オタワ・カナダ戦争博物館その5 7月15日(水) 兵器展示ホールの続き。例によって解説板がないのもありますが、私が悪いわけではないので文句を言われても困ります(笑)。 ZPU-4 対空機関砲。ただし、銃身は失われています。イラク軍の物ということで、湾岸戦争の時にでも鹵獲したのでしょう。 詳細不明のサーチライト。こういうのこそ解説が欲しいのですが… 、 これも。 ※追記:メールフォームより、一つ目は日本製、二つ目はドイツ製かも? という教示をいただきました。ありがとうございます。 M1A2/A3 90mm対空砲。アメリカのもの。 Flak 30。ドイツですね。 やっぱり詳細不明の推定対空機銃とガトリング砲。 ※追記:同じくメールフォームより、この機銃は我が国の九八式二十粍高射機関砲ではないか、と。確かにそれっぽいです。 Flakvierling38? でもなんか違う気もする…… 13ポンド対空砲。第一次大戦時に野砲から転用された、カナダ初の対空砲。 横についてるこれは聴音機だと思うのですが、例によって解説はなし。 第一次大戦時ドイツの……210cm榴弾砲、と解説板には書いてありましたがいくらなんでも210mmの間違いでしょう。射程8200m。 ソ連、122mm榴弾砲……とありましたが、どうもA-19 122mmカノン砲のような気がします。ドイツが鹵獲してカナダ軍に向けてぶっ放してきたもの(をさらに鹵獲した…のでしょう、たぶん)。後にカナダ軍は朝鮮半島でもこの砲をぶっ放されることになります。 同じくソ連の122mm榴弾砲とのみ説明されていましたが、多分これはM-30 122mm榴弾砲。これまた後々、湾岸戦争でイラク軍が使ってたりしました。 17ポンド対戦車砲(後ろのでっかいの。前側のは不明)。ファイアフライに載ってたやつ。 これも不明な迫撃砲。 6ポンド対戦車砲。17ポンド砲が76.2mmで、これが57mmですか… ほんと、感覚がつかめないから迷惑だよなあポンド表記… 47mm対戦車砲。イタリア製です。 2.8cm sPz B41。さすがに小さすぎ。 ネーベルヴェルファー。確か時系列順のところにもありました。 またしても解説のないロケットランチャー。だからどうしておもしろげなものを放置しておくかなあ… Pak35/36。ドアノッカー呼ばわりされているもの。 ソ連、ZiS-3 76mm野砲。アハトアハト同様対戦車砲としても使用。 L5 Pack Howtzer。105mmの榴弾砲。カナダでは今は儀礼用にしか使われていないようです。 再び第一次大戦時の物に戻って、ドイツの150mm重榴弾砲。さすがに古色蒼然としています。 なんとここで四一式山砲が。このホールでは(時系列順のとこでもほんの少ししかなかったですけど)唯一の本邦もの。 またしても詳細不明砲。砲口ののラッパっぽさがステキ。 ※追記:メールフォームより、日向者さんに情報をいただきました。ドイツの8.8 cmロケット発射器43型、プップヒェンではないかとのこと。うぃきぺの写真もこの博物館の物っぽいです。 ドイツの75mm野砲。さすがにこれ砲身は失われてる… んだよなあ。 ※追記:同じくメールフォーム、日向者さんより、7.5センチ軽歩兵砲(IeLG 18)で、別に砲身は元からこのようだ、とのことです。ありがとうございます。 フランスのM1897 75mm野砲。名前の示す通り19世紀の遺物ですが、ディエップ上陸作戦でドイツに接収されていたものがカナダ軍に対して火を噴いたりしています。1930年代にはこの砲の名前を取ったカクテルまであったとか。 ヨーロッパ戦線で使用されたカナダ軍のトラクターとトレイラー。 そして引っ張られる25ポンド野砲。 ボーア戦争時代の12ポンド野砲。 こっちはボーア軍側が使用したクルップの75mm野砲。 その真横に置いてあった詳細不明砲。これも古めかしさからするとボーア戦争がらみでしょうか。少なくとも第二次大戦時の物ではない、ような。 フォード製ハーフトラック。カナダで設計されたようですが、見た感じそこまで本格的な物じゃないよなあと。 13ポンド砲。第一次大戦時のもの。 さらに時代が遡って19世紀の6ポンドアームストロング砲。カナダの沿岸に配備されていたもの。 これも同じく、40ポンド砲。 詳細不明。 ミーネンヴェルファー。第一次大戦時のドイツの迫撃砲。 これも。7.58cm? 空の弾殻にメッセージを詰めてコミュニケーションツールとしても使ったよ! とか書いてありました。 