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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第四十二回(2006.2.16)
春恋*乙女にみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:春恋*乙女 〜乙女の園でごきげんよう。〜
発売日:06.1.27
メーカー:BaseSon
総プレイ時間:22時間くらい
傾向:お嬢様学園純愛AVG
お気に入り:桐生ソーニャ、不動如耶
評価:B+

「最近共学化された超お嬢様学園に、数少ない男子として編入した主人公がお嬢様と恋愛」 …つまり、マリみてで火がついておとボクあたりで最高潮を迎えたごきげんようなお嬢様学園物、その典型例の一つ、しかも若干時機に後れ気味、と一言で言ってしまえないこともないゲーム。ONE2以来買い続けてるブランド(というか片桐雛太絵買い)で、嫌いなジャンルではないというか夢と妄想のファンタジー即ち好きジャンルの一つではあるので、時機に後れてようが個人的には問題ないのですけど。

 全体の流れとしてはまあ、基本通りというか。クラスに他に男子がほとんどいなさそうな感じなのに何の違和感もなく主人公がお嬢様に溶け込んで、なんかよくわかんないけど好意的に扱われて(幼馴染と妹はいるけど)、お嬢様と結ばれるという。中でも一番スーパーなお嬢様には婚約者がいて決闘したり、百合分がサブキャラで補充されたり数少ない男友達は表見アホだけど幼馴染シナリオでは急に殴りあうことになったり…
 そう要約すると、話の骨格にそれほど目新しい点はないでしょう。とはいえ、ガチ百合が話に絡んでたり、妹シナリオにおいて近親禁忌を外すためのロジック(主人公の過去話)がなかなか豪快なパターンで今まで見たことなかったり(これは幼馴染シナリオにも関連するわけですが)と、王道という枠の中ではよくできた部類に属するのではないかなあ、とか。

 ただ、どうしてもこの分野ではおとボクという先人が基本骨格、細部ともに非常によくできた作品であったため、ついつい比較してしまうわけですが…あれと比べるのも酷な話かなあ。いきなり自分がお姉さまだしなあ、あれは。

 とまあ、シナリオはそんなもの。それより、最初にインパクトに残ったのは「ドリル&ウェーブ率、たかっ!」だったりするわけですが。お嬢様だからドリル、お嬢様だからウェーブ。正しい。きっと。正しく間違ってる。
 いや、ヒロインはドリルが一人(名前がオリドリルってやっぱりドリルだから?)のみですけど、サブキャラが、ねえ。そこら辺のお嬢様度はいい感じ。あまりのドリルに汚染されて、ドリルとかまったく出てこないピアキャロを次に開始して、はじめなんか違和感感じましたが(それは君がおかしい)。

 CGはだから片桐絵買い。今回はもう一人絵師がおられるようですが、やっぱり片桐絵のあの瞳は好きだなあ、と。ONE2ではじめ見たときはちょっと微妙というか、アクが強く思えたものですけど、いつの間にか。あの瞳の描き方は好きだったりします。

 えてぃシーンは大体2〜3、うち1つはエピローグにて。エピローグ、全員断固としてコスプレえてぃに及んだりしてるのはなかなか素敵です。というか如耶先輩シナリオのあれは予想もつかなんだ…
 あと、OPムービーの似非少女漫画表紙に笑いました。みんな出版社違うし。無駄に細かいなあ。

 音楽…
「一日の始まり」の一節が、戦国自衛隊のテーマ(Sun Goes Down〜っていうところ)と似てるような気がするのは気のせいでしょうか。一節だけですけど。…なんか、そう思いだしてから頭の中で二者が融合して変なことに…

 お気に入りはソーニャ。…ああ、あとなんかしんないけどソーニャシナリオだけ妙に軍事ネタが散りばめられてました。「今度はドイツ抜きでやりましょう」とか、火砲の発達がどうとか冬戦争三人組とか継続戦争とか狼群戦法とか。きっとソーニャ担当のライターさんだけミリネタ趣味だったんだろうなあ。…ちょっと浮いてたような気がしなくもない…
 それはさておいて、SDキャラのつぶらな瞳とか、人形劇の赤ちゃん言葉とかでソーニャ一押し、ということで。次点で不動如耶先輩。剣道部で黒髪で古風でスーパーお嬢様…と、私本来の性向からすると一位でもおかしくない方ですが、ここはソーニャの可愛さを重視して。 …あと、いくらなんでも「ござる」はやりすぎじゃないかなあ、という点も含め。三位は織戸莉流かな。ドリル。

 総合評価は中の上。悪くはなく、というか各シナリオ、細部においては良く出来た部類ではあると思います。ただやっぱ、時機に後れた感とそのわりに基本骨格部に捻りが足りない感(結衣佳&羽未シナリオ後半を除いて:これがメインだと思われるので、頑張ってはいるのですが)は否めず。良作どまり名作にはいたらず、という感じですね。
 もっとも、ブーム全盛期に出したら埋没していた可能性もあるのであんまり時期外れを云々することに意味があるわけでもない気がしますが…





 春恋*乙女と帝國海軍

・水雷艇鴻(初代、二代)、駆逐艦皐月(初代、二代) 鳳皐月

 鳳皐月。先輩。彩夏シナリオの重要人物。「目つきの悪い眼鏡の先輩は、大抵の場合当初は友人を思うあまりとその目つきの悪さがあいまって悪役に見えるけど、そのイメージを最後まで貫徹することはない」という私内定義を地で行くような人物。友人思いのいい人です。というか、全キャラで一番まとも?

