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ばっくとぅとっぷ

今日の大和日記 5月4日(水)


 折角の連休、いくら忙しいとはいえどこにも行かないようではむしろ効率的に害悪、ビバアンチ勤勉ということで呉市海事歴史科学館(大和ミュージアム)ならびに尾道の「男たちの大和」ロケ現場へと出撃。例によって出発は夜間、移動手段は夜行バス&鈍行(今回は最後に新幹線二駅分使ってますけど)。大体2万円以内に収めるのがお約束。なんか最近電車は脱線するわバスは横転するわでアレでソレだけどそんなことは気にしない。あ、毎度ながら枠がついてる写真は拡大可。
 京都駅二二四五発夜行バス→広島〇六一五。まだ起きていない広島市内をふらふら散歩、行動開始点を広島城に定める。

 なにしろ一時期大本営があったところですから。その後、平和記念公園なんかにも超駆け足で接触しつつ、呉線で呉へ。これが昔なら機密保持のため造船所に近づいたら窓閉めなきゃならなかったんだっけかとか思いながら。

電車を降りればそこは港の町。海保か自衛隊の艦らしき船も繋留されていたり。で、大和ミュージアムへは駅から一本道、かつそこら辺に案内があり、呉市の力の入れっぷりが見えます。で、直通歩道を歩いていると見えてくる、戦艦「陸奥」主砲、碇、スクリューに舵。


 そして正面に大和ミュージアム。この時点で実はまだ七時過ぎ(開館は九時)なのですが、すでに親子連れが一組待っているのがわかるでしょうか。話を聞くと、どうも開館時には相当な列になるらしいから朝早くから来た、との事なので私も隣に腰を下ろして待機。まあ、こういうときは先手必勝かつ、待つのは慣れてますから。精強とはいえないけど私も有明歴戦兵の一員故に。
 …とはいえ、有明と違ってカタログとかもないし日差し強いしここまでしてるのに特に人が来る兆候も見当たらないしで速攻飽きたので、荷物の見張りを頼んで屋外展示物とかを見にうろつくことに。水中翼船とかテクノスーパーライナーや、

 「しんかい」が飾ってあります。。
 外の広場が「大和波止場」ということで、大和の前甲板の左半分を模した形になっていて、艦橋のあった場所に一段高く東屋があったり。

 東屋すらも測距儀風だったり(さすがに「艦橋展望台」と銘打っているとはいえ40メートルの高さのものを建てはしなかったらしい:当たり前)、波止場には地面に主砲塔や機銃座の位置が描いてあったりします。…なんとなく私はこの主砲の位置表示をみて、「レイテのときの瑞鳳とかの迷彩(一番下参照)っぽい」などという感想を抱いたわけですが。

 しばし海を眺める。自衛艦or海保の船とか、旧大和建造ドックとか。ああ、往時の聯合艦隊が終結してる幻影が…(それは危ない人です)
 っとここでふと気づく。…駐車場、何気に満杯…ていうか、単に入り口に並んでないだけで結構人、いる…?
 急いで入り口に戻ってみるとうっひょう。
 
 …東館外周?あ、なお私の場所は例の親子連れの方々が確保してくださっていたので最前列。もちろん私の後ろには垂直に道路までの列があるわけで、この写真の向かって右側にもずらっと人が並んでいます。ああ、早く来て正解だった…
 で待つこと一時間。これだけ人が並んでいても開館を繰り上げたりすることはまったくなく、九時に開館。

 入って真っ先に目に入るのはもちろん、

10分の1大和の勇姿。これを艦底から上から眺められるわけです。やはり…10分の1とはいえこれで26メートル、でかい。菊の御紋章も燦然と。
 以下、順路は無視して各アングルから撮った大和。残念ながら照明の関係&私のデジカメが安物旧式機な関係で正面からの写真がことごとくシルエットになったりしています。そこら辺の照明とかは考えてほしいよなあ、とか思ったり。

