駄文置き場トップに戻る
D.B.Eトップに戻る


※なお、以下の内容は全てこじつけであり、実際にゲームのキャラ名が軍事ネタに由来しているというわけではありません(このゲームは別ですけど)。詳細説明については駄文置き場トップを参照してください。

 第二十二回(2005.4.4)
ゆのはなにみる帝國海軍と伊太利海軍とその他



ネタ要目


タイトル:ゆのはな
発売日:05.3.25
メーカー:PULLTOP
総プレイ時間:10時間程度
傾向:マニアックなネタの多いADV
お気に入り:ほなにー
評価:A-

 バイクで放浪中、事故で小さな祠(と自らの身体)を壊してしまった主人公がその祠に祭られていた少女だけど守銭奴で食い意地の塊な神様に身体と祠の修復代やらを貢ぐべく、鄙びた田舎町でバイトする物語。

 キャッチコピーの「ここで一緒にあったまろ。」の通り、非常に暖かい雰囲気の話です。いい感じに高齢化した(そんなもんないけれども)田舎町の温かくてなんかヘンな人たちと、バカでテンション高いけど間違いなくいいやつな主人公とのふれあいは、読んでて心が平和になります。平和といっても各地にちりばめられた小ネタで大笑いする感じの、ですが。こういう、穏やかな町っていいよなあ…実際には不便だろうけど…
 和やかな割に、ある特定のキャラのせいで(笑)物凄い量の軍事ネタがぶち込まれているのが私的には最高でした。わからない人には何がなにやらわかりそうにもないですが、個人的には超ツボ。
 そしてやっぱり主人公バカッコイイよなあ、とか。こういうやつは嫌いじゃない。そして白いギター。ズバットか?ズバットなのか?なぜかメキシコにやたら詳しいし。軍事ネタといいメキシコネタといい、マニアックすぎです(笑)。

 難易度とかはあってなきがごとし。穂波シナリオで若干あるかないかくらいで、後はほとんど何も考えなくてもクリアできると思います。とりあえず浸っとけ。

 お気に入りは敢えて挙げるなら穂波。ほなみん。ほなにー。大人しそうなのに言うことがステキだったり、妙にエッチに積極的だったりするところが、もう、ね?ほなにーの名に偽りなし!(ごめんなさい) イタリア海軍士官コス見たい、確かに見たいなあ。わかばもほえほえしててかわいいし、椿もなかなか。

 総合評価は上の下。小さいけれど良作。主人公の熱馬鹿さとか、お年寄り達のかっこよさとか。…で、妙に濃いネタ多いし(笑)。





 ゆのはなと帝國海軍と伊太利海軍とその他

 なんといいますか、製作者の中に間違いなく軍オタが潜んでますね。尚樹さんの濃いイタリアネタはもとより、「榛名さんいいよなあ、名前が金剛級三番艦と同じだし」なんて台詞を口走らせるあたり、もう。…発想がこのコーナーレベル…
 でもって、尚樹さんが口走った「戦艦萌え擬人化本、もえかん」。実際めちゃくちゃ欲しいのですが誰か出してくれないかなあ。

・駆逐艦若葉(初代、二代)、海自護衛艦わかば 伊東わかば  

 伊東わかば。主人公&ゆのはを居候させてくれる銭湯、華の湯の娘。ぽえぽえぽやぽやした娘さん。絵本描きが趣味。ジャージ姿の時間が長く、なんというかこれはこれで新鮮であります。一言でいうと「ええ子や」。お祖父さんはB29が撃墜されてこの地に降下、主人公と同じ羽目に陥った元米兵。

 駆逐艦若葉は姉しよ2とか宵待姫で既出なんで、せっかく平仮名なんだから海自の護衛艦「わかば」の方を。この艦、元は海軍の「松」型駆逐艦、「梨」。45年7月に米艦載機の攻撃を受けて沈んでいたところ、54年に引き上げられ、状態が良かったために修復されて護衛艦籍に編入された異色の艦です。自衛隊に編入された旧海軍駆逐艦はこの「わかば」ただ一隻。そのため、運用には不都合が多かったらしく各種兵装の試験艦として運用されました。71年、老朽化によりついに退役。


・運送艦高雄、巡洋艦高雄、巡洋戦艦高雄、重巡洋艦高雄、駆逐艦椿(初代、二代) 高尾椿、高尾渋蔵  

 高尾椿。高尾酒店の姉御。実は小説家。酒にあんまり強くないのは意外だったり意外でなかったり。渋蔵はその祖父。というか本作中最もインパクトのあるキャラ。熱いジジイ。年食ったらこうなりた…い、かなあ?

