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第四十八回（2006.4.30） よくばりサボテンにみる帝國海軍 ネタ要目 タイトル：よくばりサボテン 発売日：06.4.21 メーカー：ALICE SOFT 総プレイ時間：約14時間 傾向：言い寄られ系ドタバタ学園ラブコメADV お気に入り：藤宮凛、棗秋奈 評価：B+ アリスソフトの低価格ゲーム。普段は気弱で唐変木な眼鏡っ子主人公が、委員長に義妹に幼馴染のお嬢様にクラスメートにバイト先の店長に許婚に言い寄られるADV。 大まかな話の流れとしてはまさに言い寄られそのままであり、朴念仁な主人公にベタ惚れな人たちが凄い勢いでアピールする日々。そこまで奇怪な展開もなく、まあ、型通り、かなぁ… キャラも大体型通り。ということであとは如何に美しく型をなぞっているか、ですけどこれは流石というかそれなりの水準であると思います。 どうでもいいけど、主人公の家は合気道道場であり、時折一人で稽古したり義妹と組み手をしてる描写があるわけですが……合気道で一人でする型の練習ってそんなにあるのかなあ。受身取ってるか木刀振ってるか杖振ってるかくらいしか思いつかない、少なくとも私の習った流派では（苦笑）。 Hシーンとかはメイン格2人が3つくらい、それ以外は1つくらいと少なめ。それ以外にもCG、音楽等、質的には何も問題ないですが、値段が値段だけにやっぱり少なめ。ボイスが一部のみだったりOP/EDが歌詞なしだったりするのもまあ、低価格路線だからやむをえないところですか。必要なところに最低限の量は配分してあるので、問題はあまりないともいえますが。 お気に入りは藤宮凛、棗秋菜。お兄ちゃんラブラブかつ邪魔者には容赦しない義妹と、ツンデレツインテールお嬢かと思ったらデレ通り越してダメ一歩手前に近いレベルの幼馴染お姉ちゃん。次点は鳳火朱鷺。最終盤に突如登場する主人公の許婚。凛といい朱鷺といい合気道袴姿の立ち絵が多用されているわけで、その…最初に道場に行こうと思ったときの邪な心を思い出すような思い出さないような… …そんなものは3年半ちょっと投げ飛ばされて極められて雲散霧消しちゃいましたが、殆ど。 総合評価は中の上。主人公モテモテ系としてストーリーは必要十分、イベント数は少なめ、キャラクターも定型ながら合格点。他も概ね要件は充たしています。 …とまあ、これだけなら可もなく不可もなくという評価も出来るわけですが、なによりも最大の評価点が「コストパフォーマンス抜群」。これによってBに+分上乗せ。4月戦線はなんか狂ったように買っちゃったので、一つでも安いと非常に助かりました（安いからつい余分に買ってしまった説もあるけど黙殺）…この価格帯が主流になったら財政的には非常に嬉しいんだけどなあ… ボリュームのでかい大作も待ち望みながらそれを言うのは非常によくばりですけどね。 よくばりサボテンと帝國海軍 ・空技廠 特殊攻撃機「桜花」（MXY7) 鳳火朱鷺 鳳火朱鷺。凛シナリオではクライマックスの障害物として登場、その後のシナリオで衝撃の正体が明らかになった主人公の許婚。いわゆるクーデレ系の本家の当主さん。 …しかし、あんなアグレッシヴな合気道って… 桜花。…おそらく、日本で一番悪名高い飛行機…とすら呼べるか疑わしい有人ロケット爆弾。一式陸攻から空中発射、操縦員という追尾システムによってロケット推進で敵艦に突入するという無茶苦茶としか言いようがない発想の産物。 その上、こんな重い物体（通常搭載量の二倍）を抱えた陸攻に素直に接近を許すほど大戦後半の米軍が甘いはずもなく、出撃した機体の殆どが母機もろとも撃墜されて（第一陣神雷部隊の18機全滅など）、明確な戦果は駆逐艦1隻のみという、末期日本軍の狂気っぷりを語る際には大体言及される物体。米軍からは「BAKA BOMB」と呼ばれていただとかの話も合わせて言及されますが、にもかかわらず母機を「銀河」にした型や、陸上や潜水艦のカタパルトから発進する型が計画、試作されていたりしました。 なお、実物は空自入間基地やスミソニアン博物館に保存されており、レプリカなら靖国神社遊就館に展示されています。 ・戦艦霧島 霧島勇美 霧島勇美。主人公の隣の家に越してきた委員長。眼鏡、強気と完璧な委員長属性の持ち主。凛と並ぶメインヒロイン格。 戦艦霧島はこの青空に約束を―で既出の「金剛」型戦艦4番艦。太平洋戦争では最古参クラスながら（あるいは最古参だからこそ）最前線で力戦し、第三次ソロモン海戦で米新鋭戦艦と夜間、至近距離の死闘を演じ、沈没。 ・駆逐艦皐月（初代、二代） 瀬名川早月 瀬名川早月。主人公のクラスメート。ポニーテール。はじめはとっつきにくいけど話しかけてみたら気さくないいやつ。…ただ、主人公とのつながりが一番薄いので割を食ってる感はないこともなく… 駆逐艦皐月は春恋＊乙女で既出。初代は日本海海戦でロジェストウェンスキー司令長官ごと捕獲された元露西亜駆逐艦「ベドウィ」。二代は「睦月」型5番艦。海戦時には既に旧式化していましたが、44年にフィリピン沖で沈むまで最前線で活動していました。 |
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