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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第二十七回(2005.5.17)
School Daysにみる歴代内閣総理大臣と帝國海軍



ネタ要目


タイトル:School Days
発売日:05.4.28
メーカー:Overflow
総プレイ時間:超長い
傾向:ドロドロ三角+α関係フルアニメAVG
お気に入り:清浦刹那、桂言葉
評価:B+(-)

 「なんか凄いシナリオらしいよ?」ということで最近一部世間で話題騒然のフルアニメAVG。何がどう話題騒然かは…まあ、いまさら私が何か言うこともないような気がします…
 ということでこのゲーム最凶の売り。シナリオ。「修羅場」「修羅場」「修羅場」「主人公ヘタレ」「修羅場」「修羅場」「泥棒猫」「鋸」「屋上ダイブ」「孕ませ」「孕ませ→主人公刺殺」。以上。
 …ねえ。いやまあ、それでも結構楽しんじゃったわけですけど。私も心歪んでるからなあ。

 ええとあと、主人公が「あの鳴海孝之に匹敵するヘタレ大王」、ですか。いわく、「いくら片方狙いで話を進めても主人公がユーザーの意思に反してもう片方へふらついていく」「しかもその先に待つは、死」とか、「大抵のエンドで選ばれなかった片方はステキに後味の悪い放置されっぷり」とか。ただ、電波だ猟奇だと騒がれているわけですが個人的にはあの程度の電波や猟奇ではもの足りねーよ、と思ったとか思わなかったとか。いやそれはあんたの心が壊れているんじゃよとか自分でも思いますけど。

 ただ、あまりに主人公がクズであるが故に、このゲームは面白がってプレイできるんだろうなあ、などとも思うわけで。あまりに主人公がヘタレ→プレイヤーが引く→客観的に、ヲチャー的視点でプレイ→故に、心にそこまで深刻なダメージを追わずに修羅場を楽しめる、みたいな。
 同じく修羅場ゲーとして既に不動の地位を築いている「君が望む永遠」の場合も主人公はヘタレですが、第一章で幸せに向けて盛り上がる→プレイヤー感情移入→あの怒涛の展開、鳴り始めるrumbling heartsと、プレイヤーを中に引き込んで離さないようになっていたと思います。その点、本作はのっけから主人公アレ、シナリオアレなんで感情移入の暇がないというか。全編アニメで基本的には第三者視点で話が進む、というシステム上の話もあるでしょうけど。その点で言うとアニメというシステムを選んだのは正解かなあ。正直、このストーリーで主人公に感情移入してしまったら精神的にダメージがでかすぎです。皮肉じゃなく「感情移入できないから楽しめた」と。

 CG。というかアニメは最後まで作画が崩れなかったのがすげえ、と。Hシーンも非常にその、エロかったですし。ただ、口パクがあったりなかったり、不自然な引き絵止め絵が多用されてたりしたのは結構違和感がありました。使いまわしシーンが多いのはまあ、一般のゲームにおける立ち絵みたいなもんなんで仕方ないとして。

 歌は豪華でしたね。ゲーム本体は正直もう一度やり返す気力ないですけど、歌はしばらく聴いていようかと。

 で、システム面。これは酷い。アホみたいに重い&連発されるパッチ、しかも当てないとゲームが進まない&当てたらルートが変わる。セーブ・ロードがめちゃくちゃ重い。シーン回想なし、サウンドリプレイとかもなし。正直なところ、いちいちHシーン直前セーブしないといけないんで折角のエロいアニメがその、「使えねえ」。既読スキップとかの機能がない→スキップによるルート回収がやりにくくて非効率。それでいてシナリオのボリュームはでかく、台詞の僅かな差も結構あるので非常に面倒くさい。私は全エンド一応見ましたが細かな途中のルート回収までは諦めました。全編アニメという性質上仕方ないのかもしれませんが、これだけのボリュームならばそこら辺も考慮すべきかと。ただでさえ、何度も何度も見てると精神に悪影響を及ぼしそうなストーリーなのに(笑)。
 さらにルート管理は複雑怪奇な上にシナリオがところどころ矛盾。まあ全編どう足掻いても修羅場なんで気にしないっちゃしないですけど。