 重巡洋艦高雄。帝國海軍を象徴する(と勝手に思ってる)、重武装巡洋艦。同型艦4隻のネームシップ。艦隊旗艦たりうべく司令部設備を備えた結果、異様に巨大化した艦橋がトレードマークというかチャーミングポイントというか一度見たら忘れられない変な姿というか。さすがにでかすぎたせいで後に縮小されています。
 他は基本的には「妙高」型の改正型ですが、魚雷発射管は射数が減った代わりに自発装填装置が搭載され、主砲も対空戦闘が可能(単に仰角を引き上げただけでそう言い切るのは看板に偽り有りではありますが)となっているなどの変化があり、攻撃力はかなり引き上がっています。ちなみに、酸素魚雷を最初に受領したのはこの「高雄」型であるようです。
 「高雄」は対空兵装の増強等の改修を受けた状態で太平洋戦争に突入(同型艦の「鳥海」「摩耶」は受けられず)、マレー、アリューシャン、ソロモン、マリアナ、レイテと転戦。他の姉妹達がレイテ海戦で枕を並べて討ち死にする中、「高雄」だけは米潜の雷撃を受けつつも辛くも脱出、シンガポールに入港します。しかし、日本本土に帰還することはかなわず、当地でイギリス特殊潜航艇の攻撃を受け大破。終戦後英軍に引き渡され、マラッカ海峡で海没処分とされました。

 巡洋戦艦高雄は「天城」型。ということで八八艦隊計画の一隻ですね。ワシントン条約締結により解体。同型の「赤城」「天城」(後者は未遂)は空母に改装されています。

 その前が日清日露戦争時代の巡洋艦「高雄」。設計はエミール・ベルタン、日本で建造された初めての全金属製巡洋艦。初代艦長は後に首相にまでなった山本権兵衛。日清戦争では豊島沖海戦、威海衛夜襲攻撃に参加。日露戦争には第3艦隊第7戦隊所属で参加した後、1911年除籍、翌年解体。

 なお、運送艦「高雄」というのは1869年英国製の武装商船「シンナンジング」。1874年に購入され、80年に除籍。他に商船にも「高雄丸」「高雄山丸」がしめて4隻ばかり。妙に親しまれた名前だったんですね。

 駆逐艦椿。初代は「楢」型。欧州大戦に参加した「桃」型の穴を埋めるべく急遽建造された型。「桃」型の戦訓を取り入れ、航洋性などが高められた改型。「椿」は山東出兵の際に警備活動を行い、35年に除籍。海軍工機学校の教材として使用され、終戦時には呉の浮き防波堤となっていました。

 二代は「松」型。44年11月30日に竣工、船団護衛任務に従事するも、揚子江で触雷。以降は内地にとどまり、終戦時には中破状態。48年に解体されました。


・戦艦榛名 桂沢榛名  

 桂沢榛名。喫茶「白摘茶房」のマスターにして穂波の母。巨乳。残念ながら椿の父親と恋仲なため攻略はできません。

 戦艦榛名。説明不要とも思える、日本で最も活躍した戦艦「金剛」型の三番艦。世界最強の巡洋戦艦として建造され、大改装で高速戦艦となり、老兵ながらその高速により機動部隊直衛艦として、あるいは切り込み隊としてマレー、インド洋、ミッドウェー、ガダルカナル砲撃、マリアナ沖、レイテと第一線に立ち続けた艦。そのため消耗も激しく、姉妹艦「比叡」「霧島」はガダルカナルに散り、「榛名」とコンビを組み続けた「金剛」もレイテの帰りに米潜に食われました。ただ一隻残った「榛名」もレイテ以降は燃料不足で身動きがとれず、45年7月末、呉軍港空襲の際に直撃弾13発他を受け大破、着底。30歳の生涯を閉じました。
 なお、「榛名」は「霧島」とともに、民間造船所(神戸川崎造船所)で建造された初の日本戦艦でもあります。


・装甲巡洋艦春日 春日尚樹

 春日尚樹。ゆのはな町にある電器屋、春日デンキの店主(でいいのかなあ)。店の中に軍艦模型を飾ったり、「連合艦隊」暖簾を飾ったりする軍オタ。専攻はイタリア海軍、最萌はヴィットリオ・ヴェネトらしく、一度口を開くと何が何でも軍事トークに持っていこうとする…つまりは、わが同志なわけですな。ほなみんにイタリア海軍の士官コスをさせようとする、そのセンスも…コレクト!「榛名さんいいよねえ、…名前が金剛級三番艦で」…あんたここのコーナーの人ですか!

