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ばっくとぅとっぷ


バンクーバー・バンクーバー市街〜帰国 7月21日(火)・22日(水)・23日(木)・24日(金)



 いよいよラスト二日、最終目的地バンクーバー。 …なのですが、つい気が抜けてしまったのか微妙な時差にやられたのか、どうも朝から体調不良。それでも最後なんだからホテルにいるわけにもいかないし… ということでなんとか市街に。ちなみにホテルは結構郊外。ただ、高架鉄道(中心部では地下鉄)の駅の近くなので交通の便自体は悪くないといったところ。周りは韓国・中国人地域のようでした。というかバンクーバー、宿の周りに限らず日本人を含めたアジア系がやたら多い気が…



 ニューヨークでも見かけたブックオフがあったりもしますし。



 日系スーパー…というか品揃え的にはコンビニ的な店(そもそも名前が「みんなのコンビニ屋」である)もあったりしますし。コンビニが純粋ローマ字(Konbini)になってるあたりが大和魂(ちゃうて)。



 ……この店は…… 意図的にやってるネーミング? いや、でも左下のプレートでは普通に壱番屋…… ってそもそも館じゃなくて屋じゃないか! 適当すぎる!!



 そういえば、ってオタワで記念硬貨買っといて言うのもわざとらしいですが来年ここで冬季オリンピックやるんですね。というわけで街中にはそれ関係のカウントダウンとかマスコットとかがあちこちに。真ん中のでかいのはサスカッチ(ビッグフット)がモデルなんですね。

 どこに行くかとかは全然決めてなかったので、まず観光案内所に。



 そこで見かけたチラシ。 な。なんだ…? サムライスタイルのシェフって一体なんなんだ……? それも魚を捌くならまだしも、ステーキでどうやって見せるんだ巧みなナイフ捌き…… 謎だ…… 謎すぎるぞフラッシュ・ヤマギシ……

 さて、この観光案内所は湾のそば(そもそも最寄り駅がウォーターフロント駅である)にあるわけですが、この湾、バンクーバー島(バンクーバーとはまた違う地方なのです。ややこしい)などへ向かう水上飛行機の発着所になっています。そう、水上飛行機。ここまでの航空博物館でも何度か表明している通り、私が最も好きな飛行機の形態!! そんなプリティーな連中が、他の空港なんかではそんなに見る機会もないような実際の離発着を惜しげもなく!! 







 思わず日蔭のベンチを占拠して、30分くらい見入ってしまいました。だってひっきりなしと言っていいほど頻繁に離発着するもんですから。仕方ないですよね。




 これがターミナル。



 でまあ、一応観光スポットとされているエリアにも行ってみたのですが、体調不良で気力減退していた影響もあるとはいえ個人的には今一つ…… なんというか、いかにも西部の街的に大雑把な感じに見えるんだよなあ、バンクーバー……



 昼食は当然のようにチャイナタウンで。これはチャイナタウン所在のギネスブック公認世界一薄いビル、サム・キー・ビル。奥行き178cmしかない…… とのことですが、隣というか角の建物と一体化しているため、全く目立ちません。もっとぽつんと薄っぺらいのが建っていて今にも倒れそうという光景を期待していたのですがってそれだったら倒れちゃいますね本当に。



 疲れてるとかなんとか言いながらこういう写真だけはしっかり撮ってくるあたり、大概ですね。確かこの時は「帰ったら次の日にでもヱヴァ破見に行こう」とか、決意を新たにしていた、はず。



 軽い腹ごしらえの後は渡し船に乗って南部の小島(既に陸と接続されていますが)グランビル・アイランドへ。なんか船舶模型博物館と鉄道模型博物館があるらしい、ということなので来てみたのですが、どうやらなくなっているっぽい。もっとも、残された建物を見る限りまだあったとしても正直しょぼそうな感じでしたが。