 お気に入り。清浦刹那。サブヒロインたちの中でも一番ぞんざいなエンドでありながら、最後の「妻です」のニッって顔がかわいすぎます。
 メインヒロイン二人のどっちかといわれれば間違いなく言葉。 正直、世界はなんか好きになれない…つか、むちゃくちゃ言ってるのは世界のほうかなあと。むちゃくちゃやってるのは言葉もだけど。同情の余地という点で、世界はどうも、なあ。
 それに加えて言葉の壊れっぷりもまた。食べ物は腐りかけが、人間は壊れかけが最高ですよね?
 …壊れきってる率高いけど。
 なんだか、言葉の壊れてからのいじらしさがいとおしく思えるんですけど私も電波に当てられてますかね? 「鋸」エンドへと続く道での壊れた言葉が大好きです。

 総合評価は中の上。シナリオの衝撃度的にはいろんな意味でハイレベル。システムとか完成度的に言えばへっぽこ
 なんつうか、「美味しいけど、普段は食わないめっちゃ脂っこい(その上、調理法が雑で食べるのに結構苦労する)料理」とか「美味しいけど、とにかく大量の餅」とかを食ったあとのような倦怠感をプレイ後に感じました。
 結論として、面白いか面白くないかといわれれば「面白い」、お勧めかお勧めじゃないかといわれたら「相手を選ぶ」ということで。

 ああ、あと私的に得た教訓。「友達は、やっぱり二三人でもいいからいたほうがいいよなあ。一人もいないのはいろんな意味でよくない」…何のことを言ってるかはプレイした人ならわかりますかね?





 School Daysと帝國海軍よりはむしろ内閣総理大臣とか

 今回はこじつけの帝國海軍ネタよりも、一見明らかなネタ元があるのでそちらのほうの解説中心ということにいたしますよ。

・駆逐艦桂(初代、二代) 桂言葉

 桂言葉。本ゲームのヒロインの一人。おとなしくて友達がいないほうにして、キーワードは「鋸」「ダイブ」。個人的には少し壊れてきたあたりからの電波入った一途っぷりが凄いいとおしく思えるわけですが。客観的に見て押しかけ厨に限りなく近いと思いつつ。

 駆逐艦桂。初代は第一次大戦時の戦時急造駆逐艦、「樺」型。起工後わずか110日という物凄い勢いで竣工し、同型各艦とともに地中海戦線へ参戦、対潜活動に従事。32年に除籍されました。
 二代は太平洋戦争末期の「橘」型駆逐艦。45年6月23日、帝國海軍最後の進水艦として進水するも、同日工事中止命令のため建造中止。戦後解体され、船体は福島県小名浜港の防波堤に転用されました。


 さて。本当の意味でのスクールデイズの登場キャラの元ネタ。既に各所で気づかれているとは思いますが、主要キャラは大体内閣総理大臣から苗字を取っています。以下、ちょっとだけ解説。業績とかまで書き出したらキリがないんで適当ですけど。
・伊藤誠:初代総理大臣伊藤博文。長州閥元老。まあ、わざわざ書くべきこともない維新元勲ですな。
 しかし、「いとうまこと」というと私の学んでいることの関係上、「司法試験関係者から諸悪の根源のごとく語られる某司法予備校のサスペンダーのボス」もしくは「学部の時に授業を受けた、民事訴訟法の偉いセンセイ」を思い出して、正直なところ、かなり辛かったです(笑)。どうしても脳内で「イトマコ」と略されてしまって。
・西園寺世界:西園寺公望。公卿。「最後の元老」。政友会総裁として桂太郎とのいわゆる桂園時代を現出して二人で総理の椅子を奪い合ったり譲り合ったり。ということで、この二人がヒロインとしてワンセットで登場して主人公を取り合うのはある意味歴史の必然かと。
・桂言葉:桂太郎。長州閥元老。日露戦争時の総理大臣。総理の椅子を取り合うもう片方。「ニコポン」なんていうあまりありがたくない渾名が有名。
・清浦刹那:清浦奎吾。官僚出身。超然内閣を組織して第二次護憲運動の攻撃にさらされ、5ヶ月で総辞職。高校あたりの授業ではイメージ悪い(というか薄い)総理の一人。
・黒田光:黒田清隆。薩摩閥元老。大日本帝国憲法発布はこの人の時、というのは覚えておいた方がいいことですね。伊藤内閣とかじゃないんです。
・加藤乙女:加藤友三郎or加藤高明。宵待姫あたりで書いたかな。前者は元帥海軍大将、総理としてはシベリア撤兵、ワシントン条約締結と結構重要な働きをしたものの、加藤の死により内閣は総辞職しています。後者は外交官出身。清浦内閣を倒した護憲運動で総理に。1925年治安維持法&普通選挙法制定あたりが重要かな。
 ただ、なんとなく次の三人との絡みで、加藤は加藤でも現代の加藤紘一からか?と思わないでもなかったり。少なくともダブルミーニングかな、とは思います。
・小渕みなみ:小渕恵三。自由民主党。二代くらい前の総理。就任当時は冷めたピザだの酷評されながら、任期半ばで世を去ると一転評価が急上昇。また、「ブッチホン」などの言葉を残した方でもありました。
・森来実:森喜朗。自由民主党。「日本は神の国」などのステキ(に微妙に加工された)発言で国民的大(不)人気だったラガーメン。総理を辞めてからのスピーチなんかも読むと、「悪い人ではないが総理の器ではなかった」んでしょうかねえ。
・小泉夏美:小泉純一郎。自由民主党。現総理。故に業績に関しては敢えて書かない。しかし、結構長いですよねえ…

