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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第四十三回(2006.2.21)
Piaキャロットへようこそ!!G.O.にみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:Piaキャロットへようこそ!!G.O. 〜グランド・オープン〜
発売日:06.2.3
メーカー:F&C
総プレイ時間:30時間オーバー
傾向:恋愛体感SLG
お気に入り:久我原美森、陸文華
評価:C

 夏のファミレスでバイトして女の子と仲良くなる、F&CのPiaキャロシリーズの(移植とか外伝とか除いたら)4作目。これで10年目となる人気シリーズですが、今回の製作スローガンは「今までのPiaキャロぶっ壊していくぞ!」。さて、どんな新しい挑戦が…

 ……えー。その、なんですか?ちょうど発売日前後が試験中で、まったく身動きが取れない状況であるというのにこんな情報が飛び交って地雷確定、という。突入前から判明している、目の前に広がる無駄に広大な地雷原。いやあ、はっはっは。

 むしろ地雷とわかっているが故にワクテカしながら突っ込んでしまう自分も大概阿呆の極みだなあと思いつつ、ではいってみましょうか。

 シナリオ。まず第一に、攻略キャラが15人、うち9人は短期バイトということで店には2週間しか登場せず。…ということで…話、とても薄いです。期間も短いし、イベントの密度、長さもたいしたことないし。その分を人数でカバー、というわけには行かずに悪循環しているところがなんともはや。

 次は無駄に後ろだの青姦だのを多用していて今までのイメージが、という話ですか。これに関してはまあ、この程度ならとやかく言うほどのことではないかなあ、という気もします。もともとエロが薄いという批判があったわけですし。それに対応しようとした、と解釈すれば、ねえ。ライターが好き勝手やったとしか思えないようなシーン・シチュエーションの偏在っぷりさえなければ。つまり偏在していてあまりに違和感があると言うことですけど実際に。

 問題は、その(一部のキャラには)増量されているはずのHシーン、CG使い回しが物凄く多かったり肝心なところにCGがなかったり(暗転処理てお前)、Hシーンが5クリックで終わったり主砲発射まで行かずにぶつ切りになったり増量された分テキストは非常にアレでソレであったり(というか、あまりHシーンの多くないヒロインまでアレでソレだった気もしますが)。…あれ?やっぱり文句しか言ってないぞ?
 ああ、あと今時主砲発射目標の内外選択差分がないというのも久しぶりですね。もっとも、このセーブ/ロードシステムで内外選択させられたら発狂してた可能性もありますが。

 …と、なんか文句タラタラですけど。各論、というか話題になったりしたヒロイン…まずは、ヒロイン…なの、か…? な、ニューハーフこと姫川かずみ。史上初(少なくとも私の乏しいゲーム遍歴中では)ふたなりでもショタでもバッドエンドでもない攻略可能男性キャラ。というか、胸にシリコン入れてるけど主砲塔は撤去していませんよ、という…嫌な意味でリアルなキャラな上に、事前告知とかなかったからさあ大変。もちろんHシーンは「そのような」シチュエーションしかないわけですが。

 でも、個人的にはこの程度の変さならまあ、(諸手を挙げて賛成はしないけれど)許容してもいいんじゃないかとも思いますけどね。そりゃ、2の神楽坂潤やはぴねす!の準といった男装キャラやあらかじめ公開されていた女装キャラに比べると際物度は比べ物にならないほど高いですけど。そこら辺のゲーム世界における許容度は割と広いのが私のスタンスですので。

 …が、不満というかとしてはそんなキャラなのにCGではうまいこと主砲を隠してるんですね、という。際物自体は嫌いではないですけど覚悟が足りない姿勢は嫌いです。

 あとは身体ではなくて精神がその、な白鍬澄光、ですか…あー…
 まさか、メンヘラーってあーた…しかも、仮性ではなくてHシーンもエンディングでもエクストラシナリオでさえもまったくこっちの世界に帰ってこないルートというのはなんというか…すげえよ…

 こっちも、事前に情報を入手して覚悟完了できていたこと並びに私自身の悪趣味耐性が相俟ってこちらの精神に大打撃を蒙ることはなかったのですが。

 なんというかなあ。Hシーンで何よりもまずポカーンとするというのも凄いよなあ。

 他にも留美さん最早原形留めてませんねとか、メインヒロインは相変わらず…だなあとか、いろいろとちょ、おま、な点はありますけどまあいいや。

 CGには文句はないですとも。そこはそれいい人材投入してきてんなあと。使いまわし多用とか差分が無いとかはこの項で触れるべき事柄じゃないですしね?

