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ばっくとぅとっぷ


フィラデルフィア・戦艦ニュージャージーその1 6月6日(土)





 デラウェア川をフェリーで渡り、対岸のニュージャージー州カムデン市へ。このカムデン市、実は全米有数の治安最悪都市として悪名高いようで、結構びくびくしながらだったりはしたのですが、真昼間にフィラデルフィア側からちょっと川を渡って川沿いの公園の戦艦を見て帰るくらいならそこまで恐れるほどのことはない……かもしれません。もちろん責任は一切持ちませんけど!




 フェリー上、だんだん接近。



 たどり着いたニュージャージーは、スピーカーから大音響で勇ましいマーチを延々流し続けていました(笑)。人もそんなにいない公園のど真ん中なので気にするほどのことではないのかもしれませんが、迷惑じゃないのか、これ…



 よく巡洋艦並みに細長いクラスと言われますが、こうして見ると一目瞭然ですね。艦首から一番主砲塔までの距離が、マサチューセッツとは段違い。



 乗艦する前の外観チェック。甲板上には日除けのテントが張ってある模様…… う、ちょっと写真撮りにくそうだなあ…




 艦橋。上の方の角ばったでっぱりが、ちょっと異様な風貌に感じてしまうのは私だけでしょうか。マサチューセッツの艦橋の方がすっきりしていて好きかも(すっきりしていて好き、という割に日本戦艦、特に「扶桑」「山城」のあの不安定な艦橋が大好きなあたり、自分でも基準がよくわかりませんが)。



 アイオワ級は最後まで現役、予備役にとどまっていた戦艦ですので、各所に新兵器が搭載されています。マスト後ろのレーダーが乗ってる台も大戦後の増設だと思うのですが、煙突に思いっきり被っていてレーダーの動作に支障がなかったのか、凄く気になります。一応排煙は誘導しているっぽいとはいえ、熱とかどうなんだろう…




 古式ゆかしい高角砲とハープーン、CIWSが同居しているというのも、なかなか不思議な光景。某スキマ妖怪ばりの年増の若造りですが、これはこれで。



 さて、レッツ乗艦… の前に、ニュージャージーの見学プランですが、二種類のガイド付きツアーとセルフツアーの計三種類があり、それぞれ艦に引かれたラインに沿って見学することになります。大体セルフツアーが左舷、ガイド付きが右舷。私はどうせ英語の解説なんて半分くらいしかわからないし、自由に写真を取り倒したいし、なにより値段が倍くらいするしでガイド付きを敬遠してセルフツアーにしたのですが、ガイド付きツアーだとセルフツアーでは入れない場所にも入れた可能性が高く、少々後悔しています。まあ、戦艦内部の細かいところは一応マサチューセッツで見せてもらったので、そこまでのダメージではない……と思いこみたいところですが。これから行こうと思っておられる方は、そこのところは留意しておいた方がいいかもしれません。



 乗艦は艦首側から。



 艦首には大型アンテナ。





 艦首から。芸はないですが、全景を除けばやはりこの方向からが一番迫力はあります。それはいいのですが、砲口カバーに星を書き込むのはいかがなものかと。 …いやまあ、昔のエロ雑誌(今は知らん)の先端部分の隠し方みたいだ、なんていうおっさん入った感想を抱く方が全面的に悪いわけであり、むしろニュージャージーに土下座して謝らなくちゃいけないのはわかっていますが。




 主砲塔。やっぱり天幕が邪魔をして全方位から撮るのは無理。砲と砲の間には梯子がかかっていましたが、当然登るのは禁止。 …ちぇっ。



 艦首の一部エリアが他の順路からは独立して公開されているので、まずはそこから。揚錨室と居住区(どのクラスの人間のかは不明)。



 ベッドの棚には私物の一例、と思しきものなども展示されていましたが、果たしていつの時代の物なんでしょうか。戦歴が長いため、それを特定することからして容易ではありません。ヴェトナムあたり…?



 乗組員の手になるアート。



 将校のワードルーム。








 メインマストを登っています。今は第二砲塔があるくらいの階層を移動中。




 主砲塔内部の様子。メカでぎっしりです。砲塔内後部、左右に貫通して張り出している巨大なパイプが測距儀。最後の一枚は主砲の砲尾。




 提督の居室。



 このカーペットは2008年に入れ替えられたもので、それ以前の物は1982年から使われていてボロボロだったとか。




 さすが提督クラスの部屋となると、色々豪華です。スプルーアンスやハルゼーの時代からこんな感じだったかはわかりませんが…




 ジュニア・オフィサーの居室。電卓っぽいものを駆使しつつ、何事か相談中。案外昨日のトランプの清算かも知れませんが。




 さらに登ります。高角砲裏の狭い湾曲した通路を通り抜けたりしつつ、アドミラル・フラッグ・ブリッジ… 訳はよくわかりませんが、ともかく提督が詰めるブリッジへ。



 ニュージャージーで提督といえば、ということでハルちゃんの紹介。



 モールス用の信号灯ですね。



 艦橋内部。



 今いる場所が第4階層ということになります。






 航海艦橋です。舵輪はやっぱり完全な円盤状。



 この黒いゴムで覆われたものがレーダースコープ。一応、四苦八苦しつつ中の様子も撮ってみました。



 艦橋内、中心部への扉。扉の分厚さがそのまま、この区画の装甲の分厚さなわけで、やはり戦艦というのは装甲の塊なのであるなあと実感できます。



 さらに上がって、第5階層。



 今も回転していたレーダー。ダミーなのか、軍事的用途以外のものとして現役なのか、私にはわかりません。



 高角砲の射撃指揮装置。




 CIWS。戦後の装備なのは…… 言うまでもないですね。



 なんかもうこれでもかとばかりに積んであるチャフ発射装置。



 第1、第2煙突です。CIWSを両脇に従えている様がステキ。




 トマホーク。なお、今は第2階層まで下りてきています。




 艦載艇。



 ごちゃごちゃしすぎてわけわかりませんが、高角砲塔の中。

 この先は内部へ突入することになるので、とりあえずここでひと区切り。次回に続きます。

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