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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。


 第五回(2004.7.16)
巫女さん細腕繁盛記にみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:巫女さん細腕繁盛記
発売日:2004.6.25
メーカー:すたじお緑茶
総プレイ時間:8時間くらい
傾向:巫女
お気に入り:サラ
評価:B-

 泣いて笑って戦って。  巫女さん萌えなあなたに贈る−  すたじお緑茶第三弾、浪漫的痛快伝奇活劇。  『巫女さん細腕繁盛記』(OHPより引用)

 ・・・ということで、巫女さん原理主義者として巫女ゲーは押さえてしまうわけです。前作の「夏日」が良作だった(精神薄弱とか正面から描いたという意味では某○NEとかKAN○Nの対極に位置するのではなかろうか)というのもプラス要因で。

 ただ、同時にこういう一極属性集中ゲーはとんでもない名作になるか属性飽和攻撃に頼りすぎてシステムとかシナリオとかの要素がお留守になっているとか、そもそも属性飽和攻撃で感覚が麻痺してとかのせいで並の作品で納まってしまうかの二者択一なわけで、そこら辺のリスクがちょっとハラハラドキドキ。というか明らかに後者のほうが多うわやめろおまえなにをすr

 ・・・で、結果的にはやや後者よりなのは否めないですか。「属性物に傑作なし」、か・・・CGはちょっと目に癖があるかなあ、とか。あとやや頭のバランスがおかしいような気もします。
 システム的には一度に喋る人数が多い上に一々エフェクトがかかったりするのでやや重いなあ、と思ったり。男までフルボイスというのがそれに輪をかけて。プレイ時間がそこそこ長いので、余計にいらいらしてしまいました。というか最近の私が多少カルシウム不足のせいかもしれない。クリック連打ゲーに倦んでるとでもいうか。AlquadeLiteという速度調節プログラムを投入することでこれは劇的に改善できたわけですが(注:試す方は保障外なんで自己責任でやってください)。
 シナリオ等。台詞回しとか微妙かなあ、とか。一度に多人数が場面に登場する関係上しかたないのかなあ、とも思いますがやや、こう・・・お約束というか陳腐というか舞台的大げささがあるというか。5人以上の人間が同時に登場している以上、一言ずつ区切ったりしてでも出番を均等にする必要があるのかもしれませんが、それをフルボイスでやられるとシステムの重さもあいまってややうざったく、くどいなあとか感じてしまうのは私だけでしょうか。声無しならそれなりに有効という感もありますが。これはこのゲームに限らないのですけど。
 ストーリーに関しては泣いて笑って戦っての三要素のうち、笑いにエネルギーをとられすぎかなあとも。当たり前のように妖怪が存在したり天女の存在をああ、そうですかと納得してしまったりするあたりはまあ、お約束であり許容範囲ですが、シリアス要素のとってつけ感が否めない。タダでさえバイトの巫女さんやら英国人金髪ツインテール魔女っ子巫女さんやらの非正統派(というかなんちゃって巫女さん)を抱えている上に途中までほとんどそぶりを見せなかった緊迫シーンとか最後につけられてもなあ、という感が少々。ただ、「途中までコメディで急にシリアスになってなんかよくわからないうちに問題を愛と勇気で解決してハッピーエンド」というのはまあ、一種のお約束なので仕方がないという気もしますが(苦笑)。その点、サラルートの突っ走りっぷりは良かったなあ。浮いてるけど。
 時たま仕込まれたネタは面白かったですけどね。なぜか各所に出没する鯖と鱚(姉妹ブランド)。鯖団子とかちょっと食いたいような食いたくないような。クリオネのような生態(笑)を見せる小豆洗い。その他時事ネタとか、巫女さんの必殺技?の名前がどっかで見たような名前だったり。

 総合評価は並みの上。なのですが「巫女の紅白七難隠す」(類義語:メイドのフリフリ七難隠す、スク水の質感七難隠す」ということで一ランク上げてしまう自分のサガが大好きです。

 萌えキャラはサラ。金髪ツインテールで英国魔女な幼児体型年上巫女さん。魔女っ娘サラたんにバージョンアップもしますし。書いててわけわかんねえ。しかしなんか最近ツインテールの魅力に転びかけているなあ、自分・・・本来は黒髪ロング一本だったはずなんだけど・・・





