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ばっくとぅとっぷ


台湾旅行記 3日目 高雄 4月8日(日)


 高雄2日目。今日は高雄北側の方の観光地をうろうろ。



 高雄駅表側に抜ける地下道へのルート上にあった店。魔法女孩… 魔法少女? なんの店だこれ?(あとでもう一度通ったら子供服の店でした)

 バスに乗って向かう先は左営という地区の蓮池潭という湖。湖岸沿いに廟や寺院が点在する景勝地です。



 バス停からすぐにあるのが龍虎塔。高雄のシンボル的建物… らしいです。



 この塔は龍の口から入って虎の口から出れば吉であるとか。龍から入って虎から出る… ああ、現解説者の矢野元捕手ですね。なるほどそりゃ縁起もいいわ。

 …ん? 「台湾では十二支の中で一番良い動物=龍、一番悪い動物=虎と信じられているから、龍の口から入り虎の口から出てくると災いが消えて吉が増す」…? 

 …甲子園の縦縞球団のファンとしては理由とか見なかったことにしといたほうがいいですかね?



 龍は目が飛び出てて虎は眉毛まで剛毛。



 亜熱帯の高雄は4月にして既に気温30度を突破したりしていますが、湖上はさすがに心地よい風が吹きます。



 龍の塔の上から。この塔7層もあって登ると意外ときつく、虎の方はもういいかなという気分に。そういう意味でも不遇だなあ、虎(笑)。



 塔の前の橋に彫られたレリーフ。黄天化とかナタ太子とか立派な道教の神様ですが、やっぱり真っ先に連想されるのは藤崎竜版封神演義だったりします。あと後者はごひ。



 蓮池潭、という割に蓮が植えてある区画はこんな感じのが数箇所だけ。まだシーズンじゃないとはいえ、ちょっとしょぼい(笑)。



 道路の湖岸じゃない側(ややこしい)にもこういう建物が転々と。



 次に見える楼閣へ。しかし、わざわざ湖の中に土台を作ってまで街路樹を植えなくてもとは思ったり。





 仙女の乗った龍が前にある第二の楼閣。この龍も口から中を通り抜けられるようです。



 魚の餌の自販機とか、日向ぼっこする亀さんとか。



 日本の神社にもたまに存在する自動おみくじ販売機、こんなところにも! …でもなんかあまり使われた形跡はないような… 大丈夫なのかなあ?



 日本の一部の人々が恐ろしいと忌み嫌う蓮の「ある部分」も忠実に再現。



 っておっちゃんここで釣りしてもいいのか!?



 …橋の方を見たら普通にいっぱいいるなあ、釣り人… でもやっぱり釣り禁止してるっぽい看板はあるし…

 ……いや、この看板「この付近での投網使用禁止」とは書いてあっても釣りそのものを禁止してるのではない、のか…? ひょっとしてさっきの魚の餌の自販機も、ただ餌をやって魚が集まってきて食べるさまを見て楽しむためのものじゃなく、釣りの餌用…?



 そんな釣り人たちの先にある楼閣。五里亭、というらしいです。





 なかなかいい雰囲気の楼閣ですが、なぜかデパート屋上向けの乗り物遊具が置いてあったり。しかしこのキ○ィさんもどきの表情、イイ味出てますねえ…



 天井というか梁というか鴨居というかに描かれた果物。桃と葡萄はわかりますが、右の赤いのはトマトでしょうか、柿でしょうか。桃・葡萄と一緒にある変な形をしたのは仏手柑というやつ?



 次の目的地は… 見たらわかりますよね。



 無駄に巨大な北極玄天上帝像。陸側にある元帝廟とセットのようですが、訪れたのは像だけ。手にしてるのは七星剣ですね。



 美々しく飾り立てられたお供の獅子や神さんたち。



 何故か敷地内にはカラオケコーナーが。近所の人と思しきおっちゃんたちが入れ代わり立ち代わり熱唱していました。



 首や腕が動く全自動演奏ロボット。



 さらにはここにも全自動おみくじが… って全自動好きだなおい!