 音楽も特に文句はなく。OP、伝説の名電波ソングであるところのGO!GO!ウェイトレスは流石に超えられませんでしたけれども、一定程度脳を溶かすだけの力はありますし。

 システム。3から殆ど進化してねえなあ、と。別にゲームシステム全体をがらっと変えろとは言わない(というか変えたらそれはシリーズじゃない)ですが、セーブが自分の部屋でしかできないという点を変えなかったのは失敗なんじゃないかなあと。いくら仕事失敗/成功判定があるとはいえ。

 …確か3のときは2から進化してないとか言ってた様な気がしますが。そして2の時は1から(略)。そういうところは引き継がんでいい。

 逆に大きく変化したのは、
・主人公がマネージャーということで、自分自身じゃなくてヒロインのスキルを上げていくようになった
・制服選択がなくなり、多種の制服が短期間ずつ使用されるようになった

 ですか。まず前者は…最後までコツを掴めばどうやってもお仕事は星5つ貰えるようになって、パラメータの存在意義がなくなってしまったんじゃないかなあと。前作までなら攻略目標ごとに重点パラメータとかありましたが、今回そこまで頭を使わなくてよくなっちゃいましたし。

 後者についても、11種類の制服バリエーションが楽しめるぞわーい、という点においては確かに素晴らしいのかもしれませんが、それPiaキャロじゃなくてただのコスプレファミレスだよなあ、と。海沿いじゃなくて某魔界都市が似合ってしまうんじゃないか、とか。

 とはいえ、仮に制服選択システムだった場合キャラの多さと相俟ってとてもCG全部回収する気は起きませんけど(苦笑)。その点では選択制にしなかったのは正解かもしれませんが…

 お気に入りは久我原美森、陸文華。第一作からの長い付き合いの留美さんにも思い入れがありますが、色々と変わったなあ、などと

 総合評価は中の下。もともとアメリカンな珈琲を水増しした上に誤魔化そうとして砂糖をどかどか入れた挙句、醤油とかソースを垂らしてみました、みたいな?

 …前評判どおりの地雷っぷりと総括せざるをえないなあ、というのが率直なところ。確かに3はメインヒロインHなしとか、映画版の出来がグシャーとか嫌伝説が多いシリーズではあるわけですが…

 そして、そんな中身の評判に止めを刺すのが曲芸商法。実際のところ、 ゲームとしては以上のように突っ込みどころ満載でありつつ思い入れ無きにしも非ずなんで甘めに加点してもいいかなあと思ったりもしましたが、この内容で定価5桁に届くセットを平行発売するあたりが、なんというか、なあ…





 Piaキャロットへようこそ!!G.O.と帝國海軍

・水雷艇燕、敷設艇燕 楢原燕

 楢原燕。序盤登場の家出娘。押入れの中に巣作りしてしまったりするところが小動物っぽくて可愛くはありますが、接客業に向いてるかというと微妙なところ。エンディングではキャラが変わったかのように明るくなったりしていますけど。

 水雷艇燕は最後の(本来の意味での)水雷艇、「隼」型の一隻。春恋*乙女で出てきた「鴻」と同型ですが、こちらの方が建造が早かったため旅順港閉塞戦にも参加しています。22年、雑役船に格下げ、25年に廃船。

 二代は23年計画の捕獲網敷設艇。基準排水量450噸の小型艇です。45年3月に石垣島沖で航空攻撃により沈没。

・装甲巡洋艦常磐 常葉みさき

 常葉みさき。序盤登場の明るくてきぱきとした眼鏡っ娘。…ですが、実際は地元の中華料理店の娘で偵察のためにバイトに来ていたという。それが発覚してからの行動パターンは典型的なツンデレ。ツンデレキャラはこの子一人、かな?

 装甲巡洋艦常磐。日露戦争前の海軍拡張の際、英国に発注された艦で、「浅間」の姉妹艦。もともと英国アームストロング社が適当な国に売り飛ばすべく、どこかとの契約締結よりも先にとりあえず建造を始めていた艦であったため、同時期に各国に発注された艦より早く日本の手に入っています。
 そんな大雑把な出自ではあるものの、性能の方は当時世界でも最高クラスのものであり、当然他の装甲巡洋艦とともに日本海海戦に参加。その後、22年に後部主砲を撤去、敷設艦に改装されます。
 太平洋戦争では第4艦隊に所属。物資輸送や台湾海峡、東支那海などへの機雷敷設に従事しますが、終戦6日前の45年8月9日、大湊で米軍機の攻撃を受け大破着底。終戦後解体されました。

・駆逐艦楓(初代、二代) 山名楓

 山名楓。寮の管理人、山名トキ子さんの娘。そういや2でも寮の管理人さんは山名さんでしたが、どうやら姉妹に当たるらしいですね。流石は縁故採用がやたら多い企業、Piaキャロット(笑)。

 駆逐艦楓はFate、処女はお姉さまに恋してる、さくらむすびで既出。「樺」型と「松」型ですね。頻出艦。なんか、この艦名が使われて私が取り上げるときはことごとくサブキャラ、というジンクスがありますが、見事今回も継続(苦笑)。

・伊水雷艇スピカ(初代、二代) スピカ13世

 スピカ13世…登場人物なのか、そうなのか? …というわけで白鍬さんの心の中に住んでるぬいぐるみ…

 水雷艇スピカはマジカルウィッチアカデミーで既出。伊太利海軍で32隻量産された同級のネームシップ。同級各艦は地中海で奮戦しますが、「スピカ」自身は開戦前に瑞典に売却され、「ロムルス」と改名して58年まで使用されました。

 二代は42年計画の「スピカ」級改良型「アリエテ」級の一隻。…といっても、42年というと既に伊太利は大ぴんち降伏路線まっしぐらなわけで、43年9月の伊太利降伏とともに独逸が接収、「TA45」と改名して完成させます。その後、45年4月に英魚雷艇隊と交戦、沈没。竣工できただけでも幸せ、なのかなあ。