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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第四十九回(2006.7.2)
H2Oにみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:H2O -FOOTPRINTS IN THE SAND-
発売日:06.6.23
メーカー:
総プレイ時間:約12時間
傾向:AVG
お気に入り:小日向はやみ
評価:B+

 ケロQの別ブランド、枕の第一作…第一作、でいいんですよね? 計画上はサクラノ詩の方が先だったようなげふんげふん。

 さておき、とある事故によって光を失った主人公が夏の田舎の学校に転校してきてヒロインと出会う…という、いわゆる広義の夏ゲー。主要な話は主人公達の子供時代で展開、それから数年後の夏に再び訪れた村でクライマックスとエンディング、そのあと東京でアフターストーリー。子供時代の話が長さ的にはメイン、成長後の数日間が密度的には比重大、でしょうか。

 話の構造は一本道、周回によってヒロインが変わっていくFate方式。……というか、選択肢が殆どまったくといっていいほど存在しない純然たるノベルゲー。いやもうそれってゲームじゃないよね、という説もありますが、むしろわけのわからない選択肢に煩わされるよりはこの方が話に没入できるよなあ、という利点もありつつ。そういや、「ちょっと明言はできないけど多感であった時期」の私の精神に多大な影響を与えてしまって今に至る、ケロQ名義の私内問題作第一位、「終ノ空」も実質的な選択肢は殆どなかったよなあ…

 さておき、内容。話の骨格にいまだ田舎に残る差別の話が絡んでいたり、主人公の目が見えなかったり主人公の家柄の話があったりと、かなり重い話が中心になっていたり、若干鬱的なシーンが含まれていたりしますが、主人公はじめとして非シリアス部分におけるキャラの性格が適度に壊れているのでバランスは取れているかと。奥は重め、表面上は軽めな感じです。

 といってもそれはエンディングまでで、アフターストーリーでは3シナリオとも大概いちゃいちゃしてたり同棲してたりそれどころか3人で住んでたりと、萌え転がり度かなり大です。というかはやみアフターの攻撃力は相当のものが。
 しかも、アフターストーリーといいながら各シナリオの長さ的比重でいうと大体三分の一〜四分の一程度は占めているんですよね。この点、萌えシーン要素は非常に強力。Hシーンは本編で1つずつ、アフターで2個くらいと少なめですが、特にアフターのほうの密度はなかなかです。

 お気に入りは小日向はやみ。出自の問題でいじめられている、隣の席の子。故にというか最初は全力で拒絶にかかってくるものの、主人公のめげない優しさにすくわれる系統。…薄幸系ツンデレ、とでもいやあわかりやすいんでしょうけど、ツンデレはそろそろ陳腐化(言葉としてな、あくまで)しつつあるような気がするのであまり使いたくもなく使っちゃったけど。
 とりあえず、アフターでの可愛さは異常といっても良いものと思います。純真初心なわりに凄いことやってるよ、はやみさん。

 というかヒロイン3人しかいないんで、敢えて一人選ぶのは結構難しいものがあるというか全員いい感じなんですけどね。

 総合評価は中の上。ともすれば単なる鬱ゲーにもありきたりな夏ゲーにもなりかねないところを、うまいことバランスを取ったなあ、という感じがありつつ。夏ゲーって一つのジャンルとして正直濫発されている分野ではある(いやまあ春ゲー秋ゲー冬ゲーとの数の差の統計とか取ったわけじゃないですけど、印象的に…Airあたりの影響のせいか?)わけですが、その中である程度の特徴は出せたかと。

 ……ただ、その「濫発」される夏ゲーのフォーマットにしっかり当てはまる部分もあるのが否定できないのですが…しかも、それがストーリーのキモの一つでありながら、ややあっけない解決になっているような気も…そこら辺、ちょっと唐突感が拭えないような気もします。その点と、(選択肢がないのは価値中立的な要素なんで除外するとしても)プレイ時間が短いという点(アフターストーリーがとてもただのアフターストーリーとは思えない比重を占めている、というのが逆にこれを証明しているというか)が消極要素になってA認定はできないなあ、といったところ。

 どうでもいいことですが、主人公はどうやら「駒場の」大学に進学したようで無駄なところで親近感。てことはまだ教養学部かーいいなあ若いなー。
 …残念ながら主人公が通っている大学とされる教室の背景は実際の「駒場の大学」を元にしたものではないようですね。本郷まで含めたところで、推測される主人公の科類的にあんな感じの教室は使わない気が。いや、凄くどうでもこといいですが。
 あとはエマージェンシーモードがやたら多彩。二重影や終ノ空のステキブキミ物体に懐かしさを。ああ、この不安定さがいい。





 H2Oと帝國海軍

・防護巡洋艦音羽 音羽

 「おとは」。精霊会議に遅刻する、とかいう如何にもアレな台詞とともに主人公にいきなりぶつかってくる少女。自招「時ノ音の精霊」だったり主人公を「約束の人」扱いしたりと…大概アレでアレな少女ですが、実際に主人公以外には見えなかったりと、話の核心的な立場に。「パンツで冷却」とか「主人公のほっぺをすりすりれろれろがぶがぶ」あたりが素敵。

 防護巡洋艦音羽は鬼神楽特別版、はぴねす!で既出。国産の小型巡洋艦。「新高」型と同時期に建造で、同様に小型巡洋艦ですが予算の都合上「音羽」だけ排水量で約1割小型、主武装も15.2糎砲6門の「新高」型に対して15.2糎砲は2門、12糎砲が6門と更に縮小されています。その代わり速力は約1kt速め。
 戦歴のほうは、日露戦争勃発前年に起工して1年8ヶ月で竣工、即座に聯合艦隊に編入。日露戦争後、1917年に三重県大王崎沖で座礁、荒天のため沈没。
 なお、艦としての読み名は「おとわ」でありますが例によってこのコーナーはそこまで深いことは考えていません(別に深くもないけど)のであしからず。

・装甲巡洋艦八雲 八雲はまじ

 八雲はまじ。主人公達のクラスの、語尾とか語間に♪とか★とかを飛び交わせるかわいい子。南京錠をあしらったアクセサリーをいろんなところにつけてる女の子用制服が印象的な男の子です。
 …そういうキャラということで一つ。当然というか、いかにも心に何かあります的なアクセサリーが示すように過去に色々あったらしいのはお約束。
 あるルートだと男の子の髪型服装に戻ったり、その髪型でやっぱり女の子制服に戻ったりしますが、少年髪型かつ女装状態もまた、かわいいと思った僕はもうダメかもしんない。作中で唯一スク水まで披露しますし。

 …しかし、別に彼に限ったことじゃないですけど現代編では出番なし。彼が、どんな感じで成長したのか…見てみたかったような、それは見てはいけないものなような…

 装甲巡洋艦八雲は東方シリーズで既出。日露戦争当時の多国籍出身装甲巡洋艦戦隊の独逸代表。例によって日本海海戦や第一次大戦に参加した後、練習艦として布哇や北米への練習航海に従事。総じてやたらと長生きした日本の装甲巡洋艦の中でも唯一、終戦時に航海可能な状態で残存、復員輸送任務に就き最後のご奉公(艦的にも帝國海軍的にも)をこなしたあと、47年に舞鶴で解体。艦齢、実に46年。

 現在も、解体された地である舞鶴にある日立造船の資料館に「八雲」の碇が保存されているようです。 …が…同じ京都府内とはいえ、京都市内から舞鶴へと色々見物に行くのはなかなか難しい(苦笑)。「京都府」ではなくて「山城国」から「丹波国」を挟んで「丹後国」まで遥々と、な感覚ですからねえ…
  
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