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ばっくとぅとっぷ


オタワ・カナダ戦争博物館その3 7月15日(水)





 アハトアハトとそれを操作するドイツ兵・ゲオルクさんから三回目開始。



 ご覧の通りパネルでぐねぐねと順路を作ることで展示スペースを稼ぐ高校の文化祭みたいな配置なので、この区画には大物は火砲程度しか配置されてないのかなー…… と思いきや、実は唐突に飛んでる奴がいたりします。危うく見逃がしてしまうところだったスピットファイア Mk.U。翌日行くことになるカナダ航空機博物館所有3機のうち1機を借りているようです。



 ドイツ兵だけじゃなくてイタリア兵もちゃんといます。トニーさん24歳。持ってるのはカルカノ… モデル1941とありましたが、そんなのありましたっけ?



 ヴィッカースの水冷機関銃。なかなかユニークな形をしています。



 ユニークといえばこいつにはかないませんが。PIAT。そう、バネの力を借りて、今必殺の対戦車兵器!! ……無論のこと英国産。



 イタリア戦線・ゴシックラインをめぐる戦闘でカナダ軍が遭遇したらしき、V号突撃砲G型。鹵獲時そのままと思われる大破状態。



 よって中が丸見え。



 M4A4 シャーマン "フォースフル V"号。ノルマンディー上陸作戦に参加、欧州大陸に上陸後、何度も損傷しながらも所属連隊で唯一フランスオランダベルギードイツと大戦最終局面を脱落せず戦いぬき、カナダに戻ってきた古兵。戦車なんて別に戦わなくても移動しているだけで、ヘタすればそこにいるだけで勝手に脱落していくものという感覚がありますので、この戦歴はかなり驚異的。



 25ポンド野砲。カナダ製。しかし、ポンドで表記されるとどうにも大きさの感覚がつかめなくて困るなあ…





 Flak38ネーベルヴェルファーに81mm臼砲でPak38MG-42。各種ドイツ様火器をバランスよく。



 ワスプ。火炎放射機搭載ユニバーサルキャリアー。多分前の方のでっぱりが火炎放射機。



 ジープ。言うまでもないですね。




 追いつめられたドイツ様が急造しようとした国民銃、フォルクスゲヴェーアK-98K(VK-98?)。なんかこう、見るからに…



 同じ場所に展示してあったパンツァーファウスト。



 というわけでドイツ様も黄昏を迎え、時代は朝鮮戦争へ。しかし当時のカナダの人達的には「コリアって何? おいしいの?」だったようで、朝鮮半島へ赴く兵士向けにこのようなガイドブックが作成されています。



 海軍の4.5インチ砲塔。場所的に朝鮮戦争参加艦の物でしょうか。



 赤軍の小火器達。



 世界で最もメジャーかもしれない自動小銃、カラシニコフ。手に取って持ち上げられるようになっています。10センチだけ。



 レオパルド1…… だと、思うのですが… 解説が見つけられなかったのでわかるはずがありません、私には。

※追記:日向者さんにメールフォームで「センチュリオンではないか」とご指摘をいただきました。ありがとうございます。訂正してお詫び申し上げます。



 さっきの砲塔といい、海物も一応できる範囲で置いてあります。



 空物も置いてあるのですが、こちらは暗いホール内で天井からひっそりと吊るされているので場合によってはスルーしてしまうかも。これはCF-5 フリーダムファイター。西側諸国にばら撒かれたやつですね。



 核実験や生物・化学兵器実験の影響を測る動物実験に供された豚のためのスーツ。なんまんだぶなんまんだぶ。



 カナダが作… ろうとして、ミサイル万能論という時代の風に押し潰されてしまった不幸な子、アローの遺品。



 フェレット偵察車、国連仕様。



 家庭用核シェルターの模型とその作り方ガイド。この国も米ソが本気で人類滅亡祭りをしようとした時には巻き込まれるような位置に…… というか、もしそうなっていたら地球上のどこにいてもアウトだったような気がしますが。



 キャプテンアメリカ… じゃなくてキャプテンカナック。こんなのもおったのか…



 カナダ第20・22代首相、ピエール・トルドーをネタにしたおもちゃ等。ネガティブな意味によるものか、親しみを込めての物なのかは残念ながら彼に対する生のカナダ人の見方などを知らず、解説板から読み取る能力もない身としては判別しがたいものですが…



 少なくともこのボードゲームのこの表情からは、さすがに親しみとはなんか違うような気がしてしまいます… あと熊の方は現ロシア皇帝陛下かと一瞬。



 無人爆発物処理装置。見切れているアームの先にはカメラが搭載されています。で、肝心の爆発物処理システムはアームに沿って固定されているショットガン…… って、あれ?



 105mm榴弾砲




 赤軍コーナーにはT-72神の御姿が! オブイェークト!! …ちなみにこの神は旧東ドイツから勧請されたもののようです。



 神を護衛する信者の人。展示パネルに半分身を隠しているあたりがステキ。



 世界中に飛び散ったベルリンの壁。ただし、ここにあるのはガラスケースに入っている破片のみ(笑)。



 ベルリンの壁が崩壊し冷戦も終了して時系列順展示の最後、最新トピックとして飾られているのは、ルワンダ虐殺で使われた鉈や鎌(あるいは斧? 鎌?)。 …一番最初のモヒカン族(正確には違うかもしれませんが、そんなこと知らん)に戻った、あるいはそれ以前にまで退化したような道具で、やってることは格段に悪化している人類って…… といったところで終了、ということでしょうか。非常に複雑な気分にさせる終わり方、というのは多分狙いとしては成功してるんでしょう。

 これで時系列順の展示は終了。次は車両や火砲類が展示…あるいは半分くらいは押し込んであるホールへ。

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