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ばっくとぅとっぷ


サンフランシスコ 2日目 空母ホーネットその1 4月28日(火)



 二日目は朝からホーネットへ。郊外というか湾の向かい側であるところのアラメダという地区に出向かねばなりません。

 (車を使わない)行き方としては、フィッシャーマンズワーフもしくはフェリービルディングから出ているアラメダ・オークランド行きフェリーに乗ってアラメダへ、アラメダのフェリーターミナルからバスの63番に乗ってホーネット前まで行ってそこから徒歩。まあ、不便は不便ですが朝から行けば問題はない程度。

 

 というわけで今日もまずはフィッシャーマンズワーフに。昨日はメトロのF線(地上を走る)で行きましたが、今日は先に観光案内所に寄って近くまで来ていたことと、朝で乗客が少なかったことからケーブルカーでGO。ちなみにこの写真、ターンテーブルにて人力で車両を転回させているところ。

 

 気を抜くと体がずり落ちそうになる急坂を上り下りしつつ到着、41番埠頭からフェリー。室外にも座席があるなら、どう考え立って外に出るだろー男なら… と思ったのですが、涼しい通り越して寒い寒い(笑)。気温が低いうえに海風強いですからねえ…


 

 それでもがんばって外に居座る。昨日行ったパンパニトとか金門橋、市中心部を船の上から。



 サンフランシスコもう一つの橋、ベイブリッジ。かのアメリカ皇帝ノートン一世陛下が建設を命令した……ってそうか! ここ皇帝陛下のお膝元の町じゃないか! うっかりスルーするところだった(といっても、気づいたから何かを見つけられるというものではないのですが…)!

 それはさておき、フェリーで行くとこの橋の下をくぐれます。これはちょっと嬉しいところ。

 フェリーに乗ってる時間は30分程度。下りる時に乗員の兄ちゃんに「どこ行くのん?」と聞かれたので「ホーネットだけど」と答えたところ、いかにも言葉とかさっぱりわかってなさそうな東洋人が無謀にも右往左往している姿を不憫に思ったか、「このご夫婦もホーネットに行くみたいだからついていきな」と、乗客の老夫婦に話をつけてくれました。ありがたい話です。

 ちなみにその老夫婦は旦那が元海軍だそうで、私が「軍艦とか見にアメリカきたんですわー」的な話をしたらいろいろ話しかけてくれました。例によって半分くらいしか理解できませんでしたが…

 バスに乗ってからバス停までは意外と短かったような。全く目印のないところなので、あらかじめ運ちゃんに「ホーネット行きたいんやけど」くらい一言入れておくのが無難でしょう。…というか、私はこの後それを怠ってえらい目にあいました…




 バス停からは若干歩くものの、灰色の艦船が集まっているエリアがすぐ目に入るのでその方向へ向かってひたすら歩く。5分では短く10分はかからない程度は歩きますかねえ(素直に7分くらいといえ)。さすれば現れますよホーネット。隣に並んでるのはクレーン船「Gem State」「Grand Canyon State」「Keystone State」。

 



 米空母なんて日本でも横須賀なり佐世保なりでならより大きいのが見られるのかもしれませんが、そういった機会を得てこなかった私にはこれが空母の初見となります。やっぱでかいなあ。

 さて、CV(S)-12ホーネット。例によって夕撃旅団・改さんのサンフランシスコ旅行記の方が確実に詳しいですが、エセックス級、日本が戦った同名の空母としては二隻目となる艦(東京初空襲の母艦で南太平洋海戦で沈んだのが先代、ヨークタウン級のCV-8)で、戦後も改装と艦種変更を重ねているため大戦当時の姿というわけではないようです。なんか戦後にはアポロ計画に関わっていたようで、その関連の展示もあったことは後述としましょう。

 格納庫甲板から入艦。バックパックや大きい荷物はNGとのことですが、中身は地図とか観光ガイドしか入ってない肩掛けカバン一個で来てるので問題なし。客の入りは、例の夫婦と私の他は高校の社会科見学(米国でそのように呼ぶのかどうかは不明)と思しき学生の集団がバス2台分、あとは2〜3人のグループが数組、といったところ。端的に言うと空いてました。
 艦の公開部位は概ね、格納庫甲板とその下、飛行甲板と艦橋ですが、とりあえず現在地である格納庫甲板を一回りしてから一度下に潜り、しかる後上に登って見ることに。



 当然ながらだだっ広い格納庫甲板。いつもなのかどうなのかは知りませんが、この日は何機かの飛行機はここではなく飛行甲板の方にいました。アナーキャさんの旅行記や他の写真から考えるに、結構頻繁に上に置いたり中に入れたりしてるのかも。



 格納庫にいた機体1機目、F-8クルセイダー。 …ええ、分かっていても言わなくちゃなりませんよね、この機体見たら。「エリア88!」と!



 F-8はもう1機…というか首だけのクビセイダー状態でもう1機、あとF-11タイガーも首だけいました。




 2機目、T-28トロジャン。B型のようですね。



 油受けがあるということは、動くのでしょうか。




 TBMアヴェンジャー。普通はTBFとして知られますが、この機体はGM製なのでTBM。翼の折り方が面白い。



 ホーネット戦果一覧。 …凹むまい、うん、左下の艦名を見たとしてもトータルの数を見たとしても、凹むまい…



 なんか音がしたのでびっくりして振り返ったら、見学の生徒たちがエレベーターで降りてきたところでした。 …いいなあ。 あ、ちなみにエレベーターがある方が艦首です。


 

 ヘリ。SH-3Hシーキング。個人的に米艦でもっとも違和感がある名前であるところのイオー・ジマに乗ってたのでしょうか。


 

 ぞんざいな写真しかありませんが、UH-34Dシーホースと、その内側。海兵隊の機体のようですね。


 

 シーホースの扱いぞんざいになった元凶、レストア中のF4FかFM-2ワイルドキャット。思わず注意を全部取られてしまって、目の前にあるヘリのことなんかどうでもよくなっても仕方な……い、か、なあ……?

 他には、前述通りこの艦がアポロ計画に参加してアポロ11号、12号を回収したりしているからか、宇宙船の展示などが少々。

 

 アポロ計画の前、ジェミニ計画の時のカプセル。


  

 こっちはアポロのカプセル。どちらも随分きれいですが、宇宙には出てない、のかなあ。



  

 移動式隔離施設(直訳)。宇宙から帰ってきた飛行士を検査のために隔離するもの。説明板右下の写真がニクソンとアームストロング以下3人の対面シーンでしょうか。



 あとの展示はフライトシミュレーターとか、



 なんか作業車とか。むしろこれは現役の車両なのかも。




 格納庫内に掲げてあったホーネットのマークとか。この艦がホーネットの名を継ぐ栄光ある8代目だということがよくわかりつつ、そんな栄光ある8代目のマスコットがこんなんでいいんかよと思わざるを得ないもの(含むトイレの案内)も混じりつつ。




 後述しますが、ホーネットはいまや独りホーネットだけの身ではありません。というわけで、他の姉妹艦達のマークも飾ってあるのでした。約一つ、この写真を載せるだけでなにか大変なことになりかねないものもいる気がしなくもないですが、気にせず行きましょう、気にせず。

 これで格納庫甲板は終了。空母という名の鋼鉄のダンジョンの中の探索は次回ということで。

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