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※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第二十六回(2005.5.11)
Tears to Tiaraにみるロイヤルネイビー



ネタ要目


タイトル:Tears to Tiara
発売日:05.4.28
メーカー:Leaf
総プレイ時間:30〜50時間程度
傾向:AVG+S・RPG
お気に入り:オクタヴィア、リアンノン
評価:A

 LeafのリアルタイムS・RPG。システムこそ違えど「うたわれるもの」の系列といえばよいでしょうか。

 ストーリーは「魔王」として語り継がれている主人公が覚醒させられて愉快な仲間たちとコメディりながらついには神とも一戦交えるというライトなファンタジー系王道な感じ。どこかで急に無理矢理シリアスになって、エンディングもやや後味が悪くなる(うたわれるものみたいな感じに)かと危惧していたら、最後まで明るく突っ走ってくれて個人的には何よりです。…キャラにバカが多いせ…いえ、なんでもないですよ。
 キャラとか。スタッフが「男祭り」と公言する男キャラたちが宿敵含めて熱すぎます。熱血馬鹿ヒーローなアルサル、クール系だけど周りの連中に巻き込まれてコメディってるアロウン、渋すぎオガムにいいとこ持ってくタリエシン。ガイウスも強敵っぽさがいい感じでもう。
 その反面、女性キャラは…特に全員が全員割と何の脈絡もなくベタ惚れモードだったりして、微妙に扱いがぞんざいだなあとか。妖精族はまあ仕方がないとして、オクタヴィアさんあたりはもう少し話に厚みがあったほうがよかったかなあとも思います。

 ゲームとして。難易度的にはややぬるめ(「普通」でプレイした場合)。楽しむにはちょうどレベルかと思います。ただ、操作系は微妙に扱いにくく、最初の数戦はコツを掴むのにやや苦労しました。っつかオートを駆使したほうが楽かも。リアルタイム制は…まあ、こんなもんかなあという程度。可もなく不可もなくでしょうか。
 やりこみ要素はいい感じ。傭兵の転職システムとかクリア後のリーフの塔とかが結構時間を吸い取ります。転職システムがあったらつい全スキル取得の無敵傭兵が欲しくなるのは人情ですよね?

 CG。「TtT作品内だけでも前期、中期、後期と分けられる」という古寺成氏の絵の上達っぷりとか。独特ではありますが私は割りと好きです。

 音楽、声…に関しては何も言うことはありますまい。さすがLeaf。

 お気に入りはオクタヴィアさん。FFTのアグリアスさん系。次点でメインヒロインのリアンノンか。またまた新妻が新床にシリーズがほほえましい。

 総合評価は上。直球王道でなんの衒いもなく楽しめる、というのは地力が凄い、ということではないでしょうか。…まあ、エロゲーとしては女性キャラの扱いがとか、純粋なゲーム性ではコンシューマには見劣りが、とか中途半端という感もないことはないですが…
 あと、ゲール族とかアルビオンとかエリンとかアヴァロンとか、背景・地名がまんまケルトやらアーサー王あたりから来ていたり。「厨設定」と謗られるかどうかの微妙なラインではないか、との危惧も覚えるものの、まあ王道風味にいい感じに作用しているのではないか、と私は解釈しています。
 で。アルサルってアーサーなのかなあ、やっぱり。最後にはペンドラゴンになってるし。するとモルガンは湖の妖精モルガン・ル・フェ由来か。そこら辺も探せばネタになるんだろうけどなあ。めんどくさ、もとい専門外なので誰かがんばってください。
 …でも私の心の中でアヴァロンといえば全て遠き理想郷ではなく♪アーバロン アーバロン うーるわしのー♪だったりするわけですが。シーフギルドの壁登り。





 Tears to Tiaraとロイヤルネイビー

 というわけで、今回は英国が舞台ということで英国から二隻。ロンディニウム(ロンドンの古名:重巡洋艦ロンドン)とか、拡大解釈すればいくらでも出てきそうですがキリがないのでゲーム中一発でわかる地名からのみ。

・戦艦エリン エリン(地名)  

 エリン島。最初にゲール族の村があった島。史実では今のアイルランド(エール)の古名。実際にゲール族が主要民族です。

 戦艦エリン。第一次大戦前にトルコが英国に発注した超弩級戦艦「レシャド五世」(のちに「レシャディエ」に改名)。22,780トン、34.3センチ砲10門ということで我が戦艦「扶桑」「山城」や米戦艦「ニューヨーク」「ネバダ」あたりにちょっと劣る程度の艦でしたが、第一次大戦勃発、トルコの同盟国側参戦によって英国が接収。「エリン」と改名します。ジュットランド海戦に参加(ただし主砲弾を発射しないままに終了)などしたのち、ワシントン条約で解体されました。

・戦艦アルビオン、軽空母アルビオン アルビオン(地名)

 アルビオン島。物語の主な舞台。ロンディニウムがあったり帝国(たぶんローマ)が進出していたりと、もろに史実のグレートブリテン島。アルビオンもそのまま、グレートブリテン島の古名です。

 強襲揚陸艦アルビオン。「ペガサス」級強襲揚陸艦。一年戦争時の武勲艦「ホワイトベース」の同型艦ということになりますが、あまりそうは見えないところがポイントでしょうか。まあ、そんなこといったら帝國海軍の「吹雪」型なんかもバリエーションはあるわけで、年代が新しいほど同型艦でも艦容が変わるのは別に変なことでもないわけですが。宇宙世紀0083年のデラーズ紛争の際に活躍しますが、その活躍は連邦軍上層部によりもみ消されてしまいました。

 …なんか変な電波が混じりましたが気を取り直して。戦艦アルビオンは1901年竣工の前弩級戦艦。クルップ甲鈑を採用した初の英戦艦ということで、大体我が「三笠」相当の艦です。戦歴としては第一次大戦でダーダネルス作戦に従事、20年に解体されています。

 軽空母アルビオンは44年起工の「セントー」(または「ハーミス(二代)」)型軽空母。大戦中に起工したものの、作っているうちに戦争が終結。同型艦も8隻予定のうち半数が建造中止になる中、細々と建造が続けられ、なんと10年かかって54年に竣工しています。建造が続けられた各艦はこの長い長い建造期間のうちに改修工事が実施され、英空母で始めてアングルドデッキを装備した艦として完成しました。
 完成後はスエズ動乱に出動した後、強襲揚陸艦へと改装。72年除籍。その後も英軍では「アルビオン」の名を襲名した強襲揚陸艦が登場しており、最初に混じった宇宙世紀からの電波は結構由緒正しい電波なのかもしれません。