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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第二十四回(2005.4.29)
お嬢様組曲にみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:お嬢様組曲
発売日:05.4.22
メーカー:Symphony
総プレイ時間:7時間程度
傾向:ドキドキまふまふお嬢様恋愛AVG
お気に入り:望月司、有栖摩香津美
評価:B(+)

 入学手続きのミスにより、名門お嬢様女学園に放り込まれた主人公(男)が、(男に免疫のない)お嬢様たちとまふまふするお話。いやー、お嬢様、っていいですよね。実際にはもう絶滅していると思われるわけですが、そのただでさえ手に入らないものなところ、本当の意味で手に入らなくなってしまったあたりとかがまたいろいろ。おしとやかだったり世間知らずだったり実家が大金持ちだったりするのがたまりませんふふふふふ。
 …僕は秀吉ですか。

 まあ、そういう阿呆なことはさておき感想などを。
 ええっとまず…声、小さすぎ…音楽は普通の大きさなので余計に。無口系キャラでもないのにかなりがんばらないとよく聞こえないのはいかがなものかと。
 あと、たぶん修正パッチで対応してると思う(セーブデータ使えなくなるから落としてない)んですが、やたら誤字脱字と台詞音声非対称が多いです。特に後半、全キャラのルートにあったような気がするのでなんだかなあ。割と延期したはずなのに、とかちらと思ってしまったり。むしろ延期したからこそかも知んないけど…

 シナリオは…そうですね、個々のシーンは非常にいい感じだと思います。キャラも私的にはいい感じの子揃いですし。
 ただ、夏休みとかクリスマスとか正月とか、「普通のギャルゲーなら絶対に外してこない」日常イベントシーズンをことごとく飛ばしていたり、そうでなくてもいきなり日付が飛んだりしてかなりのぶつ切り感があります。端折りすぎというか、まさにぶつ切り、みたいな。各シナリオのプレイ時間もかなり短いですし。既に発売前からコンシューマ版製作の発表があったわけで、多分そっちの追加イベント(というか本来あるべきイベント)に温存されているのでしょうが…なまじHシーンやらも数が多いだけに、結局向こうでもぶつ切りになってどっちも駄目シナリオ、ということになりそうな気がして怖いですな。二つあわせて完全版ということにならなけりゃよいですが。…あ、逆移植、か…
 でもって原画はよかったりするあたりがまた悩ましいところ。CGは好みなだけに、なあ…
 …と書いて見たものの、シナリオに関しては似たような状況で始まるおとボクにおける瑞穂お姉さまがあまりに素晴らしかったせいで、若干主人公に対して辛口になっている影響があるかもしれません。それは単に瑞穂お姉さまが素晴らしすぎたせいではありますが、発売時期も近いし比較してしまうこと自体は仕方ないですよね?
 よく考えたらおとボクとの間には致命的にして重大すぎる差異があるわけですが。女装。

 お気に入りは望月司先輩。大和撫子は私への直撃コース。節操なく幅広い属性に対して耐性が無い対萌え装甲ブリキ並みな私ですが、ことに黒髪ロングの和服お嬢様に対しては装甲なんてまったくナッシング。ああ、弱い、弱すぎるぞ俺。次点で有栖摩香津美。典型的金髪ツンデレお嬢様。

 総合評価は中の上の下くらい。戦術的各シーン各キャラの健闘には目を見張るものがありますが、戦略的各シナリオのバラバラさには目を覆うものがあるぞ、と。メーカー的にはコンシューマに向けた政略的選択なのかもしれませんが、あんまり好きになれませんね、その手段は。ほんと、個別具体的にはいい感じなだけになおさら。あと上にも書きましたが誤字脱字台詞表示のバグの多さはちょっとひどすぎ、音声小さすぎ。シナリオは百歩譲って許容するとしても、ここら辺は何とかするべきだったと思います。修正パッチでましたけど。そこら辺のシステム面が最後の「下」に通じる減点対象かな。
 あ、全員クリア後のおまけオプションはアホらしくて笑った。攻略不能のあの人やあの人のおまけ発動時の立ち絵を見られたのは結構ステキ。…どうせならイベントCGもステキモードにしてほしかったけど。