 像はそれ自体が2階建てのお堂。中に祀られてるのも元帝でしょうか。だとしたらもちろんこの中にも更に小さな元帝がいて以下繰り返し。



 像の左右に控える楼閣にて。 …どうやらこのあたりの楼閣は必ず1階に乗り物遊具を置かなければならない決まりがあるようです。



 …なんじゃこの自販機?

 さて、普通ならこのまま湖に沿った道を歩いて北端まで行くべきところなのですが、何を考えたかこんな中途半端なところで一旦引き返して別方向へ。特に深い考えがあったわけではなく、端的に言ってルート設定ミスです(笑)。





 迷走気味に向かった先は鳳山県旧城北門。1826年に建造された城門と城壁。城門は正直小さかったりします(笑)。



 城門を確認したあと湖方向に戻る途中、山肌に遊歩道があることに気づく。何気なく案内板を見ると… お、山の上に砲台がある? それはぜひ行ってみないと! …ということで昨日に続いて今日も山道へ… ってあれ? 今日は軍事ネタに一切触れないつもりだったのにどうしてこんなことに?





 木桟道の遊歩道を暫く歩くと、なにやらトーチカが。詳細はわかりませんが国民党軍が台湾に来てからのものでしょうか。



 さすがトーチカが築かれるだけあって見晴らしは良好。



 トーチカを確認できたので満足してここで引き返してしまいましたが、後から案内板を確認すると私が辿り着いたトーチカは実は前哨陣地に過ぎず、さらに先に進んだところに本丸があったようです。ううむ、行き当たりばったりで動いてるからツメが甘い。

 山道から引き返して湖畔を引き返して一番端の孔子廟まで。龍虎塔から元帝廟まで徒歩で15分くらい、割と大きく無駄な二度手間でしたがめげずに。



 今や水場のある観光地ならどこにでもある観のある、水陸両用車を使ったダックツアー。さすがに台湾ではここくらいっぽい。



 孔子廟は結構広くて色々建物があるのでメインっぽいところだけ。これで蓮池潭での行動は終了。バスで一旦高雄駅に戻り、そこからまたバスで次の目的地へ。



 次の目的地も湖。澄清湖という高雄最大の湖らしいです。



 自然が豊かな湖というのはこういう危険と隣り合わせということでもあります。 …ええと、台湾に生息している主な毒蛇は…… タイワンハブにタイワンコブラ、あとヒャッポダあたり…? …どれも名前を聞くだに恐ろしい連中じゃないか……





 この湖に来た目的の一つはこの澄清湖海洋珍奇園。「珍奇」を全面に押し出すその名前、過剰にも思える入口の看板、基本的には水族館だけど奇岩怪石の展示や珊瑚のコレクションもあるよ、そしてなにより撮影禁止といった要素を総合するとどうにも「パラダイス」臭が漂ってこなくもありませんが、実はここは蒋介石が掘った核シェルターを再利用したもの。当時の間取りなどはそのまま残されています。 …とはいえ水族館としてはごく小規模ですし、シェルターとはいってもただのトンネルにすぎないといえばその通りなのですが(笑)。一応迷路のように折れ曲がった構造や蒋介石専用シャワー室なども見えるので物好きな人向け、といったところでしょう。



 で、なんでこんな所に核シェルターがというとここの湖畔に蒋介石の別荘があったから。澂清樓という名で1961年に完成。1975年の蒋介石没後は記念館として公開・資料展示。



 建物内では笑顔の蒋ちゃんがお出迎え。



 蒋ちゃんのベッドと机。机はともかくベッドは意外に質素。国民党軍といえばよく腐敗していただのなんだの言われますが、蒋ちゃん自身は質素で規則正しい生活を好んだ、という人物評があるようです。このベッドなどはその徴表でしょうか。