 ここまでは公式のキャラ紹介にも紹介あり。で、以降は管理人が聞き取った範囲で名前しか出てこない人名たち。ゲームの性質上、聞き間違い勘違いがあったり抜けがあるでしょうけどそこはそれ。
・山本−3組の担任:山本権兵衛。薩摩閥元老、海軍大将。海相として日露戦争あたりまでの海軍を支えた立役者ではあるのですが、二度組閣した内閣はジーメンス事件で倒れたり虎の門事件で倒れたり、総理としては今ひとつ運がない人です。一応軍部大臣現役武官制を緩和したりしてるんですけどね。
・山県−生徒:山県有朋。長州閥元老、元帥陸軍大将。あー…「明治最大の悪人」(苦笑)?
・田中−生徒:田中義一。長州閥。治安維持法改正、無産運動弾圧、山東出兵と「陸軍上がりの強権総理」の権化みたいな人です。で、満州某重大事件(張作霖爆殺)を起こしちゃうのですが、これに昭和天皇がキレて首を飛ばされてしまいました。
・乃木−生徒?:乃木希典。陸軍大将。旅順攻囲で苦戦した悲劇の将。明治天皇に殉死したことでも知られます。司馬遼太郎の影響か一般にはボンクラボンクラ言われますが、その能力については未だに議論のあるところ。ただ、間違いなく当時の庶民に敬愛されていたとは言えるでしょう。

 ここまでは元ネタが個人まで特定できるレベル。以下、脇役は華族などの歴史ネタからとられていると思われるのでまとめて列挙してみる。
・甘露寺七海:伯爵甘露寺家。顔つきなのに一人だけ扱いが不当というかなんというか。
・竹内、有馬、井伊、池田、冷泉、足利−華族。誰がどこででてきたか覚えちゃいないので断言は避けますが、名前だけ出てくる生徒たちは大名・貴族ルールか。上記乃木もこのグループ。
・石丸、大岡、遠山、松平、鳥居、長谷川、大久保−幕臣。誠の中学の同級生たち。華族になってる家も多いですけど、明確にグループになってるっぽいので分類。すると、中学から高校に上がった時に維新があったことに(笑)。
 この命名ルールの例外は澤永泰介ということになりますが、この人はピュアメールの澤永美紀の関係者なのかなあ。ピュアメールやってないんで詳しくはしらないけど。

 あと凄かったのは鉄道の駅名だよなあ。「いもうと」とか「あね」とか「はらまし」とか「はらみはま」とか「にしはらみ」「ひがしはらみ」。さすがはオーバーフロー。

 あとはなぜか刹那がパリに行くエンドで誠が「お土産はルクレールがいい」とか言って「なにそれ」とか突っ込まれてますが。確かになんでやねん。
 あ、なおルクレールは現在のフランス軍最新戦車。アラブとかに輸出してるんで、がんばればお土産にできないことはないですが。
 …いや、無理だって。
  
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