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ばっくとぅとっぷ


ワシントンDC2日目 ウドバー・ハジーセンターその5 5月12日(火)



 さて、ウドバー・ハジーも大体3分の2くらい終了、残るエリアは宇宙・ミサイル系のホール。



 なんか、大型機をレストアしてるところを見学できる施設などをさらに拡張して作るよ! という計画……なんじゃないかなあ。実現した時のことを考えるとおもしろおそろしすぎます(笑)。



 レッドストーン 短距離弾道ミサイル。




 エンタープライズ。スペースシャトルの一号機…… とも言われるのですが、実際のところは宇宙飛行能力は持たない大気圏内での滑空実験機。よってエンジンや耐熱タイルなどはダミー。

 ちなみに、元々はコンスティテューションと名付けられるところだったのですが、アメリカでは隠然たる勢力を誇る圧力団体、もといスタートレックの愛好者たちが「最初のシャトルの名前は(同作品に出てきた)エンタープライズで決まりだろ、常識的に(以下略)」という請願運動(手紙数約40万通とも)を展開、結局この名前に相成りました。どうでもいいですが本館には原子力空母のエンタープライズの模型、シャトルの元ネタになったエンタープライズの撮影用プロップがあるため、スミソニアンは都合3つのエンタープライズを所有していることになります。




 飛行機とは似て非なる物というか、間近で見た時に受ける印象は全然違います。全体的な大きさが第一、さらに主翼と胴体のバランス、胴体の形状などによるのかなあ。いや、普通の人からすればそもそも飛行機と似てすらいない、のかもしれませんが。



 こっそりと船外活動をしている、有人機動ユニット(MMU)を装備した宇宙飛行士氏。というわけで、展示の主眼は彼が背負っているバックパック状のものです。



 ジェミニ パラグライダー調査機 1-A。ジェミニ計画において、パイロットを安全に地上に着陸させるための調査・訓練に使われたもの。結局帰還場所は地上じゃなくて水上になったのですけど。



 ジェミニ TTV-1 パラグライダーカプセル。やっぱり地上への帰還の訓練用に作られましたが、実際は着水方式が選ばれたためにお蔵入り。



 アポロ11号の帰還の際に使われた浮き輪と浮き袋の実物。浮き輪の方は着水してからその近辺にヘリで待機していた人たちによって装着された一方、浮き袋(頭についてる方)は内蔵式。逆子になっちゃったら外からどうこうとかやってられないだろうから、でしょう。 なお、浮き輪・浮き袋を装備して展示されている指令船は練習用のもの。



 ジェミニZ。思えば宇宙船も各地で見てきたなあ…



 耐熱シールドの使用ビフォアー・アフター。アフターの方の丸い穴はサンプル採取か何かでしょう。中央からまっすぐに降りるわけじゃなくて、やや斜めに突入するんですね。



 マーキュリー計画のカプセル、"ビッグ・ジョー"。これは無人機です。



 こっちは有人、フリーダム7U。 計画最初に宇宙を飛んだフリーダム7にあやかってつけられた名前ですが、このカプセル自体はアメリカの宇宙開発計画がマーキュリーからジェミニに移行したことにより、実際に宇宙には行きませんでした。



 サターンXロケットのブースター部分の誘導装置、でいいんですかね…?



 西海岸のホーネットでも見た、帰還した宇宙飛行士の一時隔離施設。アポロ11号帰還の際に使われたもの。右のステッカーは回収部隊の物のようですが、ダメじゃん、スヌーピー沈んじゃうよ(笑)。



 マーズ・パスファインダーの着陸船とローバー。



 ソ連のベガ 金星・彗星探査機。1986年のハレー彗星接近祭りのときに多数打ち上げられた探査機群のひとつ。



 国際紫外線探査衛星のコントロールシステム。右側、いかにもなスイッチ類がステキ。




 スペースラブのイグルー、トンネル、ラボモジュール。





 上空に輝く衛星類は紹介略。略ったら略。



 はい、ここから暫く小ネタコーナーになります。まずは宇宙スコップと宇宙ハケ。



 つうかスターウォーズじゃん、なR2-D2郵便ポスト。スターウォーズ公開30周年記念で400基が作られ、全米に設置されたとか……



 なんとジョージ・ルーカスと郵政公社総裁のサイン入りだ!! …つうかこれ、郵便局(システムは日本とは違いますが)の公式イベントだったんだぜ……



 ケープ・カナベラルのケネディ宇宙センターに置いてあった公衆電話。「ジェミニ モデルBA-20」と呼ばれていたものの、形態的にはよりマーキュリーに似ているのはご愛嬌。



 夜中にここだけライトアップされていたら怖さのあまり遮光器土偶でも作ってしまいそうな、宇宙服軍団。



 子供用まであるでよ。もっとも、VIPのお子様方向けのご機嫌取り用アイテムで、実際の宇宙服としての機能はないっぽいのですが。



 宇宙飛行士養成ギプス…… じゃなくて、ジョン・グレンの耐G訓練用椅子。今はどうか知りませんが当時は発射時のGに耐えるために、それぞれの飛行士の体にぴったりフィットした椅子を作っていたみたいです。作り方は簡単、宇宙飛行士本人の座った姿勢から石膏で型取りして、しかるのちグラスファイバーをもって製造…… なにも間違ってないですが、しかし何かがおかしい…



 アンドロイドくん。 ……ええ、正式名称、アンドロイド。宇宙服の開発のために作られた、人と同じような動作が可能で各部にかかる力を測るセンサーを備えた凄い奴。どう見ても左足とか可動しない気がしますが、そこは置いておきましょう。



 怖いですってこの顔、表情以前にシルエットからして… こんなのに生身の人間では危険だったりして出来ないような試験を肩代わりさせていたわけですが、なんか、こう…… 呪われるんじゃないかそれ?



 小ネタは続く… というかさらに混迷したエリアに入ってきます。すなわちSF関係の玩具類。これは宇宙服バービーですね。…いや女の子のおもちゃの代表と男の浪漫の象徴って相性いいんすか? 男女平等の浸透した合衆国なら全然平気?




 一応、宇宙飛行士という設定にはなっているみたいですが…… 一匹だけは完全にロボットですよね、これ。



 古式ゆかしい光線銃、って下の方の中には光線銃どころかアトミックなんていう物騒極まりない単語が見えるのですが… ゴジラの熱線みたいなのを撃つ設定だと考えよう、うん(それでも十分にアレ)。



 スターウォーズフィギュア。むしろこれくらいならまともに見える(笑)。



 本館に続き、映画の撮影用プロップ。「未知との遭遇」のものですね。 …もうフィクションネタが平然と展示してあることに関しては深く問いませんというか、よく考えたら我が国の大和ミュージアムの二階にも大和の第二次大改装後の姿とか展示してあったような気がするので、深く問う資格がないことに気がついたというか(笑)。



 実はこれ、映画ではきっと見えていないはずですが、各地にスタッフのいたずらというか小ネタが仕込んであるようです。その内容は小さいR2-D2、潜水艦、フォルクスワーゲン、郵便ポスト、飛行機、墓…… って多すぎだろ! 写真はそれらのうち、容易に発見して写真も撮れたR2-D2と飛行機。



 宇宙飛行士の暇潰し用、スカイラブに搭載されていたダーツとスペースシャトルに持ち込まれたディスクマン。凄いぞソニー、世界の、どころか宇宙のソニーだ! 個人的にはそこまで好きじゃないけど(おい)!!

 ここで改頁。宇宙ホール後半はミサイル・ロケット類となります。

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