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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第四十六回(2006.4.8)
この青空に約束を―にみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:この青空に約束を―
発売日:06.3.31
メーカー:戯画
総プレイ時間:約20時間
傾向:AVG
お気に入り:妻全員
評価:A-

「ショコラ」「パルフェ」と一部に熱狂的信者を生んできた丸戸史明氏の新作。って私、氏の作品あと「FOLKLORE JAM」しかやったことないんですけどね。それはさておき、廃止が決まった南の田舎島の男女比がおかしい寮の住人の物語。

 シナリオに関して。…別に私は信者ではないですけど、ああ、流石だなあというか。きっちり伏線は張るわしっかり他シナリオで回収するわきっちりオチをつけてくるわといったあたりは見事としか。…ただ、攻略順はそのお陰でちょっと考えなきゃならない状態だったり、場合によっては再プレイ推奨だったりしますが、これもいつもどおりか。

 最大の売りというか、気に入ったのはやっぱり作品の「空気」でしょう。「俺この寮ならド田舎でもいい、編入する!」みたいな。あれよあれよといううちに引き込まれて、全員クリア後のあの合唱ではついグッと来てしまいました。あれは反則だ。やっぱり寮とかの共同生活といえば仲間との絆であり、それに関しては暫く現実に戻りたくない程度に味わわせてもらった感じです。

 反面、個別キャラルートはそれなりレベルというか、「パルフェ」の一部キャラクラスの威力はなかったか、とも。いやまあ、「パルフェ」一部キャラの場合話が重すぎたりした感が無きにしも非ずではあるので、個人的にはこの程度のほうがあとにダメージが残らなくていいといえばいいのですが。全キャラ少なくとも水準はクリアしてるし…後輩達はちょっとサブヒロイン級っぽかった気もしますが…

 ああ、あと同業他社のネタまで容赦なく放り込むパロディっぷり、私みたいな悪ノリ男は嫌いではなく。まさか、重要なイベント丸ごと、それもかなりの精度でパロでいくとはなあ…それが効果的なんだからまた凄い。
 でも一番受けたのは「砂浜でゴールは縁起悪い」ですけど。そりゃまあ死亡フラグだし(苦笑)。

 なお、Hシーンをはじめとする甘いシーンにおける恥ずかしいセリフ禁止係数は非常に高いです。思わず、「煙草でも吸わなきゃやってらんね〜」「酒でも飲まなきゃやってらんね〜」みたいな精神状態に陥るようなセリフが臆面もなくぽんぽんと。ああもう、恥ずかしいセリフ禁止!

 システム他、は特に問題はなく。タイトル画面が異様に凝ってたりするのは特筆すべきなのかどうなのか。…どうでもいいけど、何気に人生初プロテクト誤爆喰らったりしたんですよね…サポートにメールしたら解決はしたんですが…

 お気に入りは…久しぶりですね、とてもじゃないけど選べませんよこれは。みんないぢめたりいぢめられたりしたい。キャラごとの個艦能力は久しぶりに全員が超強力レベル。

 敢えて選ぶならトップは会長、かなあ。あのヤな女っぷりとかわいさと中の人がもう。後は横一線高評価。はじめはどうでもよさげに思ってたさえちゃんもその横一線に入ってきてるのは私では異例なるも、納得はしてもらえるような気がします。

 総合評価は上の下。空気に浸れるゲーム、としては文句なくハイレベル。思わずにやけるレベルも最上級。ボリュームは…パルフェよりは多いけど、まだ短い部類に入るかなあ、とか。なんか二日でコンプしちゃいましたし。はじめは回避するつもりだった自分を糾弾したい程度の作品。Aにまでは至りませんが…それでも、今年に入ってからでは今のところ一番、ですかねえ。短いとはいえ久しぶりに怒涛のようにクリアしちゃってるわけだし。





