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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。


 第一回(2004.6.22)
CLANNADにみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:CLANNAD
発売日:2004.4.28
メーカー:Key
総プレイ時間:むっちゃ長い
傾向:笑い、泣き
お気に入り:すいません多すぎて選べません
評価:S





 出没した帝國海軍


・航空母艦伊吹、装甲巡洋艦伊吹 伊吹風子・公子 

 装甲巡洋艦伊吹は「戦艦主砲を装備した巡洋艦」というなかなかに進んだコンセプトで建造されたものの、さらに進んだコンセプトを持った英巡洋戦艦「インヴィンシブル」が先に竣工してしまったことにより竣工した時点で既に旧式艦となっていた不幸な艦です。「伊吹」はそれでも第一次世界大戦のエムデン追撃戦に関わってたり(注1)してまだ幸せといえるかもしれませんけど。
 なお、「伊吹」は有事の際のテストケースとして、起工から進水までを6ヶ月で達成するという記録を達成していたりもします。ちなみに同型艦の「鞍馬」は2年2ヶ月かかっとります。以降の日本戦艦が大体1年半〜2年半かかっていることも考えるとすごいスピードであることがわかると思います。
 この記録の驚くべき点は残業、超過勤務無しで純粋なスケジュール管理だけで達成されたという点でしょう。デスマーチで無理やり予定日に合わせることを要求するどこかの偉い人たちに突きつけてやりたい話ではあるかもしれません。
 最終的には1923年、登場のタイミングを逸した他の日露戦争後就役艦たちと同様にワシントン軍縮条約により解体。

 航空母艦伊吹。日本重巡の決定版の一つ(もう一つは利根型だと個人的に思う)、最上型(の改良型の鈴谷型)の改良型としてさらに魚雷を増やしたりして建造されていたものの、開戦により建造中断、その後軽空母として完成させるために工事再開。しかし時既に遅く1945年3月、進捗度80%で再び建造中止。ついに完成することなく終わってしまう間に合わなかった空母の1隻。今までの日本軽空母の「つるぺた」な艦容(注2)とは違い、島型艦橋を装備した正規空母っぽい外見をしています。 完成していたとしても搭載機30機弱の軽空母では戦局に重大な影響を与えることはなかっただろうけど・・・そもそも、乗せるべき航空機もなさそうだし。  
 ところが、当初の予定通り重巡として建造を続けていたら、レイテ沖海戦には間に合っていたかもしれないという説があったり・・・
仮に参加してても他の重巡たち同様に潜水艦の雷撃で次々に脱落したか、シブヤン海で「武蔵」と共に沈んで結局戦局に重大な影響など与えられない公算大ですが、それでも「大和」たちとともに米護衛空母群に攻撃を仕掛けられた可能性があるわけで。無駄に変わりはないものの、やはり惜しいと思ってしまいます。  

・駆逐艦早苗 古河早苗 

 若竹級。帝國海軍が最後に建造した二等駆逐艦(1000トン以下)の1隻。 太平洋戦争では開戦当時、既に旧式化していたものの船団護衛に従事。1943年11月15日、輸送船船団護衛中に米潜水艦の雷撃を受け沈没。
 余談ながらこのクラスは私が初めて作ったWLシリーズ(注3)であり、マイナーな旧式艦ながら微妙な思い入れがあったりします。

・巡洋艦吉野 芳野祐介 

 日清戦争前の1893年英国で竣工。高速力を発揮し、備砲を速射砲に統一した当時世界最新鋭の巡洋艦。日清戦争の黄海海戦ではその速射砲で以って清国海軍を翻弄します。軽快艦艇で敵戦艦を撃破する日本海軍の伝統の始まりを飾った艦であるといえましょうか。
 日露戦争にも参加するものの、旅順封鎖中の明治37年5月15日、装甲巡洋艦「春日」と衝突、沈没。この前後5日間で戦艦2隻、その他5隻が事故だの機雷だので一気に失われ、日露戦争最悪の被害を出しています。というかこの五日間以外に主力艦の喪失がないというのが、後のソロモン戦あたりと比べ、どこかこの時代の海戦ののどかさをあらわしているような気がします。

・駆逐艦 潮(初代、二代) 岡崎汐

 初代は日露戦争中に32隻と大量生産された神風(初代)型の1隻。性能的には量産型らしく特筆すべき点はなく、しかも戦争が始まってから発注されたため、戦争には2隻しか間に合わなかったあたりはちょっと間抜け。潮はその間に合った艦の1隻(それでも竣工は日本海海戦の一ヶ月以上後ですが)で、なんとか樺太攻略には参加していたりします。その後は第一次世界大戦に参加して1928年除籍。

 二代は世界を驚愕させた高性能駆逐艦、特型(吹雪型)の第2グループ。強力な武装ゆえに第一線に投入され、次々に消耗。ちなみに同型艦にかの「綾波」がいたりもします。
 「潮」はスラバヤ沖、マリアナ沖、レイテ沖と激戦を潜り抜け、同型24隻のうちかろうじて生き残った2隻のうち1隻となり復員輸送に従事したあと解体。
 あと、真珠湾攻撃直後に姉妹艦「漣」とミッドウェーを砲撃しています。これは多分牽制作戦なんでしょうけど、日本艦隊がミッドウェーを占領せんと再び姿を現したときには、ご存知の通りの結果になってしまったので結局、日本の艦艇がミッドウェーを砲撃した最初で最後の例になってしまいました。

・(海上自衛隊) 警備艇ひいらぎ 柊勝平

 海上自衛隊発足時に米軍から貸与された「きく」型の1隻。
 前身は米軍が戦中に大量生産したLSSL(上陸支援艇)。海上自衛隊発足時に同型52隻が一挙に貸与されています。
 昭和41年に米国に返還。

注1:当時インド洋で通商破壊活動を展開して英国の海上輸送路をボロボロにすることに成功した独逸巡洋艦。たった1隻で7万トンもの商船を沈める。最終的にインド洋に浮かぶ島の無線中継所を攻撃中に、付近を航行していた輸送船団に発見され、その護衛に当たっていたオーストラリア巡洋艦「シドニー」に沈められるのであるが、輸送船団直衛艦の中には「伊吹」の姿もあった。
 ・・・が、エムデンを攻撃したのは「シドニー」だけだったので特に何をしたわけでもないような気もする。

注2:日本の軽空母は甲板面積を広く取るために艦橋を飛行甲板下に設けて上部は真っ平らな艦が多いです。さらに速力も低い艦が多いので「ひくい(速力が)かるい(「軽」空母ですから)ぺったんこ(甲板が)」というその筋にはたまらない艦容を呈したものが散見されます(何が)。

注3:水線上の姿を再現した模型。タミヤなどが出す700/1シリーズのこと。

こうしてみると、年長組はことごとく古い艦(明治〜大正)で、汐を除くと一番幼そうな(外見の)風子が入院していて本編に出番がなかった傍ら、軽空母伊吹が岸壁で目覚めることのないまま終戦を迎えていたり(きっと艦底に張り付いたヒトデの数を数えて陶酔していたことでしょう)、サブキャラはサブキャラらしく一人だけ海自だったりと微妙な符合があるようなないような。いや、こじつけですけど。 そうなると汐も色々波乱はあるものの最後まで生き残るのかなあ。あ、二週目か。
  
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