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ばっくとぅとっぷ


台湾旅行記 5日目 台北 故宮博物院 4月10日(火)


 昨夜の本旅行最大の試練から一夜明け。やはり消耗していたのか旅行モード時にしては珍しくゆっくりとした朝を過ごしていると(とはいっても7時起きくらい)従兄から電話が。あもしもしおはよう、いやー昨日は大変やってさー。 …え? お義父さんお義母さん奥さんがみんな「せっかく(私が)日本から来てくれたんだから台北も案内してあげたら」って言ってるから今新幹線でこっちに向かってる(従兄はお義父さんの会社で働いてるので融通は効く)? いや俺は昔遊んでもらったことを思い出して大歓迎だけど…



 というわけで従兄と合流すべく一旦台北駅へ。無駄に広い駅構内を新幹線駅目指して移動。 …そして新幹線ホームの前で見つけた、見つけてしまった怪生物。 …なんだ、こいつ… こええ…… これ、どう見ても深夜に動き出して子供とか丸齧りにしてるぞ……

 そんなモンスターに戦慄しつつ従兄と合流。なんか旅行かばん持ってます。明日も同行する気まんまんです。というかヘタしたら私よりテンションが高い。あれか、普段異国の地でマスオさん生活やってるからたまには息抜きがしたいのか(笑:ついでに久しぶりに従弟=私と会ってるから、だと嬉しくはある)。

 従兄は台北にいる奥さんのお姉さんの家に泊めてもらうようなので、荷物を置きに一度そちらへ。と思ったら、奥さんのお姉さんに今日の目的地、故宮博物館(これは昨日出るときに喋ってた)まで車で送ってもらうよう段取りまでしていたとのこと。なんつうありがたい。これが兄貴の貫禄か… というかむしろ従兄の家族の台湾の人たちのホスピタリティのような気もしますが(笑)。



 故宮博物院は市街地からちょっと離れた山の中っぽい場所にある(普通だと地下鉄+バス)ので実際これは助かります。これは故宮博物院に向かうまでにふと車窓を見てたら目に入った標柱。「大☆(査の字の上が木でなく十)要塞軍事管制区界棒」と読めます。故宮博物院南側の山地は昔軍事管制区域だったっぽいのでその名残でしょうか。従兄の奥さんのお姉さん曰く「このあたりの山は昔蒋介石の秘密トンネルがあったらしいよ」… って澄清湖のシェルターに続いてまたトンネルか。蒋ちゃんトンネル好きなー(現代戦だとみんな好きか)。



 到着。 …で、でけえ…… さすが世界四大博物館の一つ… しかもここはメトロポリタンやルーブルみたいに世界の多岐にわたるエリアの展示物を収集してるわけじゃなくてほとんど中華文明の産物だけでこの規模なんだよな… おそるべし、中国四千年悠久の歴史…

 とまあ煽るだけ煽っといてなんですが、博物館内は撮影禁止だったので展示品の写真は撮ってません(笑:大陸からの団体客の皆さんとか結構パシャパシャやっていて、数が多すぎて係の人も対応しきれてない様子でしたが)。とりあえず日中(大陸)韓の団体客を中心にすごい人出でした。特にこの博物館の目玉であるところの翠玉白菜と肉形石の間と、そこから溢れだした人が流れこむ3階向かって左エリアはなかなか壮絶な有様。逆に言えばそれ以外のエリアは結構じっくり眺めることができました。



 写真が撮れるエリアってか展示エリアに入る前に唯一撮った写真がこれ。トイレの男女標識。ちなみにこの前で大陸からの旅行者と思しきおっちゃんおばちゃんに話しかけられ、言葉も通じないので必死にコミュニケーション取ろうとしてたらなんかどっちがどっち用のトイレか、ということのようでした。たしかにこのような変則表記になってるけど色見たらわかるだろ、と思うのですが、ひょっとして大陸の田舎の方とかだとそういうお約束ルールの共有とかまだされてないのかなあ。



