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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。


 第二回(2004.6.29)
Fateにみる帝國海軍と世界各国兵器



ネタ要目


タイトル:Fate/stay night
発売日:2004.1.30
メーカー:TYPE-MOON
総プレイ時間:ものすごく長い
傾向:シリアス、燃え
お気に入り:遠坂凛 セイバー
評価:S





 召喚された帝國海軍とその他

 本来なら帝國海軍だけの紹介にとどめるわけですが、Fateってばそれだけにとどめるのがもったいないような固有名詞がちらほら出てきていますので、思いつく限り列挙してみようと思います。といっても海、第二次大戦メイン。

 6月30日追記。実はいつも見させていただいているMURAJI' s Book PageのMURAJI様からネタ兵器の増補を頂きました。
 いつも楽しませていただいているサイトの管理人様に見ていただいていて、さらに感想までもらえて感無量。MURAJI様、ありがとうございます。

日本海軍編


・駆逐艦桜(初代、二代) 間桐 桜 

 正確な表記は櫻。
 初代は1912年建造の二等(中型)駆逐艦のネームシップ。サイズの制約もあってそこそこの能力ですが、後に戦時急造型として22隻(うち12隻フランスに輸出)も量産された「樺」型の原型となっています。
 「櫻」型自体は「前年に一等(大型)駆逐艦「海風」型を建造したはいいものの予算がない」から中型にした」のに「やっぱり予算がない」から2隻しか作られていませんが・・・
1933年除籍。

 二代目は「松」型13番艦。植物名一文字のキャラ名って「計画艦まで含めりゃ大体どこかにいる」わけですが、これは植物名が海軍の命名規則では二等駆逐艦(排水量1000t以下)に割り振られているからで、小さい艦だから数がいるという事情があります。それに女の子の名前とも親和性が高いですし。親和性が高すぎるかどうか、「雪風」「吹雪」といった気象天象名がつく一等駆逐艦に比べて、艦容はもちろん勇ましさにおいてもやや劣る感もあり、名前から「雑木林」と揶揄された、という話も聞きますね。
 もっとも、「雑木林」とはいえ太平洋戦争後期の急造型護衛駆逐艦「松」型の1隻である二代は基準排水量1270tで、立派に一等駆逐艦です。同じ頃に多数建造されていた秋月型は2700tなんで、相対的に小型ではありますが。
 「松」型は次々に消耗していく駆逐艦を何とかして補充するため、それまでの艦より製造工程を簡略化、とにかく数をそろえることを目的に作られています。更なる改良型の「橘」型でより一層図られた簡略化ですが、そこまでの簡略化の結果性能が「あまり落ちなかった」という、「とにかく複雑で強力」という日本海軍にしばしばみられたコンセプトを終戦直前になって自ら否定してしまうという事態が起こっており、なんだか笑うしかないです。
 武装も対空・対潜作戦を重視しており、さらに機関の配置を改良(シフト配置に)することにより耐久性も向上し、船団護衛に活躍しました。活躍、量産性含め太平洋戦争の実情に最も適合した艦の一つであったことは確かで(戦訓に基づいて作られてるんだからある意味当たり前ですが)「この艦がもっと早くから間に合っていれば・・・」という話は架空戦記やら何やらでしばしば目にすることができます。
 「櫻」は1944年11月25日に竣工、一時上海に進出するもののすぐ本土に戻り、1945年5月に下関、7月に和泉灘で触雷、結局この7月に沈没してしまいます。もうこの頃になると本土沿岸といえども安全な場所ではなかった、ということでしょう。

