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ばっくとぅとっぷ


ニューヨーク・国連本部 5月26日(火)



 今日は、ある世界では世界政府の礎となり、またある世界ではこの世界そのままの組織でありながら諸国を従える権力と軍隊を有し、また別の世界では権力・軍隊は持っているように見えないながらも強力なリーダーシップを発揮して地球をまとめあげてしまう凄い組織、国際連合の本部にお邪魔してみましょう。

 ……え? 実態? ………ほら、まあ、連盟よりは確実に進歩しているのですからいいじゃないですか。きっと次に新しいのができる時にはほぼ理想的な物ができてくるはずですって。地球連邦とか、そんなのが。

 …次に新しいのができる時ってすなわち第三次世界大戦終了後であり、人類が果たしてその時に生き残っているのだろうかとかそういうことは知りません。あと地球連邦って全然理想的じゃないというか腐った権力機構の典型じゃないかという点も、措いておきましょう。



 マンハッタンの東の端、イースト・リバー沿いに、加盟各国の旗に囲まれて聳える事務局ビル。このビルの他に二棟の建物からなり、確か案内してもらえるのは総会ビルの方。



 言うまでもなく我が祖国の旗もあるのですが、折悪しく旗竿に巻きついてしまっていてとてもしょんぼりな感じ…



 銃器廃絶を訴えるオブジェ。こういうのが堂々と置いてあるだけで、ここは米国ではない(大使館と同じというか、そんな意味で)のであるなあ… などと思ってしまうのはきっと米国に対して偏見抱きすぎでしょうか。



 お決まりのボディーチェックを受けた後、ロビーへ。ここで見学ツアーの申し込みをします。壁面には歴代事務総長のタペストリーがかかっていたり。



 ガイドツアーの列整理用、国連印ベルト。さすが国連、こんなところまで独自アイテムで独立性をアピール。



 ツアーの参加者証はシールで、服に貼る形。ちょっと剥がれやすいです。

 なお、ツアーは基本英語ですが、仏西露中他各国の言語でのツアーも行われており、日本語版も不定期ながらあります。で、ちょうど私が行った日の日本語回が20分後にあったので、これ幸いと申しこみ。日本人の職員の方に案内していただき、さすが日本語だけあってわかりやすく、質問もできたのでラッキーでした。

 …が、私以外の参加者はことごとくオバハ… もとい年配女性の方々で、少々居心地が悪かったことは否定できなかったり(笑)。いやまあ、我が国においてこんな休暇期間でもなんでもない時期にアメリカくんだりまで観光に来る余裕のある人種は彼女ら、あるいはさらにお年を召した方々に限られるというのは当たり前なんですけど。



 出発時間までの間に、ロビーに飾ってある絵などを見て回る。ここに飾ってある絵や作品は、加盟各国などからの贈り物だそうです。この鳩のモザイクは先の法王、ヨハネ・パウロ2世から(いきなり加盟国じゃないですが)。



 ちなみに、日本からの贈り物はこの鐘。うぃきぺ。によると、深い意味が込められたものであるのは確かなようですが、率直に言って…… 地味……? しかも屋外だし…




 まあ、贈り物なんですから中国やらタイやらの物と比べたって仕方ないですしね。



 とはいえ、この妙にかっこいい壁画と比べるとちょっと衝撃を受けてしまったりもしつつ。でもどこの贈り物なのかは失念(苦笑)。



 ちょっと戻って、各国の代表がちゃんと仕事していることを知らしめる映像。直近の会議の画像を切り取って流しているようです。



 安全保障理事会、いわゆる安保理の会議室にはさすがに入ることができず、ビデオで説明を受けるのみ。ちなみにこの日の二日ほど前が、とある極東の問題児の汚い花火打ち上げ日ということで、この時はまさにそれに対する対応が議論されているところ。というか、そのニュースがあったからこそ「テポった→安保理が制裁決議を議論→こくれん!→そういえばジュネーブじゃなくてニューヨークだったな、よし行こう」という思考過程を経てこの場所にたどりついておるわけですが、実は。

