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ばっくとぅとっぷ


ソウル旅行記 3日目 韓国戦争記念館その2 5月28日(金)



 屋外展示、後半。まずは少しだけある海ものから片付けましょう。



 その巨体(といっても実は重量はさておき全長全幅ではB-52の方がでかい。これは相手の悪い比較ですけど)もさりながら、船体の無数の弾痕が目を引くチャムスリ型戦闘艇。8年前の第2延坪海戦で北に撃破(のち曳航中に沈没)された357号。引き上げられてここに展示されてるんですね。ということはそのうち例の雷撃事件の天安号も展示されたりするのでしょうか。でもあっちは船体まっぷたつか…




 しかし、重武装というかトップヘビーですねえ、やっぱり。こういうガチの殴り合いが実際起こってるわけですし、艇の性格的に外洋に乗り出していくものでもないので間違いではないのでしょうけど。



 ベトナム戦争の際に海兵隊青竜部隊(すげえかっこいい名前だ)が使用したエア・ボート。エア、とかいうとボートないのに乗ってる不利をしてるような絵が頭に浮かんでしまいますが、もちろんそんなことはなく。




 北の武装スパイが1983年に釜山近郊に侵入する際に使った半潜水艇。この無闇矢鱈に高速そうなフォルム、3基もつけてる船外機がなんかこう、すごくヤラしい(笑)。

 事前に確認したガイドブックでは他にも潜水艦の縮小モデルとか北の工作船があるようなことが書いてありましたが、確認できず。ただ、そのほんには哨戒艇が載ってなかった(そもそも事件発生前の本)ので、展示品替えがあったのでしょう。では、再び陸上兵器に戻って。



 韓国の誇る国産戦車(韓国型戦車、とかいうらしいようないわないような)、K1。 …ですが、この展示されてる車両は500ウォン入れたら動くというどこのデパートの屋上ですか的なギミックを積まれてしまっているという。後に実際誰かが動かしてるところを目撃したりもしています。砲塔が左右に動作し主砲を上下に振りかざすのはよろしいのですが、発砲と思しき効果音がしょぼくてなんか涙が… リアル発砲みたいなもう音というか衝撃波(といっても総火演で体験した程度ですけどね、私も)を再現せよとはいわないまでも、もう少し、こう…



 K1のパワーパック。



 前回分に続いてイージーエイト、もう一両。なおこの先数両分にわたって、展示車両のすぐ前に掃除・管理用と思しきプレハブが真正面に立てられており、アングルがかなり無理矢理になっていますのであしからず。敷地・兵器の管理がしっかりしているのは大変結構なことであり、実際そのおかげで屋外展示、しかも結構中に入れる車両・航空機も多いという普通だったら速攻で荒廃しまくりそうなおおらかな展示状況のわりに状態はかなり良い(…と思う)のですからあまり不満もいえませんが、できればもう少し目立たないところに建ててほしいなあとも(笑)。



 一番手前、M47 パットン。韓国軍は1959年に導入。



 M36 ジャクソン。駆逐戦車ですね。ソミュールには確かなかったよなあ、と思ったら実は土浦にもあるという。上に乗ってる蓋っぽい部分が気になりますが、元はオープントップだったのに装甲天井を乗せたっぽい。



 上後方から。



 パットン、ただしこっちはM46



 59式戦車、ソ連のT-54の中華生産版。これをさらにコピーしたものが北では「金日成69号」として生産されているようですが、これは北製ではなくベトナム戦争の時にゲットしたもの。



 63式水陸両用戦車。ソ連のPT-76の中華改良版。これをさらにコピーしたものが北では「M-1985」として生産されているようですが、これは北製ではなくベトナム戦争の時にゲットしたもの。

 …上とほとんど同じような解説文ですが、実際そうなんですから仕方ありません。



 SU-100。北朝鮮、これも持って来てたんですね。



 M110 8インチ自走榴弾砲とM107 175o自走カノン砲。この砲身モロ出しスタイルがなんともアメリカン。



 M48 A2C。パットン大戦車シリーズも1両見かけたら3両はいる気がします(笑)。



 いかにも車体の上に大砲のっけてみましたそれだけ、という感じの、M56 スコーピオン。空挺戦車というか空挺対戦車自走砲。なんかジオン軍あたりのヤラレメカにいそう、という根拠のよく分からないイメージが。



