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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。


 第六回(2004.7.22)
3daysにみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:3days -満ちてゆく刻の彼方で-
発売日:2004.6.25
メーカー:Lass
総プレイ時間:5時間半
傾向:血、オカルト、パロディ
お気に入り:たまき
評価:A-

 「今、無限に続く三日間が始まる・・・」
 憧れの先輩の死をきっかけに繰り返す時間の中にとらわれた主人公。三日目に必ずやって来る死の結末から逃れるために何度も同じ三日間を繰り返す・・・みたいな感じの無限軌道オカルティックサスペンスAVG。
 このジャンルでは昨年、「CROSS†CHANNEL」という傑作にしてダークホースが一部世間を騒がせましたが、それに続きこれも結構な作品だと思います。

 シナリオ全体ではとりあえず三日間、生きては死んでまた別の行動を繰り返して徐々に真実に近づいていくという形になります。
「三日目に殺人鬼に殺される」というのが基本パターンなのでかれこれ15回以上主人公が殺されます。さらにいえば描写がなかなか陰惨に血まみれでいい感じなのでそういうのダメな人は気をつけたほうがよろしいかと。まあ、Blood Limit(残虐シーン調整)機能とかついてますけどね。本当。死にます。遠慮会釈なく死にます。私は一回目の死亡シーンとか見た時はどうしようかと思いました(苦笑)。ああ、殺されるのは別に主人公に限ったことじゃなくアレでソレです。

 それでも全体を通して陰惨な印象が少ないのはしこまれた圧倒的な量のパロディが中和してるからでしょう。基本的に主人公も鬱系ではなく、また月子という凶悪な(笑)キャラ、この二人によって繰り出されるパロディの量は相当なものがあります。一枚CG使って某任天堂の緑の服の壷とか投げる少年のパロディやってみたり、学校に光画部が存在したりかつて舞台の学校が女子高だった時代に先輩から後輩にロザリオ贈る風習があったりその他色々。
 まあ、何より凶悪だったのはカトゆー家断絶さんがほとんど直球ストレートで登場したことでしょうか。さすがにタイトルだのイラストだのは弄ってありましたがリンク欄とか実名のサイトさんですよ?いいのかなあ、これ。一度しか登場しませんが、思わず茶を噴き出しました。しかも、管理人は・・・
 そういえば舞台が「綾篠市」で「篠蔓池」があるのですが、これって「武蔵野市」で「井の頭池」なんですかねえ。東京から程よく離れている以外の条件は合致しますし。うわ、近いよ・・・

 総合評価は上の下。サイクルが三日間と短いこともありテンポよく次の局面に移っていくのでそこら辺は高評価。ただ、同時にサイクルが短い故に何度も何度も繰り返すことになるので既読テキストを何度も何度も読まなければいけなかったり、わりとルートが複雑怪奇だったりするので大変といえば大変。前者はループ系の宿命なんで仕方ないし、後者はVer2.1以降のパッチでルート確認ができるようになったのでかなり改善されましたが。
 あと少し音声が小さいかなあ、とかは多分欠点。

 萌えキャラは藤見たまき。天然系幼なじみ。ラブラブモーニングコールだったりともう直球系。でも、直球系ゆえにその破壊力は抜群。ただし破壊力が抜群な分凹むようなシーンもあるので要注意。序盤はちょっと鬱になるよなあ・・・
 それを補ってあまりある日常に癒されるわけですが。ああ、誰かラブラブモーニングコールを私にも・・・





 3daysと帝國海軍


・装甲巡洋艦吾妻 吾妻友哉、吾妻梨花、吾妻瑠花  

 吾妻兄妹。シナリオの核心を握る線の一つに当たる兄妹。友哉は本編最後で登場。梨花は自傷癖のあるリストカッターでいつも人形に話しかけている眼帯少女というかなり強烈なキャラ。瑠花はいわゆるところのロリっ子。いつも公園の池や駅前で遊びながら家を出た姉(梨花)を待つけなげな少女、ですが動物虐待(笑)

 装甲巡洋艦吾妻。日露戦争にむかい整備された装甲巡洋艦整備計画の第1期拡張計画の1隻。日本の装甲巡洋艦は戦艦数において対露劣勢な日本がその補助として期待した準戦艦的存在であり、実際各艦はその期待に応え日露戦争で大活躍しました。

 「吾妻」は日本の大型艦には珍しく(そりゃ、「畝傍」みたいなことがあったらなあ・・・)フランスに発注されています。これは三国干渉で脅しをかけてきた国のうちとにかくロシア以外にはご機嫌をとろうという判断によるもので、同時に計画された「八雲」はドイツにて建造されています。アメリカの機嫌をとるために「笠置」「千歳」がアメリカに注文されていることもあわせて、軍艦というのはただの兵器ではなく外交にも影響を与える代物なんですね。さらに日露戦争中に急遽買い集めたイタリア製の「日進」「春日」がいて日露戦争終了後にはさらに捕獲ロシア艦がいてもちろん国産艦に英国製艦がいて・・・日露戦争終了直後あたりの日本巡洋艦群の多国籍っぷりは凄いなあ・・・列強すべてを網羅・・・

 さて、「吾妻」の特徴といえば「長い船体」。武装は英国式に統一しているとはいえ、船体は建造国の趣味が反映されるためこのような各艦の特徴が出るわけですが、その長さたるや「あまりに長すぎて日本には収容できるドックが浦賀にしかない」とまでいわれるほどのもの。ってそれはいいのかなあ・・・

 日露戦争後は練習艦として使用されたり、第一次大戦で船団護衛のためスエズ運河まで派遣されたりしたあと昭和19年に老朽化のため除籍・解体。この時期に戦没・損傷以外で解体された珍しい艦となっています。日本の敗北を見ずにすんだという意味では絶妙なタイミングかもしれません。なお、現在京都は伏見の乃木神社に主錨が残されています。

・砲艦鳴海 高梨成美

 高梨成美。主人公の従姉にして同居人。俗に言う広義の姉ですな。外では敏腕編集者とうたわれるも、私生活では極めてだらしない側面を見せたりシモネタ連発だったりのお姉さん。

 砲艦鳴海。・・・よく考えたら三回連続登場だよ・・・うち二回は広義の姉で「成美」。ううむ、姉存在に親和性が高い名前なんだろうか・・・?
元イタリア砲艦「エルマノ・カルロット」。イタリア降伏後日本が接収、日本敗戦後中国が接収。60年代まで在籍。
 
  
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