 奥さんが全然こういうのに興味ないから今日こそはじっくり見たい、という従兄に合わせてのんびり見てたら10時くらいに突入したはずなのに見終わった頃には16時を軽く過ぎていたという。突入前とは空の色がまったく違います。2枚目、手前の建物は行政部(管理部門かな?)で後ろに見える建物が別館、ここでもルーブル美術館の特別展が開かれてるようですが… 無理! もう3階に入ったあたりから一部屋見るたびにベンチで一服しなくちゃいけないくらい二人とも足にきてるので、今から別館まで制覇は、無理!



 離脱。しかし、これだけの質量の文物を大陸から運び出してきたというのも壮大な話ではあります。そのことの妥当性とかはもちろん私にはわかりませんが、のちに大陸の文化を襲った嵐のことを考えると、結果的にはこれでよかったんだろうなあと。



 市街に戻って今日の夕食は刀削麺。麺というよりは小麦の塊のような麺はボリューム満点、トマトの酸味が疲れた体に染み渡ります。飲み物は黒松沙士。日本の毒飲料界ではかなりの有名どころだと思います。そんなわけで知ってる人は知ってるかと思いますが、お味の方は「かなり強力な湿布の臭いと味が添加されたドクターペッパー(もしくはルートビア)」。7年ほど前に最初に飲んだ時は一口というか舐めるだけで精一杯でしたが、なんか今回は平気でグビグビいけるようになっていました。ふはは、様々な毒飲料体験を経て私の舌の国際化は既に大いに進展しつつある! …単にろくでもないもんの飲み過ぎ食い過ぎで舌がバカになってるだけとも言います。ちなみに最終日にコンビニで4本ほど買い求めて日本に持ち込んでます。これでしばらく湿布の臭いのする飲料には困るまい(そもそもそんなもんなくても困ることはない)。



 飯食ったあとは士林観光夜市へ。ここもまたすごい活気。屋台じゃなくて固定式の店が多いな、と思ったら、昔に比べて規制が強まったり食べ物の店は一箇所に集められたりしているとのこと。おかげで昔よりつまらなくなったと地元の人は言ってる、というのはどこのお祭り(みたいなもの)にもある話ではあります。



 中国産っぽいレゴのパチもんのガチャガチャ。試してみたら左下のが出てきました。



 …NHKの彼のパチもんだよなあ。



 これぞ夜店のテイスト。宅男(オタク)はさておき。



 赤軍ピアス店に赤軍ZIPPO。いったいなにがどう赤軍なんだろう…



 碧巌録からの引用とはまた難しい。でも最初のとらは余計や。



 微動だにせず下々の人間たちを睥睨する夜市の主。



 この角度からだと何がどう麻雀学園なのか、と見えますが、



 ちゃんと後ろにはそれっぽい卓(というのか?)がありました。ルールは不明。



 あやしい。



 なつかしい。



 牛魔王!



 金魚すくいは先日高雄でも見ましたが、エビ釣りだかエビすくいも。よーし忠次さん呼んでこい。なんなら武蔵アリアダスト学院の学長でも構わん。

私「けどこんな海老掬ってどうするんやろね?」
従兄「食うんちゃう?」

 ああ、やっぱりそうなんだ…



 夜市でついうっかり買ってしまった蒋ちゃんTシャツ。使いどころが夏コミのミリ島がある日に着ていくぐらいしかありません(笑)。あるいは画像加工してついに私もあの絡まれるとウザくてややこしくて関わると碌な事にならない歴史人物アイコンクラスタの仲間入りをするか。

 ここで怒ったり絡んでくるからうざいって言われるんやで、と空中に牽制にならない牽制を放ちつつ、この日を締めましょう。おお、短い、珍しく短いぞ! …そうか、積極的に撮影禁止の施設を回ると旅行記も手短にまとめられるんだな!

 …完全に自分の行動方針否定になりそうなので無理だけど、それは(笑)。

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