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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第三十回(2005.7.17)
ぱすてるチャイムContinueにみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:ぱすてるチャイムContinue
発売日:05.6.24
メーカー:ALICE SOFT
総プレイ時間:無体に長い
傾向:剣と魔法の恋愛育成RPG
お気に入り:鈴木ぼたん、エリーゼ・バレッタ、ルーシー・ミンシアード
評価:B+

 その昔、マイエロゲ歴黎明期に出会い、そして私を完全にこちらの道へと引き摺り込んだ傑作の一つ、ぱすてるチャイムの続編。前作より10年後、別の冒険者学校でのお話。基本は前作同様、一年間スキル上げて週末に洞窟潜っての繰り返し。
 今回はヒロインだけでなく、多数のサブキャラと三人パーティーを組んで潜るのが基本となります(隠しのあの人を狙わない限り)。で、週末イベントはその友達にも用意されていて、イベント数でいえば結構膨大なものがあります。…多すぎる、くらいに…というか端的に、おお、すぎ、る…
 必然的に、コンプには繰り返しプレイが必要になる(ヒロイン4+1+友人エンド回収プレイ2〜3以上)うえに、1プレイの時間が無闇に長いです。バージョンアップで練習ダンジョンスキップ機能がつくとはいえ、何もせずにそれを連発していたら話が進みませんし。というかあの機能、SSGファイルとの併用とかの外道戦術にしか使えないような気がするのですが。
 で、そんなまともにコンプしようとしたら膨大な時間がかかる割りにインセンティブというか見返りというかが、少ない。愚か者め日常の忙しさにかまけてやりこみプレイの甘美なる忍耐を忘れたか軟弱者め、とかわけのわからんやりこみの仙人とかに言われそうな気もしますが、クリアデータから引き継げるものがあまりなかったり、それよりも致命的なのは頑張って回収したところでサブキャラに割り振られているCGなんかが、キャラ一人当たりにすれば非常に少なかったりしてちょっと(全体としてみればかなり多いのですが)。あとはせいぜいアイテム集めくらいしか周回プレイの目標は立てられませんが、どうもたったこれだけではなあ。
 …そう、本作最大の欠点と思われるのは、「サブキャラに魅力がありすぎる」こと。そのくせ、扱いとしては完全なるサブキャラなので、他のゲームなら第一線でヒロイン張れるような個性の持ち主達がせいぜい数枚のCGに押し込められていて、非常に物足りなさを感じます。
 なにがいいたいかって?「ぼたんとエリーゼとナツミと委員長(と幸子とくおん:いやまあこの二人はこの二人でがんばってください)のHシーンはなんで無いんですか?」
 正直なところ、メインヒロインよりもこの娘達のほうが魅力的なのですが!なんか人気投票でもそのような結果になってたらしいし。ここらへん、むやみに魅力のあるサブキャラが出てきた弊害を感じます。無茶苦茶贅沢な弊害ですけどね。セレス先生にあの形でシーンを突っ込むならば他の娘達も何らかの形でなんとかして欲しかった…

 あとシナリオはダメダメ。投げっぱなし。上のように、サブキャラたちの尊すぎる犠牲の上でHシーンを確保した4人のメインヒロインのうち、半数のシナリオで重要と思われる伏線を全て放置したエンディング、残りの二人のうち斎香さんシナリオでも前作とのリンク部分の伏線は放置。正直なところ、リナシナリオでしか使わないイベントなら共通イベントとして出すなよ、などと思いました。そりゃ、懐かしいミュウやコレットの顔が見れただけでかなり嬉しかったですけどね。

 CGとか音楽とかは文句なし。そこら辺はさすがアリス。システムは…上記、全体的なバランスが上記のとおりちょっと負担が大きい割に効率が悪いからなあ…戦闘高速化パッチとかをすぐに配布してくれた対応は賞賛すべきだろうけど…

 萌えキャラは…上記の通り、サブキャラから鈴木ぼたん、エリーゼ・バレッタ。メインからはルーシーと斎香さんかな。

 総合評価は中の上。記憶の美化能力に守られた前作と比較するのは不公平であるというのは重々承知していますが、前作にはかなり及ばないところで留まってしまったと。メインヒロイン(の中でも、特に話の中心たるリナ)がサブキャラたちに食われてしまったのも致命傷だったか。開き直ってサブキャラにももっとイベントを追加して超大作にしてしまうか、逆に割愛してこじんまりとした作品にしてしまえばまた違った評価だったかもしれませんが、どうにも「手間がかかる割りに得られる満足感が釣りあってない中途半端な規模の作品」で終わってしまったなあと思います。
 とりあえず、鈴木エンド希望。