 この青空に約束を―と帝國海軍

・戦艦霧島 桐嶋沙衣里

 桐嶋沙衣里。国語の教師にして寮長の通称さえちゃん。はじめのうちは離島の学校に飛ばされて酒ばっか飲んでる駄目教師だったのが…最後にはいろいろと愛着というか、あんたいい先生になるわと。

 戦艦霧島。太平洋戦争における最古参の戦艦にして、最も活躍できた戦艦であるところの「金剛」型4番艦。元は巡洋戦艦でしたが改装で防御力を大幅強化した結果、走攻守三拍子揃った高速戦艦となって前記のように活躍。なお、はじめは神戸で建造していた3番艦が「霧島」、長崎の4番艦が「榛名」と命名される予定でしたが、「折角九州で造ってるんだから九州の地名の方がいーじゃん」という理由で名前がとっかえられ、3番艦「榛名」、4番艦「霧島」となったといわれています。……そういうことに思い当たるなら、2番艦「比叡」を横須賀で造ってる時に気づいてやれよ、とか少し思わなくもなかったり…近場の造船所縛りにするなら「榛名」と「比叡」が逆だし…
「金剛」は英国に発注したから仕方ないとはいえ。

 それはさておき、「榛名」「霧島」は日本で初めて民間造船所で建造された主力艦(「榛名」が川崎、「霧島」が三菱)であり、両造船所がライバル意識剥き出しで建造競争を繰り広げ、結局当局が同日竣工にするように日程を調整するようにしたとかいう話も残っています。

 「霧島」は太平洋戦争では「比叡」と組んで真珠湾攻撃に参加。その後は南方部隊に加わっていた「金剛」「榛名」組と合流してインド洋作戦やミッドウェー海戦に参加したりつつ、最後は高速を買われてガ島砲撃へ。「金剛」「榛名」組は先に同じ任務に投入され、見事ヘンダーソン飛行場を火の海にして帰投できましたが、流石に二度目はうまくいかず、米艦隊の迎撃を受けます(第三次ソロモン海戦)。この戦いの第一夜戦で「比叡」が喪われ、「霧島」も第二夜戦で米軍の新鋭戦艦「ワシントン」「サウス・ダコタ」と太平洋戦争では珍しい戦艦同士の砲撃戦を行ないますが、むこうの新鋭艦二隻とこっちの最古参一隻では流石に力及ばず、轟沈(相手は「サウス・ダコタ」大破)。…何もしてないのにいきなり爆沈したり、敵機動部隊発見と勘違いして護衛空母をぼかすか殴って突き抜けてみたり、圧倒的多数の敵艦隊+魚雷艇隊が待ち受ける海峡やら直掩なしの最前線に突っ込まされたり水爆の的にされたりした他の日本の各戦艦に比べると、まだ殴り合いで死ねたんだから幸せという感もしますが…「金剛」「榛名」組は44〜45年まで生き延びてるからなあ。どうも「比叡」「霧島」も相対的に不幸に見えるんだよなあ…

 いや、結局みんな沈んでるわけで不幸に差はないわけですけど。

・雑役船葉山丸 羽山海己

 羽山海己。従順系…というかM呼ばわりな感じの主人公の幼馴染。

 雑役船葉山丸は鎖で既出。まあ一応、一時的に籍だけは海軍籍に置かれたことのある昭和天皇の海洋生物御採取船。ちなみに竣工は横須賀海軍工廠。現在は大三島海事博物館に保存されています。

・駆逐艦茜 三田村茜

 三田村茜。なんでも三回繰り返すやかましい系クラスメートにして、主人公の師匠の妹。いいキャラしてるくせに攻略対象じゃない…と思いきや、最後の最後に色々と重大な事実と役回りに。実はトゥルー?

 駆逐艦茜は君望SFD、巫女舞で既出。大戦末期の「松」「橘」両クラスの計画艦名。実際には別の艦名で竣工していたり、計画自体が中止になったりして「茜」の名を冠する艦が海に浮かんだことはありません。