・駆逐艦楓(初代、二代) 蒔寺楓 

 本家の人気投票見て思いだした、この人の存在(苦笑)。ごく最初のほうにだけ出てくる小麦色でボーイッシュでドラ焼きとクレープの区別がつかない人ですな。
 で、駆逐艦のほう。「櫻」と縁が深いのかなんなのか(本編ではすれ違いもしなかったけど)、初代は「櫻」の項に出てきた「樺」型3番艦。このクラスは第一次大戦の際に建造計画からわずか4ヶ月で10隻も建造された量産型で、さらに珍しいことにフランスから受注して12隻輸出しています。日清戦争でフランス建造の「松島」達が活躍してから20年、小型艦とはいえこちらから輸出するまでに日本の造艦技術が成長したということでしょう。ちなみに、向こうでは「アルジェリアン」級、または部族名がつけられたことからトライバル級と呼ばれ、第二次大戦前まで結構長く使われていたようです。
 「楓」は1915年竣工、第一次世界大戦で欧州に派遣されて船団護衛に従事。Uボートとの戦いをくぐりぬけ無事帰還。1932年除籍。

 二代は「松」型17番艦ということで詳しい説明は「櫻」参照。この艦は終戦まで健在で、終戦後賠償艦として中華民国に引き渡され「衝陽」と改名、以後1960年代まで台湾にて練習艦隊に所属していました。

・海防艦葛城 航空母艦葛城 葛木宗一郎 

 海防艦葛城。1882年竣工の純国産巡洋艦。日本海軍黎明期の艦艇で、同型艦の名前が「大和」「武蔵」(いずれも初代)であるという後の世からすればなんか凄い艦です(そうか?)日清、日露戦争に参加して1913年除籍。

 航空母艦葛城。太平洋戦争開戦決定と共に建造が計画された戦時急造空母「雲龍」型3番艦。建造ペースを上げるために「飛龍」の一部改良型となっていますが、残念ながら戦時急造の名にふさわしい簡略化は行なわれていないあたりが欠点でしょう。
 ミッドウェイで主力空母が壊滅したあとで15隻もの大量建造が計画されましたが、結局終戦までに完成したのは「葛城」までの3隻(進水までしたのはあと「笠置」「阿蘇」「生駒」)だけでした。せっかく「一杯空母作って命名が追いつかないくらいにしてやるけんのう」みたいな意気込みで1943年に空母の命名基準に「山の名前」を追加した(それまでは「飛行する生物を表す漢成語」のみ)のですが・・・
 そして、完成はしたものの燃料も飛行機も出撃する機会もないまま呉で練習任務についているうちに、呉で空襲を受けて損傷。終戦後修理されて復員作業に従事した後解体。
 「伊吹」同様、前は普通の人(あるいは多少詳しいレベルの人でも)は存在すら知らなかった艦ですが、某新世紀アニメの影響があったあたりで認知度が上がったとも言われます(苦笑)が、個人的にはそれよりは某提督の決断「大和特攻」(あるいは坊の岬沖とか沖縄防衛とか)シナリオにおいて、「帝國海軍最後の希望」の1隻みたいな感じで大暴れさせたり(させられるユニットが他にほとんどない)、あっさりと撃沈されたり(リセット確定)していたことのほうが印象に残っています。

外国編

 米国はともかくとして、英国ってなんかちょっとかっこよさげな単語は全く無節操に命名しまくってるなあ、と改めて。それだけ強力な艦隊を持っていたということでしょうけど。

・米 ノースアメリカンF-86セイバー 英 駆逐艦セイバー セイバー装甲偵察車(6/30追加) セイバー

 F-86は米空軍ジェット戦闘機。朝鮮戦争における西側「最強」機といってもよいでしょう。うーん、まさに最強のサーヴァント。日本の航空自衛隊でも採用されており、駐屯地なんかには今も展示してあるところがあります。

 英駆逐艦は第一次世界大戦時の量産型駆逐艦「シムーン」型の1隻。1947年除籍ということは、第二次大戦にも参加してたんでしょうか。老朽化してただろうから大した任務には就いてないでしょうけど。

 セイバー装甲偵察車。1960年代末に開発された偵察用軽戦車、FV101スコーピアン軽戦車の派生型。76.2mmライフル砲をFV721「フォクス(狐)」装甲偵察車の30mmラーデン砲L21に換装したもの。1994年から現在までに138両がセイバーに改造されています。