 ぱすてるチャイムContinueと帝國海軍

・駆逐艦牡丹 鈴木ぼたん 

 鈴木ぼたん。上で何度も書いたとおり、「どうしてこいつに個別エンドが無いのか、Hシーンが無いのか」と非常に不満の残るくらい、ポテンシャルの高いキャラ。同人描きで袴っ娘で鈍器使い。イベントを最後まで進めると見ることが出来る、どっかのぶち撒けさんのようなコスプレを見る限り、返す返すももったいなさが。どうやら、アンケートでは同意見多数のようですが、さもありなん。

 駆逐艦牡丹。例によってというか、大正時代の「桔梗(正式決定は若竹)」型二等駆逐艦の予定艦名。1918年計画でしたが、起工前に建造中止。

・警備艇りんどう(海上自衛隊) 竜胆リナ、竜胆沙耶

 竜胆リナ。本作のメインヒロインにして前作のヒロインの一人、竜胆沙耶の妹。主人公の幼馴染。…なのですが、今ひとつサブキャラたちに押されてダメだった、のは上に書いた通り。ティピカルな成瀬川/あすな系ヒロイン(日常生活で毎度毎度偶然に主人公に胸とか尻を触られたり下着を見られたりする挙句、とりあえず殴り飛ばす)の枠を脱し切れなかったところが敗因かなあ。正直、今回大人になって登場した沙耶さんのほうが…

 警備艇りんどうはアメリカから貸与された「ゆり」型警備艇の一隻。元はアメリカのLSSL1級大型上陸支援艇。なお、同型艦に「ぼたん」もいますがここでまとめて。
 護るべきものも、護る力も失ったかつての世界第三位の海軍に、旧敵国が差し伸べた再建への小さな足がかり、といったところでしょうか。基準排水量250トン、機関砲数門程度しか装備していない本当に小さな足がかりでしたが、60年後にイージス艦を多数保有し、ヘリ空母まで保有しようとする「海軍」の、偉大な足がかりであるともいえます。
 なお、「りんどう」「ぼたん」ともに同型各艇とともに1953年貸与、59年に供与に切り替え。「りんどう」は特務雑船を経て76年アメリカに返還。「ぼたん」は練習雑船を経て65年返還。その後は南ヴェトナムに回され、「グエン・ドク・ボン」と改名したようです。


 あとは、武器の刀シリーズに主に海軍の戦闘機の名前が冠されています。Lv3に飛燕(これだけ陸軍機)、Lv5に雷電、Lv6に紫電改、Lv7に零式、Lv8に震電。さすがに、これ全部個別項目立てて解説してたら終わらないんで、まとめて適当に。

 川崎 三式戦闘機「飛燕」(キ−61)。なぜかこれだけ陸軍機。独逸舶来のDB601を国産化したハ−40(U型は改良型のハ−140)を搭載した、日本では珍しい液冷戦闘機。そのせいか、他の日本機とはまた違った格好よさを備えています。しかし、その不慣れかつ複雑怪奇な独逸製エンジンが祟ってか稼働率は低く、一旦飛びさえすれば高性能であったもののそもそもあまり飛ぶことが出来ず、活躍は限られたものだった…というのが一般的な評価でしょうか。末期にはエンジンを空冷ハ−112-Uに換装した五式戦闘機が現れ、低稼働率を克服したかに見えましたが、あまりにも出現時期が遅すぎました。主な作戦地域は南方、本土防空。後者の空対空特攻部隊、震天制空隊なんかも有名ですね。なお、連合軍からのコードネームは「トニー(Tony)」。

 三菱 局地戦闘機「雷電」(J2M)。帝國海軍の陸上用迎撃戦闘機。対戦闘機戦はとりあえずおいといて、高速と重武装で飛んでくる爆撃機を叩き落すべく、爆撃機用の大直径火星エンジンを積んだり20mm機関砲4門を装備したりした機体。大直径エンジン搭載の影響でずんぐりとした特徴的なシルエットをしています。…が、同時にそのエンジンのでかさから来る視界不良、高速性能から来る着陸の難しさがパイロットには不評、エンジンの振動問題から戦力化は遅れてしまいました。それでも、厚木で小園大佐が率いた三○二空での活躍、「酔っていると350機以上、素面でも260機以上の撃墜を主張」「へべれけのまま出撃したという伝説がある」赤松中尉の乗機として名を残しています。知っているのか雷電の元ネタの元ネタなくらいに。(あの三人組、あと一人も夜間戦闘機「月光」由来)。コードネームは「ジャック(Jack)」。

