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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第四十一回(2006.1.5)
あえかなる世界の終わりににみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:あえかなる世界の終わりに
発売日:05.12.22
メーカー:キャラメルBOX
総プレイ時間:15時間くらい
傾向:ADV
お気に入り:ひまわり、リップル
評価:A-

 近未来、ネットワークが発達して一家に一台人工知能がいるような世界にて、クラスメートのストーカー被害騒動から大掛かりな事件に巻き込まれていく、トラブル引き寄せ体質の主人公の物語。

 というわけで、おとボクとは打って変わってMMORPGの都市伝説だったり電脳盗賊だったり大企業の陰謀だったり拳銃乱射だったり人死にまくりだったりと実にハードボイルドな展開。俗に言うところの燃え系、でありますな。シナリオの内容、質的にはなかなかの水準であると思います。最後のアーティストの服着て突撃はかなり燃えましたし。

 ただ、基本的に一本道であることにより、ヒロインごとの出番格差には相当なものがあります。主人公が穏やか(かなあ)な日常から一旦すっぱり姿を消し、殺伐とした「こっち側」の世界で生きていく(暫定的に)ことになるところまでが前半、そこから事件解決までが後半なわけですが、前半、主人公の日常部分の登場人物は後半殆ど出てこないという。結果、幼馴染という通常ならかなり優位なポジションにいるはずの柚子とかのエンドはかなり唐突…というか、それまで暫くの間存在感がなかったところでいきなりのエンドに違和感があったりします。千冬にいたっては、シナリオそのものが出鱈目に短くなってるし。後半いいところで見せ場ありとはいえ、ナギの出番の少なさも大概だしなあ。
 普通ならばメインヒロインはリップル&ひまわりの二人のみ、後はまとめてサブヒロイン扱いでもおかしくないくらいです。話の性質上柚子とかが後半に出てくる余地はあんまりないとはいえ、ちょっと格差がでかいかなあ、と。それなりに長い話で、中身も詰まっている分余計にそんな印象が強かったり。

 シナリオ以外の要素は安心の高水準。そこはそれ…って私もよほどのバグゲーでもない限りそこら辺は問題にしてない気がしますがいつも。一点だけあるとすれば、男キャラも随分いいキャラしてる奴だらけなんでボイスがあっても良かったんじゃないかなあ、くらい?

 お気に入りはひまわり。後半のメインヒロイン。未発育無表情口癖が「しょーもない」な人工系少女。ご多分に漏れず、打ち解ければ打ち解けるほどにあーもう可愛いなあ、なそんな系統。眼鏡っ娘なので私的には評価マイナスですが、殆ど目立たないような小さな眼鏡なので問題なし。実に犯罪っぽい体型ですが、主人公と年齢的には同じくらいらしいので問題なし。猫耳服と普段着のワイシャツも問題なし。ないねん。きっと。ラストでの兄様呼称が堪りません。
 次点はリップル。まさに相棒、なところが実にいい感じ。既にロボですらない(実体を持ってない)電子の盗賊でありながら、しっかりエンディングがある=アレでソレでナニもある、というのが実に新鮮であり、これからの科学技術の発展に思いとか馳せてしまうわけですよ。

 総合評価は中の上。ストーリーは全体としてみればいい感じにまとまっていて問題ないですが、若干唐突感のある場所が数箇所あってそれはどうなんだろうなあ、とも。後は前述通り、リップルとひまわり以外のヒロインの出番が少なすぎたり偏りすぎたりして印象にあんまり残らないという点ですね。それ自体は所詮サブヒロインと割り切れば問題ないのですが、なまじちゃんとしたエンディングがあると、そこにつながるまでの道程が断絶しているのでちょっと微妙。
 …千冬なんか、ちゃんとしたエンディングすら(ある意味)なく完全に割り切られておりますが…

 …で、何で上の評価がA-かって?
 …クリア後の饅頭モードに腹抱えて笑ったからですが、何か?





 あえかなる世界の終わりにと帝國海軍

・戦艦近江 近江千冬

 近江千冬。主人公のクラスメート。主人公の巻き込まれた事件の端緒であるところの、内気眼鏡巨乳優等生。趣味がネトゲーだったり、実は匿名歌姫だったりしますが、後者の設定はあんまり生かしきれてないんじゃないかなあ、とか。

 …というふうに、リップル、ひまわりが活躍する分割を食った三ヒロインの中でも一番出番が少ない人。なにしろ、一本道シナリオのはずなのに彼女だけクライマックスすっ飛ばしていきなりエンディングだし。
 確かに、本線のシナリオが進むと彼女の存在はますます薄れて行ってしまう様な感じなので、あそこでいきなりエンディングに行くのは正解っちゃ正解ですが…あまりといえばあまりだよなあ…

 戦艦近江。なんだね、その火葬戦記にでてくる最強艦っぽい艦名は、ということで、当然ながら実在の艦名ではありません。八八艦隊計画の未成戦艦、「紀伊」型の4番艦(12号艦)に付けられる予定だった名前、との説があります。ここら辺になると通説と新説と創作と浪漫と希望と名前の響きと郷土愛が混ざり合って、真偽の程は定かではありませんが…
 それでも一応、「近江」と3番艦(11号艦)が「駿河」の予定であった、というのは通説といっていいんですかね?

 「紀伊」型は「加賀」型2隻の次の戦艦シリーズで、常備排水量42600噸、主砲40糎×2×5、速力29.75ktを予定。資材発注中にワシントン条約が締結されたため、建造中止。その姿は後世の浪漫と推定と妄想の中でのみ存在することとなりました。それって存在してないということですかそうですか。

 なお、現在海自が「ましゅう」型補給艦の2番艦として「おうみ」を建造中ですが、こちらの名前の由来は湖ということで琵琶湖の古名。…とはいえ、いつも「琵琶湖しかない」と揶揄される滋賀県からするとなんというか、ついに国が湖と同視されるところまで来たか、と思わなくもないような…

・警備艇ひまわり(海上自衛隊) ひまわり

 ひまわり。主人公が転がり込んだ殺し屋が養っている少女。ということで、無表情無機質発育不全系にして隠れ妹属性持ちの、本編のメインヒロインの片方。珈琲淹れが特技、ということでそれだけでもリアルでうちにこないか、ってそれは置いといて。

 ひまわりは海自創設期の警備艇。米軍から貸与された上陸支援艇(LSSL)で、米軍での番号はLSSL102になります。250噸程度の小艦であり、別に何か活躍した、というわけではないのは当たり前なわけですが、1963年に返還された後今度は秦に引き渡され砲艇「ナカ」と改名、少なくとも93年までは秦海軍に在籍していた、というのは特筆すべきでしょう。戦争中の量産型艦艇の割に長生きです。
  
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