 とりあえず、今回のこのコーナーを彼に捧げます。

 装甲巡洋艦春日は花咲くオトメのための嬉遊曲で既出。日露戦争前夜に艦隊の緊急補強のためにアルゼンチンから購入され活躍した装甲巡洋艦。元はといえばイタリアが輸出用に多数建造したジョセッペ・ガリバルディ級装甲巡洋艦なわけで、ある意味この艦の名を冠する尚樹さんがイタリア海軍萌えになったのは宿命といっていいかもしれません。


 さて、というわけで作中に彼の口から出てきた艦名に関して一口解説をつけていきますか。(こーゆーことをするからうざがられるわけですがオタってば!)

 まずは尚樹さん一押しと思われる戦艦「ヴィットリオ・ヴェネト」。イタリアがワシントン軍縮条約に対応させて建造したイタリア最大の戦艦。もっとも、35000トンの制限はやっぱりというか守れず、10000トンほどオーバーしていますが。ワシントン条約の制限は基準排水量35000トン、主砲口径16インチまでとなっていますが、イタリアは製造技術の問題などから16インチ砲ではなく15インチ砲を選択します。しかし、この50口径15インチ砲は最大射程42kmを誇る高初速の優秀砲で、そこらの16インチ砲にも引けをとらないものとされました。
 更なる本級の特色としては30ノットを超える速力なんかもありますが、やっぱり尚樹さんの言うとおり「格好いい」という点に尽きるような気がします。というかこの艦に限らず、イタリア艦は全般的に非常に洗練されていて、やっぱり国民性を感じさせます。飛行機でも一部戦闘機は妙に格好いいですし。弱防御?数?性能?なんですかそれ。
 …が、そんな格好いいヴェネトの戦歴は、というと…タラントでは小破で済んだもののマタパン沖で中破、その後も英潜に雷撃されたり空襲食らったりしているうちに国が降伏してしまい、43年の10月からスエズ運河南部で抑留され、ほとんど何もしないままに解体されてしまうというパッとしないものなわけです。もっとも、イタリア海軍の仮想敵はあくまでフランス海軍だったため、フランスよりは数段強大なロイヤルネイビーと戦わざるをえないという時点で既に想定の範囲外だったわけで、仕方ないといえば仕方ないことなのですが。おまけに戦艦を失ったら少なくとも戦争中には補充できないことも明白なわけで、司令部が戦艦を投入することに慎重だったのも理解はできる話ですから。イタリア海軍が決してヘタレではない証拠に、小艦艇にはロイヤルネイビーにも劣らない大暴れをした艦が少なからずありますし。
 …だがそれは大型艦の扱いに関してヘタレという反証げふんげふん。

 その同型艦「ローマ」、「リットリオ」。「リットリオ」のほうは同級一番艦。タラント軍港奇襲で大破、シルテ海戦で損傷、マルタ島近海、ラ・スペーツィアとなんだか航空攻撃をくらいまくっているうちにムッソリーニが失脚、そこで艦名を「イタリア」と改めます(「リットリオ」は古代ローマの公的権力の象徴であると同時に、ファシスト党の象徴たる斧の名前なので)。そして、イタリア降伏とともに今度はドイツ軍機に付け狙われ大破。その後は「ヴィットリオ・ヴェネト」同様スエズ運河南部で47年まで抑留、48年に解体。
 「ローマ」のほうは竣工が42年と遅かったため特に大きな戦闘に出ることすらなく、ラ・スペーツィアで空撃された後、イタリア降伏後のマルタへの回航途上でドイツの誘導爆弾フリッツXの一撃で沈められたのはゲームにも出てきたとおり。…わかばシナリオで詳細なスペックまで語られてますし、ね…