もいっちょ。って、随分各種取り揃えてるんですね。 解説板はありませんでしたがソ連の迫撃砲でしょう。 これも第一次大戦時ドイツの24cm重迫撃砲、ただし木製。木製の簡易迫撃砲は日露戦争の日本軍あたりでも使っていたと思いますが、ドイツもそういうの使ってたんですね。 C-8トラック。 ずらりと並ぶ古式砲。奥の一番でっかいのだけ解説があり、17世紀の18ポンド砲、アメリカ独立戦争の時にオンタリオ湖のとある島の防備についていたものだそうです。 これは18世紀のカロネード砲。 19世紀の9ポンド砲。1885年のノースウェスト反乱で反乱軍が使ったのと同種の砲、らしいですが、カナダで反乱騒ぎがあったなんていうのはこの博物館に来て初めて知った部類の事柄なのでした。いかんせん無知な物で、カナダなんて米英戦争の一時期とアメリカとの国境紛争を除けば基本無風地帯だと思っちゃってましたし… 3ポンド砲。これも19世紀の、イギリスの艦砲。 1874年謹製の7ポンド砲。 これで火砲類は終わり。あとは窓側の一角に固めてある海軍関連の装備類を見て終了。 …このコーナーのど真ん前に立食パーティー用のテーブルが置いてあって、大層邪魔でありましたが、そこはそれ気合と根性と人目を気にしない精神で。 ドイツの特殊潜航艇、モルヒ。400隻くらい作られましたが大した戦果はあげられず。 ここだけ機雷原。左のはイギリスの物、右のカットモデルは鹵獲したドイツ機雷のコピーをぶった切ったもので、教育用に供されていたとか。 スキッド 対潜臼砲。カナダ軍はこの兵器を用いて2隻のU-ボートを沈めている、らしいです。 ボーフィン 40mm対空機関砲。機銃自体はおなじみボフォース製。 2ポンド対空砲(奥)。いわゆるポンポン砲というやつです。 1と1/4ポンド砲。漁業保護艦「カナダ」に搭載されていたということで、甲板をイメージした板の上に載っているのでしょう。 こっちは第一次大戦Uボートの甲板に載ってた88ミリ砲ということで、同様。 ここに来てもやっぱり詳細不明はあるわけで。 ボフォース40ミリ機関砲。日本の同種機銃と比べることは悲しくなるのでやめておきましょう。行くとこ行ったら今でも運用されてるような超傑作と張り合おうとするのがおかしいんですよ、そもそも… エリコン20mm機銃。我が海軍航空隊のメインウェポンの親戚筋。 4インチ砲。コルベットやフリゲートクラスの艦に載っていたもの。 1943年10月に独潜U-537がラブラドル半島の沿岸部にこっそり設営した気象観測用機器、コードネーム"Kurt"。三時間置き、数日間にわたって天気情報を発信したのち沈黙。その後、1981年にドイツの研究者によってその存在が指摘され、カナダの防衛史家と沿岸警備隊によって発見、撤去されたとのことです。 これで兵器ホールも終了。なお、このころには立食パーティーも終わり後片付け作業に入っていたのですが、そういうややこしい状況下でも断固として写真を撮りまくる怪しげなアジア人の執念に恐れをなしたのか昼時なのになにも食わず黙々とカメラを操作する姿をいろんな意味で不憫に思ったのか、撤収作業中のあんちゃんが「腹減ってたら残ってるサンドイッチとか食べていいよ」と言ってくれた(実際のところは同じように写真を撮りまくっていたカナダ人のおっさんにも声をかけていたので、後者もしくは単なるMOTTAINAI精神の発露の可能性大)ので、有難く二切れほど摘ませてもらいながらホールを後にしました。カナダ人優しいなあ!! エントランスに置いてあったアート。子供が絵を描いた断片なんかを貼り付けていくもののようですが、なして突撃砲型? 恒例、ミュージアムショップ。一瞬少し気になったスパイセットでしたが、よく見ると中身は子供の科学レベルだったので断念。 空物海物は実は日本製プラモそこまで取り扱われていないんじゃないか、という印象もないではないですが、陸だとやっぱタミヤ強いですね。 なんでこんなところにあるのかわかりませんが、何か間違った日本トランプ。買おうかどうか相当迷ったのですが、いかんせん値段がなあ。10ドルくらいだったら問題なく買いなのですが、25ドルをトランプ(しかもとても変な)に出すのは、ちょっと…… 次はオタワ市街…… というか、カナダ国会議事堂とその周辺へ。 |
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