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ばっくとぅとっぷ


台湾旅行記 6日目 台北 4月11日(水)


 台北2日目。今日はまた台北の古い建物などを中心に回ります。



 今日の起点は地下鉄西門駅。駅へ向かう途中に見かけたTENGAありますのポスター。うわ、ホテルのすぐ近くにエロショップがあったのか。さすが繁華街。



 なんの直訳なのか台湾は大王だらけ。



 西門駅出口を出てすぐのところにある旧台北西門市場。今は劇場やショップの入るこの八角形の建物も、言うまでもなく日本時代からのもの。



 その隣には台北稲荷神社があったらしいですが、今は影も形もありません。

 西門町駅の西側は東京でいう原宿か新宿かといった繁華街エリアで、後々こちら側に突入する用事もある(そもそも宿がそっち側)のですが、まず向かうのは東側の官庁街。繁華街とは打って変わって静かな… というか、国防部の建物などもあるため陸海空各軍の軍人が行き交う一種の緊張感に満ちたエリアです。このあたり、国家の中枢として上空飛行などが禁止された軍事管制区域だったりします。



 国防部(ただし裏口)。



 台湾銀行本店。かつての中央銀行。今は純粋な商業銀行ですが、それでも台湾最大クラス。



 旧帝国生命保険会社。これも現在は台湾銀行のオフィス。4階部分は戦後に増築されたようで、色や形状が異なっています。

 これらの建物を従えて行政の中心部に鎮座するのはもちろん台湾総統府、元の台湾総督府。月に一度の自由開放日以外は午前中、1階部分のみガイドの案内付きで見学可能(ボディチェックあり、要身分証、撮影は指定区域以外不可)。ということで朝からここを訪れているのでした。

 見学可能部分はパネル・展示品により台湾の歴史などが展示されていました。我々をガイドして下さったおばあさんはどうもいわゆる「親日・反中な本省人の高齢者」の方そのものであられるようで、今も3階にいる(はず)の馬総統を堂々とdisりはじめられたのには思わずこちらが焦りました(笑)。しかし飛虎将軍廟の時も思いましたが、初期にはありのままに伝わっていたこういう話も最近はそれを最大限利用しようとして贔屓の引き倒しみたいになり逆にほんまかいなと疑うところが多くなりすぎて、まあ、盛りすぎた器はバランスを崩すよなというような気がします。そういう意味で現地に行って根っこのところを確認できたのはよかったのでしょう。



 そんな話はどうでもよくて撮影可能区域の総統府の中庭。



 裏門側。



 完全武装で物々しい雰囲気の衛兵。衛兵だけじゃなく中を行き交うワイシャツ姿の職員の中にも恐ろしく鋭い目付きとがっちりした体格の人達が相当数混じっていましたが、彼らも軍・警察関係なのかもしれません。



 牽引されているリヤカーの中にはバリケードと思しき資材が。



 表側。1919年完成、米軍の爆撃により向かって左側には大穴が開き内部は全焼しましたが、1948年修復。



 総統府斜め向かいにある台北市立第一女子高級中学、旧台北州立台北第一高等女学校。こんなすごい場所に立地しているわけですから、きっといいところの学校なのでしょう。



 旧総督府交通局。今は総統副総統文物館。



 旧電話交換局。今は中華電信。



 国防部後備司令部。レンガ造りっぽい建物だったのでもしや、と思って写しましたが元台湾軍司令部か。ただし写した建物がそのものであるかどうかはちょっと不明。



 旧台北地方法院、高等法院。今も引き続き司法院。実は裏口からコソコソ侵入してたり(単に表が来た方向からぐるっと回ったところでわからなかっただけ)。



 謎の封印が施された扉。一体この厳重な封印の先には何が… まあ、司法関係なら封をして保管すべきものがあってもおかしくはないのかもしれませんけど。



 国軍歴史文物館。南京事件(昭和12年)百人斬りの証拠とされる九八式軍刀(昭和13年制式:色々察しろ)などが展示されているとのことですが、展示替えのため4月13日まで休館。 …おのれ、たった2日違いか…