・露 爆撃機イリヤ・ムロメッツ イリヤス フィール・フォン・アインツベルン(6/30追加)

 ロシア帝国の4発爆撃機。独逸本土の諸都市を直接狙うことができる大型重爆です。
 凄いのはロシア帝国の機体ということでわかるとおり、第一次世界大戦当時の機体であるということ。もちろん複葉です。その頑丈さと重火力で、75機の製造機中独逸軍との戦闘損失はわずか3機。そりゃそうでしょう、7.7mm機銃主体の当時の戦闘機にこんなでかいのを撃墜するのは至難の業でしょうし。4発爆撃機であるというだけでなく、大型爆撃機部隊EVK(空中艦隊)で集中運用されたのも世界初。
 北の方の機体であるという点、あの白い少女にお似合いではあるでしょう。機体のでかさは彼女のサーヴァントを彷彿とさせますし。
 ちなみに、この機体の設計者はイゴール・シコルスキー。革命後アメリカに亡命してヘリコプター会社を設立。今ではヘリコプターのほうが有名かも知れません。かのブラックホークなんかはこの会社ですね。これは現代ですけど。

・英 護衛空母アーチャー アーチャー17ポンド対戦車自走砲(6/30追加) アーチャー 

 護衛空母「アーチャー」は米国製の護衛空母。米商船「モアマックランド」を改装したもので、米国の「ロングアイランド」型と大体同じような性能です。1942年から船団護衛任務に就き、46年米国に返還。その後は再び商船として余生を過ごしました。

 対戦車自走砲アーチャーは、独逸の有名な8.8cm高射砲に匹敵する高初速の17ポンド対戦車砲を搭載する自走砲。タイガーやパンターを撃破すべく開発されました。ベースとなったのはヴァレンタイン歩兵戦車で、制式名称はヴァレンタイン17ポンド自走砲ですが、現場の砲兵部隊がアーチャーの愛称をつけています。急造兵器でありながら意外と活躍。
 ・・・と思いきや、「操縦手が席に着いたまま射撃すると砲尾で操縦手の頭が砕かれる」という面白すぎる欠点があるらしく。ええんかい、それ。

・米 リパブリックP-43ランサー ロックウェルB-1ランサー ランサー 

 P-43はP-35の改良型。排気タービンをつけて高高度性能を強化した機体・・・ですが、あんまりぱっとしません。中国やオーストラリアにも一部譲渡されているらしいので、もっと凄い機体だったら強敵として日本でもそれなりに有名になってたんでしょうけど・・・

 B-1は現代米国の戦略爆撃機。98年のイラク空爆「砂漠の狐」作戦が初陣のようです・・・が、とある中東の内戦中の国家において、傭兵部隊の司令官が一時期愛機にしていました。
 ・・・エリア88ですけどね。

・独 タイガー戦車 英 巡洋戦艦タイガー 米 F-5EタイガーU 藤村大河 

 独逸のアレは・・・何か、説明が必要ですか?というか劇中にも出てきてたし(タイガー道場を劇中というのはやや微妙ですが)。性能と戦果と圧倒的劣勢と伝説という名戦車の要素をすべて兼ね備えた独逸の誇る重戦車。その人気は衰えることがなく、現代日本でもその食玩フィギュアをダース単位で保有する愛好家がいるほど・・・誰とは言いませんけど。