 夫人(宋美齢、でしたっけ)寝室兼来客の応接室と夫人寝室。明らかに蒋ちゃんの部屋よりでかい…



 別荘前に広がる湖。こういうところで隠遁したいです。核シェルターまではいらんから。



 見所は他にもありますが、時間と私の体力消耗の兼ね合いでここで撤退。入り口の蒋ちゃん銅像に見送られて澄清湖を後にします。 …しかしこの銅像(こんなに赤くなるということはどうじゃなくて別の素材かもしれないけど)、「赤化した蒋介石」というなかなかにありえない状況の具現化だよなあ…



 高雄駅に向かうバスから。こちらの人たちのバイクの活用っぷりはいかにもアジア、という感じ(無茶しすぎともいう)ですが、これはまた一際。



 高雄駅の鉄道グッズコーナーに掲げてあった謎のゲーム? の台紙。どう見ても鉄道とはあまり関係なさそう(そもそも軍事と鉄道とは切っても切れない云々とかそういうめんどくさい話は措く)ですが、一体何なのでしょう。壁に貼ってあるくらいだから復刻版を売ってたりするのかと思ってグッズコーナーをひと通り見てみましたが確認できず。ほんと、なんなんですかねえ。

 高雄駅到着後ホテルに預けてあった荷物を回収、今夜の宿泊地台南に向かいます。現時点では新幹線は高雄までは来ておらず、台鉄、もしくは地下鉄で新左営(台鉄)あるいは左営(地下鉄)まで出て乗り換えなければなりません。



 ということで地下鉄で移動して到着した新幹線左営駅ですが、休日ということもあってか有人窓口はすごい列。でもなぜか自動券売機はあんまり混んでないのでそちらで切符を購入。どうせ台南までは1駅15分なので今日のところは自由席で。わずか15分の行程なので当然かも知れませんが、新幹線なのにたったの135元で乗れるというあたり、やっぱり台湾の交通機関は安いです。



 ちなみにこの切符、どう見てもこちらが表側のように見えますが改札に入れる時は反対側を表にしないといけません。微妙に罠っぽい。



 左営駅の様子。



 日本の技術を導入しているだけあってなんというか違和感なく新幹線。ちょっと車両の外側は汚れてるかなと感じましたが、うぃきぺによると洗車機に問題があるんですね。そればっかりはある意味どうしようもないのか。



 などと思っているうちにあっという間に台南着。ここも新幹線の台南駅は台鉄の台南駅からはかなり離れた町外れ。高雄駅といいここといい、どうもこのあたりの駅の位置や構造などに対する配慮は一々ツメが甘いようにも思います。まあ、まだ地下鉄や新幹線などすべてが整備途上なわけで、これから徐々に改良されていくのかもしれませんが。

 ともあれ、台南駅でこちらに婿入りして10年くらいになる従兄と合流。今日はこの従兄の家に泊めてもらいます。母が末娘故に年上だらけの母方のいとこの中で最も歳が近く(それでも5歳くらい違う)、物心ついた時から田舎に行くたびに遊んでもらっていた相手との8年ぶりの再開だけあって合流するなり話は弾み、夜半まで話は尽きませんでした。 …私が個人的なおみやげとして持ってきた1/200νガンダムのフィギュア組み立てたり、従兄が前に買った雑誌についてた零戦のDVD見たりしながら(笑)。そう、ガンダムだの軍事だのの今の私を形作る趣味の結構な部分に入るきっかけを与えてくれたのは実はこの従兄だったりするのです。いや、きっかけはもらったとしても今の手を付けられない状態への進化はもっぱら自己鍛造の賜物なわけで、私が残念な人になった原因を全て従兄に帰する訳にはいかないのですが(笑)。ともあれ、かくして久しぶりの再会の夜は更けていくのでした。

台湾旅行記四日目 台南へ

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