 館の前には日本軍が鹵獲した英仏露製の大砲や日本軍の砲弾・爆弾などが。



 あとドイツ1897年製の魚雷も。



 国軍文芸活動中心。一体何をする組織なのでしょうか。確かに軍と広報活動としての文芸とは意外に見えて切っても切れない関係にはあるけれど。



 一旦繁華街に戻って昼食。 …別にこれらの店で食べたわけではありません(笑)。





 繁華街の真ん中で移動式のお祭り? に出くわす。20台くらいの長大な車列。



 さっぱりした味の鶏肉飯に牡蠣の入った麺線ほか。マンゴーは実は旬がもう少し先らしく、従兄いわく「まだまだ」とのこと。



 次は中正紀念堂に向かい衛兵交替式を見物。写真は地下鉄中正紀念堂駅のトイレ。さすがに大きい方だけではあるものの、わざわざここまでせんでもという気もしないでもありません。



 公園の一角として取り込まれている中正紀念堂駅出口。さすが元独裁者関係のお膝元の駅だけあって内装も外装も気合の入り方が違います。



 中正紀念堂。蒋介石のモニュメント… というかメモリアル・ホールといってもいいのでしょうか。でかいです。バカでっかいです。



 そんなバカでっかいホールに鎮座するバカでっかい蒋介石。何時の日かもしアメリカが台湾を見捨ててしまうようなことがあれば、この巨大蒋介石が立ち上がり太平洋を超え北米大陸を横断しワシントンDCに座る同じく巨大リンカーン像を殴りにいく、あるいは泣いて助けを請いにいく …んじゃないかなあ?



 周りを人が取り囲もうが気温が上昇使用が微動だにしない衛兵。私にはあらゆる意味で絶対無理な振る舞いの一つ。





 衛兵交代式の様子。





 銃の受け渡しとかいろいろやってて結構長い。



 左右に見える建物は左がオペラハウス、右がコンサートホール。



 しかし暑い…



 自由広場を出てすぐ北側にある台北城の東門(復元)を眺めつつ、



 旧台湾総督邸、現台北賓館を外側から。総統府の一般開放日と同日のみ開放なので中には入れません。この壁も史蹟なので落書きするなの看板があちこちに。



 台大医院駅から地下鉄に乗る。駅の前にある二二八和平公園にも見るものはありますが、連日の行動で二人とも大いに疲弊しており遠目から旧児玉総督・後藤民生長官記念館、今の国立台湾博物館の建物を眺めただけで地下鉄へ。



 乗ったはいいもののなかなか動かんなーと思ってたら、途中の駅に多数の報道陣や警察が集結しているのが見えました。人身ですかね?



 ともあれ地下鉄円山駅から無料送迎バスに乗って訪れたのは円山大飯店。台湾一のホテルにして台北のランドマーク、同時にかつての台湾総鎮守台湾神宮の跡地でもあります。もちろん私がこんな所に泊まれるはずないのでロビーとかを覗くだけ。



 台湾神宮時代から残された狛犬(というか中国風の獅子っぽい)… だと思っていたのですが、その位置付けは少々ややこしい(場所が違うとかなんとか。古いものではあるらしいけど)っぽい。確実に台湾神宮の遺構だとされる狛犬は剣潭山公園の入り口に残されているとか。



 ホテル内部。私の周りに溢れる圧倒的場違い感(笑)。なにしろBGMは生演奏です。いつかこんな所に連泊できるような身分になりたいものですが、まあ、無理だろうなあ。



 これもかつての台湾神宮時代の遺構。昔は銅龍だったようですが、今はこのとおり金龍に。なお、台湾神宮は1944年10月に旅客機の墜落により鳥居や新社殿などを消失。 …台湾総鎮守がそんなことになってしまうあたり、この時点で日本の台湾当地の行く末は暗示されていたという他ありません。



 故宮博物院のアレが更に大きくなって。 …日本円にして約72万円か… 世界一高い白菜だ…(これのオリジナルは除く)

 これで本日の観光は終了。台北駅2階のフードコートで晩飯に。しかしこのフードコート、台湾人にとって目新しいものが集まっている、すなわちカレーやらラーメン(日本式)やら烏龍(うどん)やらの店が多くて逆に現地の物を食べたい観光客としては選択の余地が狭い(笑)。結局一軒の点心の店で色々食べることに。