 川西 局地戦闘機「紫電改」(N1K2-J)。浮舟付きの水上戦闘機「強風(N1K)」を陸上機化した「紫電(N1K1-J)」の、さらに全面改良型。改良というか、エンジンと主翼くらいしか同じ場所が無い、というくらいでほとんど別機に近いともいえますが。ちなみに正式名称はあくまで紫電二一型。ともあれ、零戦以来の最新鋭戦闘機として現場では大いに期待され、戦後にもその名を残している、といいながらやっぱり時既に遅かったのはまあ、日本海軍の零戦以外の戦闘機のお約束…
 で、紫電改といえば海軍航空隊戦争末期の伝説、三四三空松山上空の戦いでしょう。源田実大佐に(半ば強引に)掻き集められた生き残りのベテランパイロットが新鋭機「紫電」「紫電改」を操る、日本最後の精鋭部隊剣部隊(二代目)。来襲したF6F他の艦上機52機を叩き落したという、海軍航空隊最後の大勝利。
 …まあ、やっぱりこれも「伝説」なわけで、実際のところはそんな景気のいいものではなかった、というのは戦争には憑き物の話。敵にも、味方にも。そんな実際のところは既に明らかになってはいますが、それでもやっぱりこの飛行機を私は大好きです。「疾風」よりは「紫電改」派。「改」という文字の響き、なにかこうくるものがありませんか?…あ、コードネームは「ジョージ(George)」。これも「紫電」と共通。なお、艦載方も試作されており、「信濃」に載せる予定だったとか。

 零式、か…ええっと、潜水艦搭載用の小型水偵で、アメリカ本土初空襲を敢行した空技廠 零式小型水上偵察機(E14Y1)…では多分無くて、傑作輸送機DC-3の海軍型、昭和 零式輸送機(L2D3)や帝國海軍最期の水上初歩練習機、川西 零式水上初歩練習機(K8K1)…は余計にマイナーか。日本が誇る傑作水上機、愛知 零式水上偵察機(E13A)に三菱 零式水上観測機(F1M2)は個人的には大好きなのですが。レイバー?牙突?グルンガスト?なにそれ。

 刀の由来になるようなのはやっぱり三菱 零式艦上戦闘機(A6M)。日本の誇る「伝説の戦闘機」「栄光の戦闘機」にして「悲劇の戦闘機」。緒戦の無敵っぷり、後半戦の悲壮。唸れ必殺20ミリ、クルクル回るぞ左捻り込み。「傑作であったが間に合わなかった」もまた心に訴えかける何かがありますが、「大和」と並んでやはり零戦伝説にはかなわないでしょう。それなりの長期間この趣味をやっていると、そりゃ評価の相対化くらいのことは出来るようになって別に無敵でも伝説でもないことくらいは理解できているつもりですが、とりあえず賢しらぶってその点を貶してみる、みたいな輩を見ると不快感を覚えるのは決して私が頑迷なだけではない、筈だ。そう、故人曰く、「それはそれ、これはこれ」…あれ?
 …とまあ暴走はさておき。現代日本でもっとも有名な旧軍戦闘機。というか一時期はプロペラで飛んで上面緑下面灰色、ミートボールがついた飛行機の一般名詞が「ゼロ戦」だった気がしますがまあそれはどうでもいい。あとついでに、「ゼロ戦」という読み方は大戦中から俗称としてあり、決して戦後の悪しき誤読というだけではない云々もどうでもいい。とりあえず、個人的には五二型の必死っぷりは嫌いではないです。独逸のMe109もW号戦車も後期のゴテゴテついて訳わかんないほうが萌えるのと同じで。…なんの解説にもなっていませんがコードネームは「ジーク(Zeke)」。翼端形状などが違う三二型だけ「ハンプ(Hamp)」。

 九州 局地戦闘機「震電」(J7W)。零戦、紫電改と続く伝説の海軍航空機(今適当に決定)の締め…というよりは、むしろ補遺。未完の伝説。特異かついかにも既存の常識を吹っ飛ばした力を発揮しそうな形状、無茶苦茶強力っぽい武装。一度も全力運転しないままに生涯を終えたという期待の持たせ方。それらの要因が絡まりあって、戦後の空想と夢想と妄想の世界では或いは一番の人気者かもしれません。秋水と違って強力だけど飛ぶだけでデッドオアアライブ、ということもなさそうだし多分。現在は、スミソニアン博物館の奥深くに解体状態で眠っています。いつかは金に明かせてこいつを組み立て、一度はその実力を見てみたい…という野望もありだと思いますが、個人的には静かに眠らせて、とにかく散逸だけはさせないようにしてやりたい。どうか、夢は夢のままで。
 …どうせ期待はずれに終わるだろうから、とかそういう消極的な理由だけではない、ないからな?