 水雷艇鴻。初代は仏蘭西、ノルマン社製(鴻自体は国産)の大型水雷艇、「隼」型の最終艦(「鴎」と竣工は同日ですが)。本来の意味合いでの水雷艇としては日本最後のクラスの最後の艦という事になり、以降魚雷を主兵装とする艦艇は駆逐艦に一本化されていきます。「鴻」は1904年6月14日に竣工、日本海海戦に参加した後23年に雑役船に格下げ、26年に廃船。

 二代は1930年代。倫敦軍縮条約で駆逐艦の保有量まで制限されたため、その制限(600噸以下)の小型艦艇にできるだけ駆逐艦同等の装備を詰め込んである程度の代役をさせよう、との意図の下復活した「水雷艇」の一隻。というわけで、初代とは同じ艦種ですが意味合いが若干異なります。

 同じようなことは、米英以外の各国…伊太利、仏蘭西でも行なわれ、伊太利の水雷艇隊なんかはむしろ、大型艦艇よりも大暴れしていました。排水量と活躍は反比例、それが伊太利クオリティ。

 一方、日本は限りなく正規の駆逐艦に近い武装を施した艦を求め、一見それを実現させた「千鳥」型を送り出すことに成功します…が、この頃最高潮を迎えつつあった日本の詰め込みマニヤっぷりにも限界はあったようで、「千鳥」型はその限界の象徴、友鶴事件の主役になってしまい、結局大幅に武装その他性能をダウンさせないといけない羽目に陥ってしまいます。

 その結果、もともとは「千鳥」型として建造される予定だった「鴻」以下8隻は新規設計に変更、速力、武装、航続力において性能改善後の「千鳥」型を上回り、駆逐艦の代役を務められるようになっています。

 …というか、必然的に排水量も増大するわけで、600噸以下の艦艇のはずなのに終わってみれば1000噸を越えてしまい、駆逐艦の代役というかそれって駆逐艦だよね?という気もしますが…それでも公式には基準排水量595噸を主張する(せざるをえない)という…いくらなんでもバレバレだったような気もしますが、どうだったんだろうなあ。

「鴻」は36年に舞鶴で竣工、太平洋戦争では南方方面にて船団護衛に従事。44年6月にサイパン方面で航空機の攻撃を受け沈没。

 駆逐艦皐月。初代は元露西亜駆逐艦「ベドウィ」。日本海海戦で、負傷したロジェストウェンスキー司令長官を乗せたまま拿捕され、そのまま戦利艦として日本海軍に編入されたという、異色の経歴を持つ艦。その経歴というか背景ゆえに駆逐艦として使用された期間は短かったですが、雑役船(掃海船)「皐月丸」として青島攻略に参加しています。その後は標的船となり、元の「皐月」に戻ったあと21年に廃船。

 二代は「睦月」型。名前からわかる(後半はそうでもない?知らんよそんなもん)様に5番艦。太平洋戦争ではガ島撤退他各地で活動し、44年9月にマニラ湾で航空機の攻撃により撃沈されました。

・給糧艦間宮 真宮璃々香

 真宮璃々香。妹の同級生。というよりは如耶の親戚。シナリオのはじめの方はよく転がってるお邪魔お嬢様でしかなく、シナリオ後半にはお邪魔度が最高潮に達し… でもってあのエピローグはちょっと吃驚。まさかあそこでどっかで見たことがないこともなさげな制服でげふんげふん。

 給糧艦間宮はひぐらしのなく頃にで既出。日本海軍の誇る羊羹製造艦(違う)。他には無線検知艦としての役割も有し、充実した無線設備などを装備していたようです。

・戦艦榛名 江藤春菜

 江藤春菜。剣道部後輩。典型的お嬢様サブキャラ、春夏秋冬セットの春。全シナリオに登場して無駄に存在感のある夏冬コンビに比べたら、如耶シナリオにしか登場しないんでそこまでのインパクトはない、かなあ。

 戦艦榛名はゆのはなで既出。「金剛」型3番艦。戦艦の癖に…というとなにかがひどくおかしいですが(というかもともと巡洋戦艦だし)、開戦以来第一線で戦い続け、呉で大破着底するまで戦い抜いた武勲艦。
 でありながら、草木名の駆逐艦やら「舞子」みたいな例は除いて全艦艇中でも一二を争う女の子っぽい優美な響きをした名前であるところがまた…って、別にだからそれがどうした、なわけですけど。

 なお、現在も第二次改装の際に撤去されたマストの一部が尼崎の難波八幡神社に残っているようです。折角近いんだからいつか行かなきゃなあ。