左、入ってすぐの位置から主要部を見る。手前の手摺から下に降りられます。右、下りた位置から艦橋を見上げる。


 
艦尾に回ってカタパルト付近。軍艦旗が掲揚されていないところだけは不満。



左、艦尾から三番主砲塔付近。右、艦尾から全体。



真後ろから二枚。



左舷高角砲群と真横から見た三番主砲塔。



左舷前方から主要部分。菊の御紋と球状艦首。

 ここからちょっと高度を取ります。いや、二階→三階と上がっていくだけですけど。





二階から各部を俯瞰。見よ、この人の量&人物とのでかさの対比なども。






さらに上昇して。上からだと細部がよく見えます。


上から真正面&真後ろ。


 他の展示品の大物はやはり、


 嵐山→白浜と流浪して、今安住の地を見つけた(はずの)零戦六二型。実は昔白浜に行ったときに見たことがあり、今日が二度目の対面。係の人に「これ、昔白浜にあったやつですよね」と確認したところ、「若いのによく知ってますねえ…」とか呆れられたのでそれは確実。

 栄発動機と二十五番爆弾。



 九三式魚雷、人間魚雷「回天」、特殊潜航艇「海龍」。しかし、つくづく回天って魚雷とほとんどサイズが変わらないんですね…無理矢理人間をレーダー代わりに搭載しただけみたいな…これにだけは乗りたくない…いや、特攻兵器なんか海龍だろうが震洋だろうが桜花だろうが剣だろうが願い下げですけど。伏龍とか論外。


 まあ、各艦艇のスケールモデルがひっそり展示してあるのはお約束ですよね?

 他にも大和の沈没状態ジオラマとか、海底探査の様子とか「金剛」のボイラーとかも展示されていましたが、照明暗杉&人多杉で撮影することはあたわず。三階には未来へ向けてってな感じで宇宙戦艦大和コーナーがあり、宇宙戦艦ヤマト模型もあったりして確かに松本零士氏名誉館長だがそれはどうなのであろうなあ、などとも思いましたがこれも暗くて撮影は断念。というか撮影禁止か。

 全体には現在のところは凄い人出ですが、もうしばらくすれば落ち着くかなあ、と。大和はでかいけど、博物館全体としてみたら結構小さいと思われますので。 それでも、あの巨大模型を見るためだけに行ってみる価値はあると思います。これから、日本各地に散らばってる機体とかを収集して巨大化していってくれたら嬉しいのですが…

左、多分これがベストショット、かなあ。右は完全逆光ですけどこれはこれで風情がある、ような気がする。


 さて、呉を後にして尾道へ。

 いきなり駅から天守閣が見えたりして、あれ尾道ってなんか城あったっけなあ模擬天守か?と思って帰ってから調べたらやっぱり模擬天守(下のほう参照)。しかも廃棄されて10年以上経つという…なんというか、侘しいなあ…

 まあ、それはさておき大和大和。っておお、駅前の海岸から見えるじゃないか。

 駅前の海岸からでも写メールを撮ってる人とか結構います。この位置からでもでかいとわかる馬鹿でかさ。で、よく見るために向島(対岸)へ渡し舟で移動。

 運行時間の大雑把さは「味」でしょうな。まあ実際に特にダイヤとかあるわけではなく一日中行ったり来たりしてるわけですけど、舟。


 で、この渡し舟、結構大和に近づくわけです。主砲のでかさとかが実感できるくらいに。手軽にここから見るだけでも十分楽しい。
 向島に上陸。やっぱり、それなりに大和目当てっぽい人がいます。私含め。で、次の目的地求めてうろうろしてると道端で談笑してるお爺さんお婆さんから「大和け?」とあっさり見破られるという。皆さん、親切に目的地までの行き方を教えてくださいました。やっぱり多いんだなあ、見物客。
 で、ひーこらいいながら目的地へ。わかりにくい場所ながら、そこにもすでに何組もの先客が。


 そんな目的地から見た大和。左舷高角砲群がよく見えます。呉の模型の写真と比較などして見られては。一番主砲塔には砲身無いんですね。
 で、帰りにもこれから見に行かれる方々とすれ違う。「大和この先ですか?」「あ、そうですよ」「見えます?」「結構よく見えますよー。道ややこしいんでがんばってください」みたいな会話。戦時中なら憲兵がすっ飛んでくる内容ですな、うん。

 これで本日の散策は終了。尾道ラーメン食らって岡山へ移動。地元に勤めるドッコイ君と久方ぶりに飲み。ううむ、やはり気心の知れたやつと呑む酒は美味い。
 で、呑みが入るので私の日帰り機動では稀なことに新大阪まで新幹線。日付が変わるまでにはなんとか帰宅。
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