にここの話を書いてからフリートウィークにかかろうかとも思いましたが、続けて海軍ネタを処理した方が通りがよさそうなのであえて時系列を乱します)、再びハドソン川へ。



 本日展示されている艦は、ワスプ級強襲揚陸艦イオージマ」とアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ローズベルト」。前者は同名の艦としては二代目、後者は言うまでもなくイージス艦。名前はフランクリン・ルーズベルトおよびエレノア・ルーズベルト夫妻に因んでいるようですが、夫妻じゃなくて大統領単独だったら空母(ミッドウェー級)にもなれるんですよね。どうして敢えてこの名前にしたかはよくわかりません。なお、例によって無料ですがボディチェックあり。




 まずはイオージマから。でかい。第二次大戦からこの趣味に入り、現代艦まで興味を広げだしたのは後になってからな人間なもので、どうしてもでかい軍艦といえば戦艦か空母、という固定観念が頭の中にこびりついてしまっているのですが、満載排水量で4万トンオーバー、イントレピッドをさらに4千トン上回ってるんですよね。神州丸あたりと一緒にするわけにはいかんなあ(神州丸も決して小さいわけではないですが)。



 艦橋付近。外からは空母との違いとか言われてもわからないところはあります。



 が、中身はこの通り。積んで公開している物は陸の物。



 どれもこれも人だかりでなかなかまともに撮れませんでしたけどね。これはAAVP7A1



 ストライカー …じゃなくてLAV-25でしょうか。海兵隊ですし。





 当然、火器類なども。



 車両名までは知らないのですてへ。



 M777/A2 155mm榴弾砲。2005年採用の最新型。最大の特徴はその軽さで、前任のM198と比べると性能据え置きで重さ半分以下とか。



 アフガンなんかで実戦投入されてる小型ロボと、その操縦風景。




 M1A1エイブラムス ……ですが、登り放題、中に入り放題であった結果、ごらんの通り上に乗りたがる人たちが老いも若きも引きも切らず、クリアな写真撮影などとても望めない状態(苦笑)。



 この兵隊さんも無意味に頭を突っ込んでいるわけではなく、車体内に入っている人の出入りの手伝い&見張りをしておられるのです。




 というわけで、私もレッツデサント。ウラー!!(それ陣営も時代も違うから)



 後ろを見れば、強襲揚陸艦のメイン機能の一つ、ウェルドック部分が。いい加減戦車上に仁王立ちしてる変な日本人に対する兵隊さんの目も何やってんだこいつ的な感じになってきたところでもありますので、あちらに移動しましょう。





 というわけで、揚陸作戦時にはここに水を入れて上陸用舟艇を直接発進させる部分、ウェルドック。ドック内の床はほぼ全面が小さい水たまりになっている程度に濡れていましたが、これが演出(どんなだよ)によるものなのか、直前に何か作業があったのか、あるいは常時この状態なのかは不明。





 ドック内に鎮座するLCU-1655号と、さらにその上に鎮座する水陸両用車(詳細失念)。




 ブリッジというか操舵室というかにお邪魔してみます。厨房にはこの日のために用意したと思われるデコレーションのケーキが。飾りの文字がちょっと溶けかけてるのは気にしない(笑)。艦載の小艇といえども洗濯機があります(上陸作戦用、などという任務も関係しているのでしょうか)が、ご家庭でも見かけられそうないかにも「白物家電」なもの。ホーネットやらマサチューセッツやらの巨大ランドリー室と比べるわけにもいかないでしょうが、それでも随分な違いです。





 もう一隻はLCAC。ホバークラフトですね。これもさらにその中にトラックと上陸用舟艇を搭載。それらの正式名称? 知らんよ。




 ホバークラフトといえば当然プロペラですが、このような注意書きが。うるさいんですね、とても。





 搭載されている上陸用舟艇の様子。



 この甲板は概ね見終わったので、航空機の格納庫甲板に移動します。階層間の連絡は、この通り階段ではなくスロープ。



 名前が名前だけに、この意匠が使われるのは当然といえましょう。



 格納庫甲板。ここだけ見てると空母と変わりないですね。



 飛行甲板。ここだけ見てると空母と(略)。




 艦橋。ここ(略) ……実際、外見だけだと素人目にはパッと見区別がつかないような気がします。機能的に一部同じことをやってるからといえばそれまでですが。さらにさらに、艦尾の形状とかアングルドデッキじゃないとかでもわかるだろといわれてもやっぱりそれまでですが。



 多分Mk.49 21連装ミサイル発射機。RIM-116用?



 サイドエレベータ。これで車両甲板からM1A1を持ってきて、カタパルトで射出します(違う、ってかカタパルトはない)。





 ヘリ類の展示はあったけれども、解説板などはなかったので写真を並べるだけ。コクピットまで座らせてもらえましたが、写真は御法度でした。格納庫甲板にいたやつもまとめて紹介。



 AV-8B ハリアー Uさん。おなじみ凄いのか凄くないのかの境界線上のげふんげふん。




 V-22 オスプレイ。ティルトウェイ……失礼、ティルトローター!



 オスプレイっつったら、のローター部分と内部。



 無人機の展示もありましたが、ここまでさんざん各地の博物館で見てきたので本体に対しては「ふ〜ん」程度の反応。



 ただ、操作コンソールは初めて見たので興味がありました。運搬ケースに壊れ物注意らしき札が貼ってある所も含め(笑)。



 イオージマからローズベルトに移動する通路にいた着ぐるみマスコット。目が微妙に怖いのはこの手の着ぐるみのお約束、でしょうか。というわけで、次回はローズベルト。といってもボリュームはかなり少なめになりそうですけどね。

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