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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第三十九回(2005.12.2)
智代アフターにみる帝國海軍



ネタ要目


タイトル:智代アフター 〜It's a Wonderful Life〜
発売日:05.11.25
メーカー:Key
総プレイ時間:約6時間+α
傾向:AVG
お気に入り:坂上智代
評価:B+

「エロが薄い薄いといっていたら、ついにエロゲーですらなくなった」Keyの全年齢対象ゲーム、CLANNAD。家族をテーマに、一部世間を感動の渦に叩き込んだ大傑作です。そして、プレイし終えた人たちから異口同音に発せられた言葉がありました。

「ああ…いくら薄いとはいえ、あの愛しい娘達のあられもない姿が見られたらなあ」

 …人として何かが間違った望みであるのは確かですが、この熱意が当局を動かしたのか、ある発表がその後なされます。すなわち、「智代の18禁補完ゲームを製作する。もちろん、えろえろよー」…そして、その約束が発売日延期もなく実行されたのが1年半後、つい先日。

 とまあ、これくらいが発売へのバックストーリーですかね?そういうわけでCLANNADの…なんといえばいいんだろう、ファンディスクではなく本編との繋がりもない(ことになっている)…公式二次創作?

 CG。原画がいたる絵じゃなくなっている、というのは発売前の最大の不安要素−いや、あくまでもイメージ違いに対して−でしたが、蓋を開けてみれば特に問題なかったかと。なかなか綺麗でしたし。大体が普段からいろんな人の描いたいろんなキャラを見てるわけで、今更原画が違う程度でぶれるほど心の中にイメージが確立していないわけじゃないですし?

 音楽。Keyの音楽に何か言うことがあろうか、いやない。少なくともOPEDはしばらく聞き続けることでしょう。

 …で、既に賛否両論ある−この言葉の持つニュアンスとして、賛賛否否否否程度で否が優勢−シナリオについて。といっても、基本はKeyなので笑いが止まらない日常→一転泣き、のプロセスはもはや確立されきっているのでそれについて何も言うことはありません。それ自体は評価の対象ではなくて、もはや前提。…であるべきである、ということを忘れていたなあ、みたいな件に関しては後述。

 前半部はさすが、「今回はエロも入れる」という公約どおり、普段の笑いだけでなく結構な量のHシーンも投入されていて大変結構なことでございます。大抵が「変態だ…ここに変態がいる…」でそれがまた。ああ、智代は可愛いなあと。

 ギャグパートも本編の帝王であった春原がいない影響なんかを心配していましたが、鷹文&河南子がしっかりとそれに負けるとも劣らない働きをしていたのでいい感じでした。まあ、多少朋也がエミヤ化して、ほとんど英霊になりそうな勢いの行動を繰り返していたのが人間変われば変わるもんだなあというかCLANNADとは世界観が類似していても関係ないんでしたっけ?

 …で、議論の的となっている終盤、真アフター。とはいっても骨格で何か変わった事をしているわけではありません。Keyですから。すなわち、奇病→死における泣き。

 みんなが「やっちゃった」と思ったのはその奇病発病者が朋也、即ち主人公だったというただ一点に尽きるわけですが。話の雰囲気が変わって、あれよあれよといううちに気づいてみれば…あれ?これで終わり?その、奇跡は?救済は?みたいな。

 まあ、地雷認定するほど酷い、というわけではなく、あそこで奇跡が起こるというのはあまりにご都合主義…というか、まさに今までの作品と同じようなパターンであり、「どうせまた奇跡が起きるし」みたいな評価に繋がっていたと思います。で、智代というキャラの性格なんかも考えた場合、あの終わり方は多分正しかったと思うわけで、あのエンドを否定する気はない、というかやっぱり結局のところは「いい話であった」わけですが。ほら、なんだかんだいって当分引きずってしまうくらいに。

 ただ…そうですね、なにかこう、納得できないものが残ってしまうのも否めません。思うにいくら当局が「この作品はCLANNAD本編のシナリオ、キャラ設定などとは物凄く良く似ていますけど関係ありません」と念押ししていたとしても、プレイヤー(というか私)としてはどうしても「CLANNADのファンディスク」だという認識であったなあと。現に、キャラや設定について何の説明もなくストーリーが始まるという構成からして、当局自体が黙示でそれを認めているとも取れますし。間接証拠もいいとこですけど値段もファンディスク価格ですし。
 で、「ファンディスクである→毒にも薬にもならないシナリオ(つまらんという意味ではなく)」という風なドグマティックな認識でまったりしたエンドを予想していたところにいつものKey節がきてグシャー、みたいな。

 あとはボリューム的な問題、かなあ。いくら基本的なストーリーは既に語り尽くされたものであり、零から話の過程を流していく必要はないといっても、ルート一本大体6時間で完全に終わるシナリオにあのテーマを…それも、後半の怒涛の展開で押し込むことには少し無理があったのではなかったか、と。複数ルートあったり単線でもそれなりの分量のある、一つのシナリオとして独立した状態で同じTRUEエンドであったとしても別にそこまで何も言われない、というか私自身に消化不良な何かが残っている状態はなかったんであろうなあ、と。プレイ期間中に感情が熟成されていくか、終了後にもまだ熟成期間が長く必要かの違い、みたいな。

 結局は「予想通りの展開でなかったから理解はすれど納得まではしていない」個人的バイアスに過ぎないんですけどね。まあ、私ハッピーエンド至上主義者ですし?ほら、現実においてバッドエンドまっしぐらっぽい気分はいつも末期戦((C)内田弘樹氏)っぽい今日この頃、せめて夢くらい見させてよ、みたいな?

 なお、おまけミニゲームのT&Dはなかなか楽しいです。凄い投げやりですけど。その投げやりさがいいんですよ。朋也、折角声ついたのになんか性格がアレだし(苦笑)。

 お気に入り、は智代…はまあ別格として。河南子もとももいい子達です。というわけで、めでたく春原二世の称号を私から与えられた鷹文を推…ってあれ?

 なお、一番好きなCGはまっぱでorzってる智代だったりします。というかorzシリーズは全部なんか可愛いんですけど。

 総合評価は…俯角がかかってB+、79点。いい作品であり、なんだかんだいって感動しなかったか?といわれれば感動したわけですが、Aには1点及ばない、程度。もう少し時間を置けば超えられそうな壁だとも思うわけですが、とりあえず今の時点での評価は、これで。





 智代アフターと帝國海軍

・海防艦見島 三島有子

 三島有子。ともの母。不治の病に疲れきってともを手放そうとした、未来とかそんなのへの絶望の象徴、かなあ。そういう分析とかを能くする舌を持ち合わせてはいませんが。

 海防艦見島は花咲くオトメのための嬉遊曲にて既出。元・露西亜海防戦艦「アドミラル・セニャーウィン」、並びに巡洋艦「八十島」や敷設艇の予定艦名。「アドミラル・セニャーウィン」はもともとバルト海用の海防戦艦で、吃水の浅い小型の船体に重武装を施した、沿岸用の艦艇です。…そんな艦艇で遠路はるばる対馬までよく来たなあ…
 来たはいいものの、日本海海戦で撃破→捕獲され、その後は日本籍に。第一次大戦では同じ旧露西亜艦で編成された第二戦隊に所属し青島で作戦。その後は砕氷艦や潜水艇母艦として使用されました。