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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第三十七回(2005.11.2)
Fate/hollow ataraxiaにみる帝國海軍他



ネタ要目


タイトル:Fate/hollow ataraxia
発売日:05.10.28
メーカー:TYPE-MOON
総プレイ時間:約17時間
傾向:伝奇ビジュアルノベル+ファンディスク
お気に入り:キャスター
評価:A+

「今一度、運命の幕が開く。それは約束の四日間」

 聖杯戦争より半年後、再び現界したサーヴァントたち。繰り返される穏やかな四日間と、その裏で進むもう一つの聖杯戦争。

 …というわけで、月姫における歌月十夜に対応する、Fate/stay nightのファンディスク。本編ではリタイアしたり色々したキャラたちも何事もなかったかのように生息する冬木市をぐるぐる回って四日間をぐるぐるループさせ、主に穏やかな日々を回収していく、お祭り騒ぎ。

 セーブ不可、周回するごとに新たなイベントが起きるのでそれを回収していくスタイル。新規イベントや重要イベントにはマークがつくので、特に何も考えずとも全イベント回収することが可能です。そこら辺は親切設計、ですが…

 なまじ一周(というか、一ループ)が短く、セーブという概念がないだけに、一度はじめたら止め時がまったく見つかりません。でもって、相変わらず人を引き込むシナリオが原稿用紙4000枚分。結局、あと一周あと一周と数学的帰納法っぽく朝までやり続けてしまうという恐ろしさ。うーん、アンリミテッドクリックワークス。

 ストーリーとかに関してはそうですね、語るべきことがありすぎてむしろこんなところには書ききれない、というか。まったり分多めでそういう話を待ち望んでいた身としては嬉しい限り。もちろん、燃える時にはきっちり燃えさせてくれる訳ですが。ラストのあたりとか、きっちりツボを押さえていて、実に。

 あと、ファンディスクらしく、Fate/stay nightではあまり語られなかった脇役の人たちの話がてんこ盛り、というかむしろそんな人たちが主役くらいの勢いが。サーヴァント、学校関係者の区別なく殆どのキャラの魅力が可也な感じで積み増されていて凄いことに。…森の巨人?なにそれ?

 …反対に、本編で大活躍したあの人とかの影がかなりうっすいことになっていますが。…ねえ、あの赤い人たち…

 お気に入り、というか…ライダーとキャスターの扱いが物凄くよかったのが印象的だなあ、と。むしろ、これだけのポテンシャルをもつキャラが脇役にすぎなかったのか、と思うと今更ながらこの世界の密度に愕然としてしまいます。

 新規参入の人たち、に感しては…やや、そういった既存脇役の人たちに存在感で食われている感が無きにしも非ずかなあ…「穏やかな日々と平行して裏で進む真実」なわけで、まったりしてる主役組と話があまり絡まないのが、どうしても存在感が薄い要因ではあるような。

 とはいえ、後日談とか見ていると非常にいい感じの人たちなので、これからプレイ完了した人たちが続々と妄想を具現化しだすと非常に強力な勢力になりそうで、楽しみなんですけどね。

 総合評価は上。…いわれずとも殆どの人が買ってるでしょうけど(何しろ20万本出荷?主題歌オリコンデイリー3位? …ありえない)、一度聖杯戦争に関わった人間はやって損することはない(時間的損失は知らん)。ファンディスクということで値段も比較的安く、コストパフォーマンスも抜群。流石、ですな。





 Fate/hollow ataraxiaと帝國海軍他

 主要登場人物に関しては、Fateにみる帝國海軍と世界各国兵器で大分前に書きましたので、そちらを参照のこと。…ってあれが第二回か…まさか、ここまで続けるとは思ってなかったなあ…

・三菱 零式水上観測機(F1M) 柳洞零観 

 柳洞零観。士郎の友人、一成の実兄。大河やネコさんと同期っぽい、細目坊さん戦闘力高。…武内氏自画像に似てません? 今回、晴れて立ち絵と出番がありました。

 零式水上観測機。略して零観。艦隊決戦時の弾着観測などのため、戦艦等に搭載される水上機。用途の性質上複葉で、一見古く(…も見えないような気もしますがそれはそれ)見えるものの、複葉ならではの軽快性を誇り、艦載機、水上機基地機として広く活躍。ソロモンはショートランドのR方面航空部隊なんかが有名ですね。「複葉」で「下駄履き」という、(二次大戦機として)およそありとあらゆる(絵的に)余分な要素を持ちながら、それでいて非常に精悍かつ優美なフォルム。非常に「日本」を感じさせる機体だと思います。

・英護衛空母アヴェンジャー、グラマン TBFアヴェンジャー アヴェンジャー

 アヴェンジャー。Fate本編…というよりはその設定で出て来ていた(らしい・覚えてないので違うかもしれない)第八のサーヴァント。その実体はゲーム参照。

 護衛空母アヴェンジャー。武器貸与法に基づき、米国より英国に貸与された商戦改造護衛空母。米国における「ロング・アイランド」級の英国仕様で、同時に貸与された準同型艦(元となった貨物船の設計が別)に「アーチャー」がいたりします。

 戦歴としては42年3月に竣工、9月に援蘇船団護衛、11月にトーチ作戦に従事するも、11月にUボートの攻撃を受け沈没。実働は僅か二ヶ月ほどでした。

 TBFアヴェンジャー。TBDデバステーターに続く、戦争中盤以降の米海軍の主力雷撃機。生産予定の新工場の除幕式の日がまさに真珠湾攻撃と同日であったため、こんな名前に。デビュー戦はミッドウェー海戦で、このときは出撃機の殆どが零戦に叩き落されるという初戦黒星スタートでしたが、以降は頑丈で扱いやすい…非常に米国らしい機体として愛用されました。我らが「大和」「武蔵」に魚雷をぶち込みやがったのもこの機体。ついでに、パパブッシュが小笠原沖に墜落した時に乗ってたのも。

 なお、戦後の一時期には海上自衛隊にも供与されたりしています。案の定というか、「鈍重」として評価は高くなかったようですが。まあ、比較対象が天山とかじゃあねえ…