 戦艦「カイオ・デュリオ」。第一次大戦前に計画された弩級戦艦。基本構造は前級の「コンテ・ディ・カヴール」級に準じ、副砲が強化されています。とはいえ所詮弩級戦艦。技術の急激な発達とともに忘れ去られていくはずでしたが…新造戦艦を大量建造するような余裕のないイタリア海軍は、ほとんど某劇的改造番組張りの大改装をこの艦に施します。その改造たるや機関を換装して船体を延長して30センチ砲3連装×3+連装×2の13門だった兵装を、3連装砲塔一基撤去の上砲身の内側を2センチ削るという荒業を使って32センチ砲×10に一新するという、ほとんど新造に近いものでした。似たようなサイボーグ手術に近い大改装をやったもう一つの国は日本。実際のところはたぶん旧式艦の大改装って新造より効率が悪いのですが、今ある戦力をお払い箱にできなかったのが両国の国力の限界。ああ、貧乏が憎い…
 …で、戦歴はイタリア戦艦の例に漏れず…タラントで攻撃食らったりマルタに監禁されたり…せっかく改装したのに…
 ただ、「カイオ・デュリオ」は44年にはイタリアに返還され、以降56年まで練習艦として在籍。イタリア海軍旗艦を務めるなどした後、艦齢41年にして解体されました。

 さて、次は重巡。「トリエステ」「ポーラ」「フューメ」。「トリエステ」はイタリア重巡の第一陣、「トレント」型。防御よりも高速に重点を置いた艦(って大体のイタリア艦はそんな傾向があるのですが)。それがたたってか43年にラ・マッダレーナ湾で米軍機の爆撃を受け沈没。 「ポーラ」「フューメ」はともに「ザラ」型。これは「トレント」型に続く第二陣となり、さすがに前級の弱防御はヤバイと思ったか今度は重装甲型となり、魚雷発射管も廃止しています。その代わり速度が低下するのはお約束。
 両艦とも戦歴は似たようなもので、カラブリア岬沖、テウラダ岬沖海戦に参加した後、マタパン岬沖で暗夜英戦艦「ウォースパイト」以下のレーダー射撃でタコ殴りにされ、「ザラ」ともども枕を並べて沈没。
ついでにいうと「ザラ」「ポーラ」「フューメ」は全部現在ではクロアチア領となっている都市の名。当時はイタリア領でした。

 軽巡「アッティリオ・レゴロ」。12隻建造された「カピターニ・ロマーニ」型の一番艦。このクラスはローマの軍艦長の名前をつけられています。
 このクラスの何が凄いって、本編でも「快速」と形容されたとおりその最大速力が40ノット。日本では試作艦の駆逐艦「島風」がやっとこたたき出した数値を出せる艦を12隻も量産してしまったというところにあるでしょう。
 もっとも、イタリア海軍は造船所に対し「造った艦が速ければ速いほど賞金を出す」みたいなことをやっていたらしく、かなりでたらめな条件で計られた速度が最大速度認定されている、という話もあるわけですが…あんたら速度以外は二の次かい…
 で、戦歴は機雷敷設任務に従事したりしているうちにイタリアが降伏、連合国側として活動した後、賠償艦としてフランスに譲渡され「シャトールノー」と改名。1962年に除籍されました。

 これでイタリア海軍終わりか…なんかめちゃくちゃ長いぞ…
 次、英戦艦「ウォースパイト」。「第2次大戦で最も活躍した戦艦」「戦いのあるところ、かならずウォースパイトあり」、「傷だらけの不沈艦」と語られる、大英帝国の誇る武勲艦。なにしろ第一次大戦のジュットランド海戦で操舵不能の大損害を受けながらも奮戦、なんとか生き残り、近代化改装を受けて第二次大戦に参加、このとき既に艦齢30年オーバー。それでなお第一線に立ち続け、第二次ナルビク海戦で独駆逐艦隊を殲滅したり、上述のマタパン沖でイタリア巡洋艦を屠ったりと活躍。ここら辺はなんか弱いものいじめでちょっとひでえ(笑)。その後も何度か爆撃を受け、はてには「ローマ」を沈めたフリッツXを食らったりノルマンディー上陸作戦では触雷したりしながらもそのつど不死鳥のように蘇り、第一線に立ち続けました。そして大戦終結直後の46年に解体され、その戦いに明け暮れた生涯を終えました。大体同じくらいに竣工している「金剛」型も老艦ながら第二次大戦では日本戦艦陣一の活躍をしていましたが、第一次世界大戦には参加していないということで、その戦歴という点では「ウォースパイト」には敵わないといえるでしょう。