 お嬢様組曲と帝國海軍

・駆逐艦望月 望月司  

 望月司。峰桜セプテットの一人で三年生。黒髪ロングで控えめで家では和服のお嬢様。単刀直入に言いますと、古来よりの私の理想、ストライクゾーンど真ん中。黒髪ロングは錦の御旗。和服姿はすなわち官軍。われながら何言ってるかよくわからないですけど。

 駆逐艦望月。初めて61センチ魚雷を搭載した「睦月」型駆逐艦の一隻。戦歴は開戦時のウェーク島攻略戦(姉妹艦「如月」や駆逐艦「疾風」が沈没した戦い)を皮切りに南方を転戦。ガダルカナル撤収作戦、クラ湾夜戦等に参加しましたが、43年10月24日にニューブリテン島沖で米海軍機の攻撃を受けて沈没しました。

・軽巡洋艦綾瀬 岩本綾瀬  

 岩本綾瀬。寮の管理人にして保険医にして主人公たちの担任その他をこなす凄い人。攻略不能ですが。残念。

 軽巡洋艦綾瀬は八八艦隊計画における5500t型軽巡の予定艦名。建造予定中にワシントン条約が締結されたため、この艦の予算は試作小型巡洋艦の建造へと転用されることになりました。そうして完成したのが、5500t型の半分強の船体に同等の武装を詰め込んだ軽巡「夕張」。この間は全世界の海軍に驚愕をもって迎えられました。


・駆逐艦百合 南裕理  

 南裕理。峰桜セプテットの一人で三年生。気性のさっぱりした、いわゆる姐御系お姉さま。

 駆逐艦百合は「桔梗」→「若竹」型駆逐艦の予定艦名。実際には「呉竹」として竣工、太平洋戦争時は船団護衛に従事、44年に米潜「レザーバック」の雷撃を受け沈没。
 しかし、「百合」とはまたなんか…船魂様がとてもすばらしそうな艦名であることよ…実現しなかったのが惜しまれ…る…?


でもって、陸軍機メーカーなので海軍機は作ってないけれど、
・立川飛行機 立川薫

 立川薫。本作主人公。とある事情より、男なのにお嬢様学園に放り込まれたという…羨ましいような、実際そんなことになれば発狂しそうな境遇のお方。

 立川飛行機は前述通り陸軍機専門メーカー。1924年設立の石川島飛行機製作所がその母体で、1936年に改称。九五式一型練習機(キ−9)、九五式三型練習機(キ−17)、九九式高等練習機(キ−55)一式双発高等練習機(キ−54)といった練習機や九八式直協偵察機(キ−36)などの裏方系の機体の製作を手がけた他、一式戦「隼」、四式戦「疾風」の生産、ロ式輸送機のライセンス生産なども行っており、生産機数は全機数の9%を占めています。また、大戦末期には高々度戦闘機の試作も行っています。この機体、キ−94試作高高度防空戦闘機は当初、串型双発双胴(操縦席の前後にエンジンを持ち、主翼から尾翼を支えるビームをつける)というかなり豪快なスタイルで設計されたものの、脱出時にパイロットが後ろのプロペラに巻き込まれてしまうというかなり致命的な欠点を指摘され、結局普通の単発単座スタイルで設計されることになります(原案がT型、修正案がU型。もはや完全に別機ですがキ番号は同じ)。30mm、20mm機関砲各2門に排気タービンを装備して720km/hを出し、高度14,000mまで舞い上がる予定でしたが結局、試作機一機が完成した時点で終戦を迎えました。

 他には非公式ですが長距離周回飛行世界記録(16,435km)を樹立したキ−77もここの機体。元は朝日新聞社の皇紀2600年記念東京−ニューヨーク無着陸飛行用に開発されていた飛行機です。二機作られ、2号機は日独連絡飛行の途上に行方不明。1号機は上述の記録を樹立した後戦後米軍に接収され、米本土に持ち帰られる予定でしたが、輸送していた空母が暴風雨に遭った際に海中に投棄されてしまいました。

 ちなみに戦後立川飛行機は消滅しますが、一部技術者が新立川飛行機株式会社を興し少数機を送り出したほか、現在は航空機部品の製造や機械式駐車装置の製造を行っています。また、本体は立飛企業株式会社として不動産賃貸業を営んでいます。営業はぜんぜん違うことになっているのに「飛」の字が残っているところがすごいなどと思ったり。さらに、元従業員の一部は「たま電気自動車」を創立。この会社は後に「プリンス自動車」となり日産に合併されるのでした。
  
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