 ここらへんで朝からの疲労が限界に達したらしく、もう今日はホテル帰って寝ちまおうかなーとさえ思いだしたその時、目の前に飛び込んできたのが



 地ビールの醸造所。よし、まだ真昼間だけれど少し水分を補給しよう。軽く一二杯ガソリン入れれば元気も湧いてくるだろうと思ってうっかりカウンターに座ってしまいました。

 …はい、もうおわかりの通りこれが運のつき。なんか気がつけば2時くらいに入ってちょっと一息だったはずが、6時過ぎまで居座って地元のおっさんとあんまりよくわからないなりにコミュニケーションらしきものをとりながらひたすらビールかっくらっていたような… いや、我ながらバカだバカだとは思っていたけれど、まさか異国の地でやらかしてしまうとは。結局無事ホテルまで帰れたので問題ないっちゃないのですが、うっかりトラブルに巻き込まれるのってこういう油断しきった帰る直前ですよね普通。危ない危ない。

 というわけで、この日は結局実質的に半日くらいしか動いていませんでした。

 そして翌日。この日も大物はバンクーバー水族館くらい。



 バンクーバー水族館。海に面した公園……の、ちょっと奥まった森の中に存在するため、海に距離的に近い割に山中にあるように思える不思議な水族館。







 ここ、水族館とはいいながらご覧のように鳥やら猿やら亀なんかのいる熱帯温室があったり、爬虫類館もそこそこ充実していたりして結構面白め。ただし、水族館というものが基本入場料金高めだということを差し引いても入場料がかなり高いです(大人一人30加ドルくらい)。というか、'08〜'09の地球の歩き方・カナダをガイドブックとして採用していたのですが、どうもカナダ全体で本に書いてある値段より大幅に入場料なんかが上がっていたような… この一年で一斉値上げとかあったのかなあ…







 例によって水槽にいる普通の魚類の連中は俊敏すぎてまともに撮れず、取れたのはこういうのんびりした奴らのみ。もちろんこいつらはこいつらで個性的なので大好きですけどね。



 もっとも、この博物館の目玉は通常水槽や熱帯温室より、やっぱり海生哺乳類群でしょう。おお、ラッコだ! 小学生の時に鳥羽水族館で見て以来だなあ。 ……あ、全然中心に写せてないのは、仕切りのガラス板が日光を反射しまくっていて中の確認なんか全然できない状態であったため、カメラだけ上げて大体の勘で撮った写真ということでご了承ください。



 海豹ー。こう書くと妙に格好いいですよね。ちなみにラッコは臘虎でさらに格好よく、むしろ最強っぽくなります。どうでもいい話ですが、わが国には臘虎膃肭獣猟獲取締法(らっこおっとせいりょうかくとりしまりほう)という字面的に恐ろしい法律があったりなかったり。



 海豚ショー…… こっちは漢字表記だとなんかスマートさが吹き飛んでしまうという不思議。




 ショーの内容自体はどちらかといえばベーシックなものでしたが、久しぶりにこういうのを見るのもいいですね。異国の地で野郎一人で見ている、という根本的な問題点を除けば、ですが…




 目玉の中でも最も大きなもの、最近生まれたばかりのベルーガの親子。このコーナーだけ人数制限ありです。確かに神秘的な光景だったのですが、私の写真ではろくに伝わらない(苦笑)。



 そんな感じで水族館を出て、まわりの公園をちょっと散歩。もはや公園というか森にしか見えないのですが、普通にこの近くまでバスが通っています。



 砂浜があれば出てみたくなるのが人のサガ。

 街に戻ってお土産のお買い物。ここまで荷物が重くなることを嫌ってあんまり買ってなかったので、結構ここで買いこむことに。そんな中で見つけた看板類などをおまけ的に貼ってみましょう。



 ナイアガラフォールズでも見かけた大橋巨泉のギフトショップ。結構そこら辺にあるものなんでしょうか(のちに妹に話したら、彼女が修学旅行で行ったニュージーランドでも見かけたらしいとのこと)。



 聖王様直営、あるいは御用達。



 うっかり感電しないよう気をつけようの警告広告。



 なにしろ、日本ではまずなくなった光景ですがトロリーバスのために縦横無尽に電路が走っていますから。確かに迂闊に梯子とか振り回すと悲惨なことになってもおかしくない。



 日本食屋にて。ランチスペシャルボックス、すなわち特別な弁当。ええ、全く間違っていない完璧な和訳です。 …いや、ランチなのに徳利が付いてるのはかなり盛大な間違いですね(そこなのか)。



 AA化希望な感じにシュールなポスター。

 というわけで全日程終了。さあ、あとはバンクーバーからサンフランシスコ経由で関空へ帰国するだけだ!!

