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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第三十一回(2005.9.2)
さくらむすびにみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:さくらむすび
発売日:05.8.5
メーカー:CUFFS
総プレイ時間:約15時間
傾向:ADV
お気に入り:秋野紅葉
評価:B+

 両親をなくし、ただ一人の血縁である病弱な妹を守ろうとし、その妹との関係について苦悩する兄とその幼馴染や友人達の物語。…まあ、妹も攻略対象に入ってるんで論理必然的に主人公出生の秘密とか絡んだりしつつ。
 …というのがあらすじですかねえ。発売前にはもう一つ、「頭身」というキーワードで話題を呼んだりもしましたが。頭身が低すぎて某倫の審査を通らなかっただとか通っただとか、予定より少し遅れて発売されたら公開されていた絵より頭身が上がった?とか。
 …結局のところ、絵柄だけ見るとやっぱり物凄く頭身低いです。ことにHシーン。その中でも、桜。ええと、もうそろそろ大抵のものに動じない私が「いくらなんでもこれは低すぎかもしれないなあ」とか思った程度に。その程度で済む自分はやっぱりダメなのかもなあとも思いつつ。

 シナリオ。独り言以外の何かさんの考察・感想が毎度のことながら詳しい、というか謀ったように同じ日にアップされてさあ大変。…とかいいながらリンクすることで解説に代えてしまうところが自分の手抜きさ加減とプライドのなさ加減。ともあれ、表面的にみればそれほど長くはないし紅葉とべたべたべたべたしたり妹にべたべたべたべたされたり可憐に(略)ですが、作品中で明示的に示された謎で結局語られていないもの、黙示的にしか示されていない謎が多く、考えれば考えるほど色々考える要素が出てきて大変なことになります。深読みすればするほどに後を引くというか後味が悪いというか…ああいや、ネガティブな意味ではないですが…差別絡みの話は割と明示的に示されているとは思いましたが、他にもなんか、色々すっきりしません。表面的に括るなら兄妹関係のタブーの効力があまりに弱くなっている昨今の二次元世界へのアンチテーゼ、とかその程度で括れそうですけど、どうもそれだけでは違和感が。まあ、まだコンプ後数時間しか経ってないのでもう少しすれば整理できるのかもしれませんが。

 システム面…CG枚数が少ないのは「頭身」騒動の余波なのかなあ(苦笑)。声は無し。「桜結び」の劇が朗読劇であったことを考えるとそれは是なのか非なのか、というところですが。テキストはなんかちょっと…読みにくかった? 

 お気に入りは秋野紅葉。終盤のべたべたっぷりは最強クラスの幼馴染の一人と間違いなく言えるでしょう。告白シーンの何気なくさとか、もう。唯一、何の曇りもなく(謎が明かされきってないだけともいうけど)ハッピーエンドですし。

 総合評価は中の上。シナリオは結構いいと思います。というか、まだクリア直後で余韻に浸っている段階だからだとは思いますが、かなり奥の深い作品で考えられることが多いなあと。マイナス評価で言うと消化不良、の一言になりそうですが、それだけで片付けられそうでもないんですよねえ。 CGのロリ具合に関しては評価が分かれると思いますが…私には関係の無い話ですな(いいのかそれで)。システムはまあ、別にバグとか無かったしいいやー、みたいな。





 さくらむすびと帝國海軍

・駆逐艦櫻(初代、二代)、桜弾 桐山桜 

 桐山桜。主人公の妹。両親の死去、病弱などの理由からお兄ちゃんっ子…を通り越したレベルの兄依存症少女。その兄依存に対する兄の側の葛藤が、本作の根幹といえましょう。桜エンドはバッドにしろトゥルーにしろ、かなり救いがないものであるような気がしますが…
 また、このゲームの裏キーワード「頭身」が露骨に凄いキャラ。正直なところ、Hシーンは「え…手直しを要求されてこれですか…」と思ったり思わなかったり。