 そういうわけで、この時脳内ではけいおん!のOPに乗せて、「Launching Now ガチで打ち上げ North Korea Taepodong 安保理決議まで待てない 非難はしても制裁はNon Non Non(某紅い常任理事国的に)! 精一杯 駆け引き Security Council」だの、「安保理決議 詰めたら出すよ 前回より強く 声明よりオクターブ高く」 ……だのの非常に残念な替え歌が流れていました。実はちょっとだけ、この旅行記をまとめるにあたって完成させてみようかな―とも思ったのですが、よく考えたらこのテーマで行くと「こくれん!」というよりは「てぽどん!」になってしまいそうだったので、放棄(笑)。



 順路には国連の活動などに関する展示が並べられています。これはPKO部隊の青いヘルメット、ベレー帽と、ノーベル平和賞…… のレプリカ。



 列整理ベルトに続いてこれもオリジナル、国連カーテン。 ……実質的分担金拠出一位の国の国民としては、素直に感心するべきなのかこんなところに無駄な金を使いやがってと怒るべきなのか、なかなか難しいところです。



 さて、いよいよ総会の会議場に入ることになります。入り口にはご丁寧にもお出迎えが。 ……って、国連総長閣下…! そんな、わざわざ閣下おん自らお出迎えとは… えーと…その、ちょっと、寂しすぎやしませんか……? 

 というわけで、総会議場への入り口にぽつんと立っていた等身大(であると思われる)潘基文事務総長パネル。(会期中でなければ)ツアー客しかいないような場所においてあるため、そこはかとなくどころか全身から哀愁が漂っています。とはいえ、見学客の皆さんは結構一緒に記念撮影をしていましたので、一応使命は果たせていて満足ではある……はず。



 総会議場の中に。各国の席順は公平を期して、一年ごとに順に前に進んでいくようです。



 日本は左中央列、やや前のあたり。



 ちなみに、見学者は今は使われていない傍聴席に座って説明を受けるのですが、この傍聴席の中にはこのように完全にぶっ壊れていたり、ベルだかイヤホン差し込み口だかがなくなっていたりするものがちらほら見かけられました。いくら今は使っていないとはいえ、いいのか国連。オリジナルカーテン作るより先に直すべきでしょう。



 あとは対人地雷廃絶への取り組みとか、核兵器廃絶への取り組みに関する展示などをみて、ツアー終了。二枚目の写真は武器を廃絶して楽器にしちゃいました……だと思うのですが、逆に武器が日常的な物すぎて暇潰し用の楽器の役目まで担っていますなのか、ちょっと不明。

 あとは地下の土産物屋。壁のガラスケースには、世界各国自慢の特産品が陳列されています。



 いやですねえ、いくらウケがいいからってトラディショナル通り越してエキセントリックに近いようなネタに走っちゃう国って。自分たちでステロタイプの観念を助長してどうする気ですか。まったくもう、どこの国やら。



 やっぱりあったゴルフボール。しかも後者はいいとして、前者は国連関係ないし。



 国連印・ブタの貯金箱。家族などで一緒にこれを使う場合に、それぞれが入れるお金がすなわち「国連分担金」、そして勝手に割ってしまうことを「国連脱退」といいます。



 なんでも国連マークを入れたらいいというものでもない気がしますが、お土産とはそういうものなのです。



 夕飯はタイムズスクエアまで戻って吉野家に。店の内装やシステムはあの独特の物ではなく、普通のファーストフード形式なのですが、値段は日本とさほど変わらず並盛5.5ドルくらい。食事の値段の高いこちらでは有難い存在です。場所も繁華街の中心ですし。



 この日食べたのは牛&鶏丼。丼も純粋なファーストフード的に使い捨て。お茶とか水も出ません。だがしかし、生姜は本国と同じく乗せ放題なのが丼が真っ赤になるまで生姜を乗せる主義の人間としては嬉しい。

 さて、これで普通の観光… すなわち、ミリネタ以上に誰も全く興味がないであろうところは次の自由の女神を残すのみ。

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