 アメリカ。「フレッチャー」型駆逐艦、DD573「ハリスン」。物凄い勢いで量産された「フレッチャー」型の一隻。68年にメキシコに供与され、「クォゥテモック」に改名。以降、82年まで在籍。「主人公のバイク名にみる世界海軍」ネタ(笑)。

 後はオーストリアの「フェリブス・ウニテス」。オーストリア・ハンガリー帝国最初で最後の弩級戦艦。当時アドリア海を挟んで睨み合っていたイタリアが弩級戦艦を整備しだしたことへの対抗として建造された艦。世界初の三連装砲塔採用艦で、スタイル的にはライバルの「ダンテ・アリギエリ」よりすっきりまとまっています。同型艦16隻の大量建造計画が立てられたものの、第一次大戦勃発により結局4隻が建造されるにとどまりました。
 で、「フェリブス・ウニテス」ですが、相手方イタリア海軍の名を引き立たせるような感じで歴史に名が残ってしまっています。すなわち、「イタリア海軍の人間魚雷に撃沈された戦艦」。
 この人間魚雷は日本が後に開発した、「人間がレーダーとして乗ってる特攻兵器」ではなく、「魚雷に人間が跨って操作して泊地に侵入、敵艦にこっそり爆薬を仕掛ける」もので、搭乗員は絶対生きて帰れない、というものではありませんでした(実際に生きて帰ってこれるかどうかは別として)。
 「フェリブス・ウニテス」は1918年11月1日朝、オーストラリア領ポーラ軍港にて、前夜より侵入していたイタリア海軍の人間魚雷が仕掛けた爆薬によって沈没。なお、人間魚雷を操縦していた二人の士官は捕虜にはなったものの後に無事生還、戦功を讃えられています。
 この艦の同型艦のうち一隻「シュツェント・イストファン」もまた、イタリア海軍の魚雷艇(MAS艇)の攻撃で沈んでいて、イタリア海軍特殊部隊の引き立て役に成り下がってるんですよね…そういう星の元にあるクラスなんでしょうか…にしてもやっぱすげえぜイタリア海軍(の小艦艇とか特殊部隊とか)。あー、ミゼットサブとか出てた気もしますがこういう小型潜航艇のことです(微妙に投げやりですいません)。

 海戦とかその他小ネタまでやりだしたらいくら書いても足りないな、これは…というわけでさらに手短に。
 秋水。ドイツのMe163をコピーした、日本海軍の試作ロケット局地戦闘機。ロケットエンジンという物騒極まりないもので短時間だけ高速を発揮してB29を迎撃、帰りは滑空して降りてくるというやたら効率悪くて危険そうな戦闘機。実用化したドイツでも事故が多発する割に戦果は挙げられなかったようです(初めて見たときの連合軍パイロットの心理的衝撃は別として)。日本のそれは終戦直前に試験飛行するものの、その際に事故、パイロットが殉職し、そうこうしてるうちに終戦。

「信濃」は…夕緋ノ向コウ側に既出なんでそっち見てください。

 パドリオ元帥はイタリアの陸軍元帥。ムッソリーニ失脚後に首相を務めました。

 リッサ海戦。1866年に生起した、オーストリアとイタリア間の海戦。イタリア艦隊のほうが質量ともに優勢であったのに、指揮がアレだったりしたためにオーストリア艦隊の衝角戦法の前に敗れた海戦。各国海軍に衝角戦法が有効であると信じさせたりしたという点で、なかなか罪な海戦でした。そして、イタリア海軍にとっては以来大規模な海戦では勝てなくなるというケチのつきはじめでもあるという(笑)。

 マタパン岬沖海戦。上述のように「ウォースパイト」以下の英艦隊がイタリア巡洋艦隊を奇襲によって全滅させた海戦。

 タラント軍港奇襲。空母「イラストリアス」搭載機による、史上初の艦載機による敵泊地攻撃。伊戦艦3隻が撃沈破という大戦果をあげました。日本軍の真珠湾攻撃の際にも参考にされたとかされないとか。

 …とまとめて思った。確かに、これだけの物凄い量のどーでもいい話を聞かされかけたら、黙らせるわな、語りだしたやつを…
  
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送