 巡洋戦艦タイガーは「ライオン」巡洋戦艦の4番艦。とはいいつつも、準姉妹艦の日本の「金剛」型の設計を取り入れた改良がなされており、「タイガー」型とすることもあります。「ライオン」型や「タイガー」は第一次大戦で大暴れ(もっとも、装甲の薄い巡洋戦艦ゆえ3番艦「クイーン・メリー」が轟沈していたりと被害も大きいですが)、さらに従姉妹たる日本の「金剛」型4隻も今度は太平洋戦争で日本戦艦随一にしてほとんど唯一の大活躍をしています。全クラスあわせて8隻いることも理由でしょうけど、「世界で一番成功した巡洋戦艦」といってもいいのではないでしょうか。
 「タイガー」はドッガーバンク、ジュットランド両海戦に参加、ワシントン条約でも保有が許されたもののロンドン条約で解体。

 F-5EタイガーU。米国が同盟国へ供与するために開発した軽戦闘機、F-5Aフリーダムファイターの改良型。エンジンを2機に増やすことで新型戦闘機とも対抗可能な機体になっています。現在でも使用している国があるほど。
 戦後の機体の話になるとエリア88の話をするのもどうかと思いますが、数的にはこの機体が一番出てきてるのかなあ、とか思ったり。

・米 工作艦メデューサ ライダーの中の人(6/30追加)

 工作艦というのはどこぞの国が放つ工作員潜入のための小舟艇・・・とは全くの別物で、戦線の後方にあって損傷した艦艇の修理に従事する艦です。日本ではトラックにあって前線の艦艇を何隻も癒してきた「明石」の活躍が有名ですね。「メデューサ」も同様に太平洋戦線後方で後方支援に活躍。

・英 戦艦ベレロフォン ライダーの宝具「騎英の手綱」 

 意外にも宝具ではこいつくらい。というか読み方やや違い。
 「全世界の既存戦艦を一夜にして旧式艦にした」「ドレッドノート」の量産型。いわゆる弩級戦艦です。試作といってもよい「ドレッドノート」に比べると各部が改良されています。ジュットランド海戦に参加、その後ワシントン条約で解体。

・米 155mm精密誘導砲弾 XM982 エクスカリバー イスラエル トップアタック式戦車砲弾エクスカリバー(105ミリ&120ミリ) セイバーの宝具「エクスカリバー」(6/30追加)

 アメリカのはイラク戦争で使われたとも噂される高機能精密砲弾。普通弾で24キロ程度の射程がエクスカリバーだと50キロ超に延伸されるという、本当だとしたらとんでもない砲弾です。

 イスラエルのほうは戦車砲から発射された後、一旦上昇して敵戦車の防御の薄い上面を狙ったりするような砲弾だと思うのですが詳細不明。

 ・・・とまあ、私の知識不足でこの分野はよくわからないのですが、ただ、なぜか艦名なんかにはなくて砲弾の名前になっているというのはある意味で宝具そのものだなあ、という気はします。切り札も切り札、みたいな。

 あと、ヘラクレスは英語読みのハーキュリーズが英国空母やらアメリカ輸送機やらにいたりしますが省略。あとイギリスのエンジンにセイバーもタイガーもハーキュリーズもありますが書けるだけの知識がないんでこれも略。
 エンジンでいうなれば、戦後英国が世界に誇る垂直離着陸戦闘機、ホーカーシドレー・ハリアーのエンジンがペガサスエンジンですね。これはロールスロイス製ですが、レシプロエンジンでブリストル社にも同名エンジンはあります。
 あと戦闘機でF-86を元にしたF-100スーパーセイバーなんてのもあったりしますね。(6/30追加)
 まとめて思ったのはタイガーの三軍三国制覇がすげえなあと。読み方違いになるんで載せてませんけど、フランスにもオーストリアにも虎の名を冠する小艦艇とかあるんですよねえ。ここまで全世界で「かっこよくて」「強い」動物の代名詞になってるのはやっぱり虎とライオンくらいでしょう。うーん、凄いぜタイガー。
 セイバーも本日の追加で三軍制覇を達成しましたが、どうもここのインパクトがちょっと弱い。F-86だけが一人気を吐いている感じがしますね。やっぱり強いぜタイガー。(6/30追加)
 あまり連呼してると抹殺されそうですな。もう遅いか。