 駆逐艦櫻はFate、脅迫2で既出。初代は第一次世界以前の「櫻」型。二代は丁型駆逐艦。ううむ、ただでさえ私の乏しい知識の中ではそれほど書くことない艦なのに頻出人名だから困った(苦笑)。

 というわけで、艦名ではなく陸軍の兵器、桜弾の紹介。まあ、桜という花は日本、というか皇軍のシンボルなわけで、探せばいくらでもネタはある(「貴様と俺とは同期の桜」や「七つ釦は桜に錨」なんて歌とか)わけですが。
 さておき、桜弾。対艦用の超大型成型炸薬弾。成型炸薬弾についての解説はネットを調べればそこら辺に転がってるので私が言うべきこともなさそうですが、爆弾の炸薬の先の方を凹型に成型することで燃焼時にガスがその凹部に集中、それによって相手の装甲を溶かして大穴を開ける弾のことです。主に対戦車火器や戦車砲弾に使われ、日本ではタ弾と呼んでB-29迎撃用に使ったりもしていました。現代でいうところのHEATですね。これを、「戦車が貫けて超空の要塞が貫けるならばひたすらでっかくしたら戦艦だって貫けるんじゃね?」ということででっかくしてみた(重量2.9噸とか1.6噸とか説はありますが)のが桜弾ということになります。あ、安直な…
 安直ではあるものの威力の方は凄かったようで、一応実戦にも投入されています。…勿論、こんな怪しげというか前衛的な兵器を実戦に投入しなきゃいけない時期の、しかも爆弾のぶつけ方なんて特攻以外にはないのが哀しいところですが…
 使われたのは四式重爆「飛龍」。操縦席の後ろ、大きく盛り上がった瘤のような形で桜弾を装備、機首からは巨大な信管を装備した改造機は沖縄戦で数機が出撃。もっとも、こんな露骨に空気抵抗が増えそうな形の、というかそれ以前に本来爆弾搭載量が1噸の「飛龍」にこんなもの載せては、いくら元が軽快な機体であっても戦果を挙げられるわけがなく。第二回出撃(45年5月25日)の前々日には太刀洗基地で暴発事故があったりして、結局以降使われることはありませんでした。
 なお、桜弾の実験用に、44年11月に工事が中止されてから放置されていた「雲龍」型空母「阿蘇」が実艦的に供されています(45年7月)。この実験で「阿蘇」は兎にも角にも沈没しましたが、これは実験から数日を経て、徐々に浸水が広がったため。爆発による被害そのものは軽微だったそうで、「日本の」「的だから浸水回避処置とかしてない」空母相手にこれだったら米空母に当たったところで大したことなかったんだろうか、という感じもします。当たり所の問題はありますけど…

・二式陸上初歩練習機 K9W「紅葉」(陸軍呼称:四式基本練習機 キ86) 秋野紅葉

 秋野紅葉。主人公の従姉妹にして幼馴染。幼馴染の成分を抽出して濃縮して還元しない、みたいな感じの…どうして私にはこんな幼馴染がいないんでしょうね?(知らんよ) …主人公の葛藤が主に妹方面に向いているため、よくある一旦距離を置くイベントなんかもなく一度ルートに入れば物凄い勢いでバカップルっプリを見せつけてくれます。

 「紅葉」は空帝戦騎で既出。傑作練習機、ビュッカー「ユングマン」のライセンス版。陸軍(「紅葉」という呼称は海軍のみですが)は日本国際航空、海軍は渡辺鉄工所(後の九州飛行機)で生産していました。

・駆逐艦楓(初代、二代) 秋野楓

 秋野楓。主人公の法律上の母。主人公の過去の鍵の一人。

 駆逐艦楓はFate、おとボクで既出。…ってなんか、サブキャラばかりだなあ、この名前…痕の楓は今でも私の心のどこかに棲みついてるのに…
 …まあそれはいいや。。「樺」型と「松」型。ということで能力等は「桜」とほぼ同じ。二代は戦後中華民国に引き渡され「衝陽」と改名。62年ごろまで民国海軍に在籍していました。