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ばっくとぅとっぷ


ソウル旅行記 3日目 韓国戦争記念館その4 5月28日(金)


 戦争記念館、館内後半。3階建ての建物のうち、正面から見て右半分を3階から1階に降りていきます。まずは海外派兵室へ。このコーナーのメイン、というか朝鮮戦争以外で韓国が最も深く関わった戦争といえばヴェトナム戦争でしょう。ということで、ヴェトナムのジャングルを模した入り口から。



 ヴェトコンのブービートラップ大全。



 落とし穴に竹槍は当然として、よく見れば中には毒蛇がうじゃうじゃ放されています。竹槍にウンコ塗っとくとかそういうのは聞いたことがありますが、これもずいぶん凶悪そうだなあ。単純攻撃力的意味だけじゃなくて蠱毒的意味でも。



 南VS北(あるいは北VS南… どっちやったか忘れたわてへ)。この博物館、こういう展示方法好きですね。



 ヴェトナムにおける韓国軍の展開図を示すムービー。 …実はこれ、BGMのうち一曲がドラクエ(笑)。最初流れてきたのを聞いたときは思わず噴いてしまいました。ここまでにあった映像資料のBGMもずいぶん勇壮でかっこいいなあと思ってましたが、してみると結構私が知らないだけで聞く人が聞けば分かる曲が混ざっていた可能性がありそうです。



 韓国軍のレーション、Kレーション(米軍が戦時中に開発したものではない)。韓国で食い物、ということで当然のようにキムチ。



 ヴェトナムがらみのほかは韓国がPKOやPKFに参加した各地のおみやげなどが。これはソマリアの矢尻やナイフ。矢尻とか普通に実用に供してそうだから恐ろしいんだよなあ、あのあたりは…



 アンゴラだったかのPKFの際に現地部族のボスからもらった棍棒。 …韓国で酋長で棒といえばなにかを思い出される向きもあるかもしれませんが、あれとは関係ないはずです。多分。

 海外派兵室から出て2階へ。



 階段の吹き抜けには航空機とパラシュートが。パラシュートはMC-1-1B型とFT-1型というようです。前者が戦術・訓練用(戦術用ってなんだよと思わなくないですがそう書いてあるんだから仕方がない)、後者が敵陣隠密浸透用だとか。




 航空機はO-1G バードドッグOH-23G レイブンL-5 センチネル

 2階には戦車、航空機といった兵器展示の他、弾薬などの小物についての展示も。これがなかなか充実していました。



 砲弾祭りだけではなく、



 炸薬等祭りとか、




 ガスマスク、暗視装置、信号弾にヒューズまで。



 他にもキャタピラなども。いいですねえ、こういう小ネタw



 兵器展示室に。この部屋は部屋の廊下側と窓側でアメリカ製、ソ連製と綺麗に分かれているので、まずはアメリカ側から見ていきましょう。まずはおなじみプロ零戦コスプレイヤーこと、T-6 テキサン



 75o榴弾砲 M1A1。なんとなくアメリカらしからぬ感じがするようなしないような。



 M3ハーフトラックベースのM16対空自走砲… ですが、対空機銃は外されていて、結局ただのハーフトラックにしか見えません(笑)。



 M101 105o榴弾砲。アメリカ側は内側、なおかつ通路が湾曲しているためこれだけ。




 外にもあったZPU-4M1939 37o対空機関砲M1939 85o対空砲。窓側ということで逆光酷いですね(苦笑)。



 PM-43 120mm迫撃砲



 1000cc級オートバイとサイドカー。ょぅjょが写り込んでるのは意図してのことではありません。




 YAK-18。ずいぶん特徴的なカウリングですね。



 なぜか砲塔後ろ向け状態で展示されているT-34-85。展示スペースの都合でしょうか。



 GAZ-69。赤いジープ的なもの(ガチでジープをコピーしたのはGAZ-67)。



 Mig-15



 手前がM1942 76o榴弾砲、奥がM-30 122o榴弾砲

 これで2階は終了。1階右半分はどうも特別展示室のようで、ここだけ有料でした。展示のコンセプトなどはよくわかりませんでしたが、どうもヒュンダイが提供しているようで最新兵器の展示と、あと北の脅威を煽るというか統一を促進しようとする宣伝というか、ぶっちゃけていうとプロバガンダ的なコーナー? がありました。 いや、ある意味ではここ自体がそういう存在ではあるのですが。