 東急ハンズまでありますが取り扱ってるのは小物類だけ。



 こういうところのちょっと気取った店の料理人が腕組みをする文化、台湾にも伝わっているようです。



 でもなぜか日本では腕組みの代名詞となっているラーメン屋の店主は一歩進んでファイティングポーズ。

 夕食後、ここで従兄とはしばしの別れ。三日間おもいっきり相手してもらって童心に帰り、別れの時は思わず涙ぐみかけました。日本に里帰りする時は言ってくれよ、その時は俺も久しぶりに田舎に行くから。

 ……

 ……さて、従兄は帰ったか。よし、じゃあここからは一人で行こうと思っていたところに行くか。

 まずはそのまま台北駅地下の台北地下街へ。ここは区画ごとに似たようなジャンルの店を集める形式をとっており、中のある区画に以下の様な店が集まっています。





 大変わかり易いですね。品揃え的には漫画は当然として中文版のラノベが結構大きく入ってるのが印象的でした。まあ、在来線の駅の売店に入っている時点で(二日目前半参照)そう思ってはいたのですが、やっぱりアメリカよりもこちらのほうが訳しやすかったり客層が読みやすかったりして展開しやすいのでしょうか。



 飲食店街にはメイド喫茶もあるらしい。



 そんな台北地下街の12周年記念キャラ。 …一部に特殊区画があるからって全体のキャラにこれを押し出してくるとは… やるなあ、台北地下街……



 次は西門町に戻って。駅出口(6番くらい)を出てすぐに見えてくるこのビル、漫画王の文字が見えますがさらにその上にも、



 …やっぱりメイド喫茶があります。実は他の台北各地のメイド喫茶(さっきの台北地下街のとか)、というか高雄でも台南でも場所は調べてリストアップしてたのですが、諸事情により回れなかった(高雄は単純に時間不足、台南とここまでの台北は同行者、それも親族がいたので)ので、せめて最後に一軒だけでもということで突入。



 さすがに閉店の少し前ということもあってか客はPC広げて作業してる青年が1人と晩飯食いながら喋ってる地元のおっちゃんおばちゃんたちが一組、あと私くらい。しかしまあわざわざ台湾にまで来て「おかえりなさいませ、ご主人様(日本語)」を聞くとか、私も大概でございます。それもほんの30分前に従兄と涙の別れを演じていたのに。これはもう大概というか完全にダメですね。



 メニューと、頼んだドリンク「黒色珊瑚礁」。うん、メイドは出てくる、出てくるけどな。 …出てくるけど、あのメイドは、なあ……



 メイドがご主人様になるとか実はある意味でご主人様のご主人様であるといった設定はないとはいえませんが、しかしご主人様をメイドにしてしまうのは、その、どうなんでしょう?



 お次はおなじみアニメイト台北西門店。



 最近よくある新刊書籍の飾り積みはこちらでも。



 …日本のアニメイトにはまず絶対無いような棚も存在しました。なんでアニメイトで中共の太子党…? 実は当地のオタクの人達がネット上で萌えキャラ化でもしてるのか…? 想像すると恐ろしい光景だぞそれ。いやよく考えるまでもなく自分たちも似たようなことしてヘラヘラしてるわけだけど。



 アニメイトの奥にはなぜからしんばんがくっついてたり。



 他にも点在する漫画屋などをうろうろ。



 大きいビルの中に小さい店舗が無数に入居しているビル。ここの一部フロアもそういう系列の店だらけ。



 ちょっと懐かしい光景。



 そんな感じで購入したものなど。右側の画集、日本でも売ってましたっけ? ニャル子さんは巻末についてる元ネタ解説が15ページの大ボリュームになっていて笑いました。どのラノベにも付いているお約束コーナーという可能性はありますが、この作品はパロネタをものすごい勢いで突っ込んでくるしなあ。そりゃこれくらいの分量割いて解説入れないと異国の人達にはちんぷんかんぷんにもなるわ。



 西門町に点在するミリタリーショプでついうっかり買ってしまった海軍の帽子。さすがにレプリカ、のはず。

 いよいよ明日は帰国日。ただし、最後にもう一箇所だけ寄って帰ります。

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