 もう潔いまでに吹きっさらし。この筒が並んでるところが砲弾入れらしいです。主砲に気持ちだけついてるブラストシールドなんかも中途半端すぎてなんか余計不安になるような(笑)。しかも上のM110なんかは曲がりなりにも自走砲だからモロ出しでもよほどのことがない限り問題ないのでしょうが、こいつは対戦車車両ですから当然戦車と殴り合わなきゃならないわけで(さすがに正面からは対峙せず待ち伏せたりするんでしょうけど)。やだなあ、こいつに乗るのはちょっと…



 MGM-52 ランス短距離弾道ミサイル。在韓米軍には1972〜1992年まで配備。



 MIM-14 ナイキ・ハーキュリーズ地対空ミサイル。韓国はこれを元に「玄武」なるミサイルを開発しているとか。ネーミングが一々かっこいいなあ韓国。ちょっとうらやましい。



 ランスとナイキ。



 右はナイキ、左はスカッドB。ただ写真に写ってるこれはレプリカで、基部に見える穴というか窓の中に展示してある湾岸戦争の時に確保した破片が展示物っぽい(でも写真は撮ってないてへ)。



 韓国海軍最初の軍艦、駆潜艇「白頭山」(元米艦 PC-823)の50口径3インチ砲。Mk 34 3インチ砲… かな? しかし、韓国最初の軍艦についた名前がよりによってこれというのもなかなか不思議な感じがします。南北超えて民族の聖地らしいですから問題はないのかもしれませんが。なお、これからしばらくは海軍兵器。



 40o連装機銃フレッチャー級駆逐艦「忠武」「釜山」に搭載されていたもの。



 M167A1、いわゆる真のバルカン砲。ただしよく知られた航空機用ではなく防空用の牽引式。



 3発1組のMIM-23 ホーク対空ミサイル。未だに改良型が使われてたりします。



 1940年代開発ということはMk39 5インチ砲…かな?



 砲塔内にも入れますが、だいたい砲塔内の写真って訳の解らんことになっちゃうんですよねえ(苦笑)。



 20o単装&連装機銃。多分エリコン系列であり、どっかの島国のゼロなあれや改なそれが積んでたのの親戚。



 5インチ艦対地ロケットランチャー。 …筒、ですね。ただの。



 おなじみボフォース40o4連装。しかし、仰々しいというか無駄にでっかい装備だなあと想います。某国軍ならこれひとつ載せるよりは単装で移動式にしたのを4つ載せるよなあ…



 90o対戦車砲。すいません、型式まではちょっと…



 その1の時にもあった57 mm AZP S-60と、152mm榴弾砲M1943(D-1)



 M114A1 155o榴弾砲M115 8インチ榴弾砲。M115を自走化すると既に上に出てきているM110になります。



 カチューシャ、あるいは筆髭のオルガン



 M577戦闘指揮車と、そのベースのM113(ただしA1)。



 CM6614。元はイタリア・フィアットとオットー・メララ製。韓国ではKM900としてライセンス生産しているようです。





 なんか少し上から眺められるようになっていたので、上面など見渡してみる。左がこれまで紹介したやつ、右がこれから紹介するやつ。下はカチューシャってそれは言うまでもないですね。



 K200歩兵戦闘車。韓国国産、いわゆる韓国型装甲車。これは試作機のようです。



 90o対空砲 M1。その1で既出。



 4.5インチロケットランチャー。アメリカがソ連からコピったという素人的に考えると珍しいもの。どっちにしてもこれで攻撃されてひどい目にあったのはうちの国なんですけども…



 ソ連の120o迫撃砲。1938年開発らしいのでPM-38だと思います。

 朝の本館入る前に見て回ったのは以上ですが、実は奥の方にもヘリとかが少々あって後で見て回ってたので、それもまとめて。



 AS-96CH(新型)とAS-87拡声器! 最前線で対北宣伝戦に活躍していたバリバリの兵器です。ここにあるものは2004年の南北会談の結果撤去されたもののようですが、最近の一連の動きの中で韓国は宣伝戦を再開するとも発言しており、これらの同類が再び活躍する可能性も高まっています。ちなみに帰国してから見た韓国関連のニュースにもばっちり写っていました。



 UH-1B ヒューイまたはイロコイ。実は我々が見に行ったとき、この機の操縦席の中でカップルがイチャイチャしてました。写真撮ってたらそそくさと帰っていきましたが、申し訳ないと同時にこんなとこでイチャイチャすんなよ、と呆れ半分僻み半分(笑)。



 ALT-V、フランス製。韓国は海軍で運用していたようです。



 H-13O-1A バードドッグ



 片隅にひっそりとレーダーも置いてありましたが、詳細は不明。



 H-5HH-19 チカソー



 これで外の展示物は終了。さて、それでは次回から館内に突入します。

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