 最新兵器って何かって韓国の時期主力戦車、K2! これは見られるとは思ってませんでした。日本でいうとTK-X(もう10式戦車で決まりでしたっけ?)が一般公開されてるようなものですし。主砲付け根が角張りつつ出っ張ってるあたりがなんか特徴的。



 K2、上から。 …実は上の階からこの姿が見えていたため、有料でも突入しようという気になったのでした(笑)。



 K21歩兵戦闘車。これも新鋭。



 KUH(Korean Utility Helicopter)。愛称は「スリオン」、らしい。



 T-50 ゴールデンイーグル練習機。韓国初の国産超音速機。F-16の影響が見られるということは、イルボンの支援戦闘機とも遠縁みたいなもんですね。どうでもいいけどその愛称は「毛」という一文字が真っ先に連想されてなんかヤだ(笑)。



 無人偵察車両、というかロボット。こういうのも開発してるんですね。無人機は自衛隊も空なら開発している(はず)ものの、こと陸の装備については装甲車両しかり羨ましいほど充実してますね、韓国。 …そりゃまあ地続きにガチ敵性国家が存在している以上当たり前であり、開発予算やるから君んとこの国も同じ状況にしてやろうといわれれば全力でお断りする所存ではありますが… しかし、私の写真からはわからないもののリンク先にある写真で見ると、この車両のカメラ部分、とある有名な何かの顔に似ているような…



 SSM-700K対艦ミサイル「海星」。愛称の意味は日本語通りではない、ですよね? …だってさすがにヒトデは、なあ。



 韓国型アスロック「赤鮫」(奥)とK745 324mm短魚雷「青鮫」。あんな事件もあった後ですし、これからさらに重視される、かもしれない分野。



 ALQ-200K電子戦ポッド




 コムクスドリ型ミサイル艇に搭載されているシステム、の一部や模型。



 K11 5.56mm複合型ライフル。上のでっかいでっぱりは照準・管制システム。

 最新兵器大展覧会は以上。残りの朝鮮戦争の回想とか北の現状とか、とにかく英語の説明がない以上正確なところは良く分からないコーナーから若干。



 朝鮮戦争当時のプロパガンダポスター(韓国側)、でしょう。戦車のハッチ開けて手榴弾投げ込んでるあたり、威勢よさげながらも追い詰められてる感が漂います。



 爆弾投下装備のないL-4観測機から手づかみで爆弾を投下する韓国軍飛行士。こんな装備でほんとよく戦ったものだなあと思います。



 銃剣を見たら分かる通り北側のポスター。なんかかすかにさいとう・たかをっぽいような(笑)。



 例の板門店の会議場と思しき場所でこんにちはする北の兵士。妙にいい顔です。南北間の緊張が緩んでいる時ならこういう光景もあるのでしょう。これからどうなってしまうのかはわかりませんが…

 これで全エリア終了。この時点で17時すぎ。10時前に入りましたので、都合7時間はこの博物館にいた事になります。いや、堪能しました。実はこの日は金曜日であるため、午後には庭で軍楽隊のパレードがあったようなのですがそれを見に行く余裕すらないくらいに。間違いなく日本から一番近い世界クラスの軍事博物館でした。近場にしか行く余裕が無い、でもなにかミリネタ旅行をしたいという方は是非選択肢に入れてみられては。



 最後に土産物屋。超観光地帯DMZは昨日で抜けたと思ってたのに、まさかこんな首都の真ん中にも存在するとは!

 …なお、こういう博物館の土産物屋のお楽しみ、普通の本屋ではまず買えないような軍事歴史系本ですが… 実は、今回はめぼしいものはなし(そもそも書籍の量がさほど多くなかった上、英語等ハングル以外の本が殆どなかった)。質量ともに素晴らしい博物館ではあったのですが、ここと本館内にまともな食事施設がない点は弱点といわざるをえないような。とはいえ一応ハングル語で10年前のものだけど朝鮮戦争ネタの漫画(というかアメリカ的なコミックか)もあったりしたので、確保しとけばよかったかもなあと今となっては公開してたりも少しはするのですが…



 おまけ。館内案内図日本語版。いや、たしかに素晴らしい施設ではあるのですが、「ソウルの都心で楽しむ文化休憩空間」かといわれると、それはちょっと、なにか…



 K2のパンフレット。全部ハングルだから何が書いてあるかなんてもちろん不明。



 この日の晩飯は部隊チゲとなんだか本格的っぽいマッコリ。インスタント麺とうどんとマカロニが入っているというカオス状態をスパムスパム歌いながら食す。あっという間っつうか板門店行って戦争記念館に入り浸っていただけですが、明日の昼には撤収です。

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