 ……ったのですが。この時点で少し気がかりがあったんですよね。すなわち、サンフランシスコでの乗り換え猶予が1時間30分程度しかないということ。しかも航空会社に確認した話では、国をまたいだ乗り換えだから一度荷物をピックアップする必要もあるという話まで。軽い不安を覚えながら一夜明けて空港へ。搭乗手続きまでは何事もなく進んでさあ搭乗。 …が……


 一 向 に 離 陸 し な い 飛 行 機 。

 機長のアナウンスによると、「サンフランシスコの方で事情はよくわからないけど着陸許可が下りない状態が続いているため、当機もこの空港から発進できません」とのこと。その状態で待つこと1時間30分。 …そう、出発時点で乗り換え不能確定。

 まあ、中途半端にぎりぎり間に合いそうな時間分遅れられると中継空港で大慌てしなくちゃならなくて非常に焦りますが、いっそここまで遅れてくれるともう自分の責任じゃないからどうにでもなれー、さあ次は何が起きるのかなーと開き直りの境地に達せられるのでむしろ幸いといえば幸いでした。一応万一の場合に代替便の確保は可能という話も聞いていましたし。

 それよりも問題だったのは荷物の方。とりあえずサンフランシスコで一旦降りて、聞いていた通り荷物を回収しようと思ってバゲージクレームを彷徨っていたのですが待てど暮らせど荷物なんてこない。そもそもエアカナダの便がどこのレーンかすら聞く人ごとに答えが違う。さあどうしようあの鞄の中要冷蔵のスモークサーモン満載だしここで離別したら後日回収できるにしても大変なことになるぞとかなり弱気になりながらやっと見つけたカウンターで聞いてみたところ、

「ああ、別にピックアップの必要ないよ?」

 ……えー…… 

 ま、まあいいや、ないならないでいいんだその必要は。気を取り直してチケットカウンターに相談に行こう。

「んー、日本に直行する便は手配できないわねー。あ、ソウルの仁川経由でアシアナ航空に乗り換える便があるけど、それでいい?」

 というわけで、なんか気が付いたら通過国がさらに一国増えるという事態に。まさか北米大陸に行って帰りの機内食がプルコギになるとは想像もしていませんでした(苦笑)。なお、代替で手配してもらった飛行機自体はスムーズに飛び、無事日本帰国には成功(じゃなきゃこんなおちゃらけた文章書いてられませんわな)。せっかくだからということで韓国海苔が一箱ほどお土産の中に追加されていたような気もしますが、気にしてはいけません。

 関空についての第一声はやっぱり「暑っ! 空気重っ!!」。さておき、税関もインフル検査(韓国の空港でも受けました。ああ、そういえばそんなものもあったんだなあと改めて思い出す呑気な北米帰り)もなにごともなくクリアして、はるかで一路京都駅へ。本当なら24日夕方には着く予定だったのですが、結局自宅着は25日の0時くらいになりました。まあ、行きのなにもわかってない状態でトラブるよりは帰りの経験値が多少なりとも貯まってる状態で出くわす方がまだマシ、だったのでしょう、きっと。

 これにて90日間、ビザなしでできる限界まで粘った北米大陸放浪は終了。ひょっとしたらおられるかもしれない(でもきっとおらんだろう、さすがに)この旅行記を最初から最後まで読んでくださった方も、大変ありがとうございました&お疲れ様でした。

2009年北米滞在記〜完〜


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