 巫女さん細腕繁盛記と帝國海軍


・駆逐艦榊(初代、二代) 榊美咲 

 榊美咲。主人公の幼馴染にして口やかましい妹的存在。外面はいいけれど主人公には感情を激しく出して口調まで変わってしまう。お約束ですね。巨大鉄扇を振り回すはなぜかプロレス技連発だわ外伝で巫女さんふぁいたーやってるわというのはお約束ではない気もしますが。

 駆逐艦榊。初代は第一次世界大戦に際して急造された樺型駆逐艦の1隻。同型各艦とともに欧州方面へ出撃してUボート狩りに従事するという類稀なる戦歴を誇ります。この欧州方面に派遣された第二特務艦隊は出動率では仏伊はおろか英国をも上回るなど大車輪の活躍で地中海方面の海上護衛戦を戦い抜き、その功績は連合国内部で高く評価されています。「榊」はその中でも特に活躍した艦で、大正6年5月3日には僚艦「松」とともに敵潜水艦の目前で沈没した商船の乗員を危険を顧みず救助、英国王から勲章をされていたり、自らも6月10日には雷撃を受け大破、艦長以下59名戦死の被害を受けたりしています。彼ら異国の地に斃れた帝國海軍将兵の墓碑が、今でもその根拠地だったクレタ島にあることは特筆すべきでしょう。

 二代は大戦末期の橘型駆逐艦として建造開始したものの、45年4月に建造中止。

・砲艦鳴海 大郷成美

 大郷成美。巫女さんアルバイト募集に応募してきた巨乳のお姉さん。巫女茶屋担当。主人公と過去に少しだけ因縁があったり。

 砲艦鳴海。君が望む永遠SFDでやったので詳細は略しますが、元イタリア砲艦「エルマノ・カルロット」。イタリア降伏後日本が接収、日本敗戦後中国が接収。60年代まで在籍。
 

 せっかく神社が舞台なんでひとつまたどうでもいい話を。
 軍艦というのは大きいのにもなると1000人単位の人間が暮らす一個の独立社会なわけで、当然乗組員の精神的支柱だのも必要です。心のよりどころといえば手っ取り早いのは宗教。アメリカなんかは従軍牧師や司祭(どっちもいたらしい)を乗艦させて礼拝堂を備えていたわけですが、そこはそれ、日本は神国です。帝國海軍時代から護衛艦に至るまで標準搭載されているのは「神棚」。それこそ潜水艦から戦艦大和にまで標準装備されているわけですが、なかでも巡洋艦以上は「艦内神社」としてお社を備えており、艦名を取って「高雄神社」「長門神社」などと艦の名前を冠していました。副長が管理するものだったとのことです。祭神は「那智」(那智大社)「大和」(大和神社)などゆかりのある神社がある場合はそこから勧請したり、天照大神だったり応神天皇(八幡神と同体)だったりとさまざまなパターンがあるようですが、「榛名」みたいに瀬戸内海で着底したり、沈むにしても艦長が捧持保護して退艦できる余裕があった艦の神社はご神体が無事日本に帰ってきていますが、当然ながらそんな運のいい艦は少数派なわけで、ご神体脱出前に沈んだ艦が多数なわけです。ミッドウエーの水深5000mに沈んでいることが確認された四空母なんかの中にも、もちろん。
 ・・・そう考えると、太平洋の海底には神社が各地に沈んでいるわけで・・・間違いなくこの中の一つが「最も標高の低いところにある神社」というのは確かですね。恐れ多いというか、なんというか・・・
 あと、この神棚装備は護衛艦にまで受け継がれているわけですが、今は何が祀ってあるんでしょうか。さすがに天照大神とはいかずに住吉神社とかの海神なのかなあ。
 というか、私的には「んなことでガタガタ言うな」な話なんですけどだれも憲法問題にしないあたりが不思議といえば不思議だったり。日本より裁判所の判断が厳しいはずのアメリカの軍艦にも従軍牧師やら従軍司祭やらが乗っていることを考えると別に問題じゃないんですかねえ。
  
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