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ばっくとぅとっぷ


ル・ブルージェ航空宇宙博物館訪問記 その3 フランス試作機、戦後フランス軍機ホール 9月4日(木)





 別ホールになっていたコンコルドホールから、本館内のホールへ。まずはフランス試作機ホール。


―194×年、フランスは(主に連合国重爆による)爆撃の炎に包まれた…

 街は焼け、工場は裂け…あらゆる産業は死滅したかに見えた(おおむね英米軍機のせいで)…だが…




フランス航空界は死滅していなかった!!

 ………とでも言いたいかに思えるパネル。もっとも、どちらかというと「ここまでボコボコにされてからのリスタートだからちょっとくらいヘンなモノ作ってても大目に見てよね、てへ」という、言い訳じみた意味にしか取れないのですが…



 
 
シュドウェスト SO.6000 トライトン。いきなり出迎えてくれるのがこれですから。なんか変に丸っこい


 
 
トライトンに載せられた二種のエンジン、上が当初のユモ 004、下が後のニーン。それぞれ独、英産であることはいうまでもないでしょう


 
 

レドゥク 010。ラムジェットエンジンによって飛行した世界初の飛行機…らしいですが、そんなことは割とどうでもよくて最大にして最凶の特徴は、そのコクピット位置にあります。 …クリアパーツで作られて窓が開けられた機首部分に寝そべって入るんですね。他にも空中発進とか突っ込みどころはある(よく見たらこの展示の台座も飛行機風)のですが、この特徴の前には霞んでしまいます


 
 

こちらは発展型の022。自力離陸だって可能ですしコクピットも少しは視界がいいように改良されています。一応音速も突破したよ!
 ……根本的に何か違うところは直っていませんが…



 
次は少しまとも、垂直離着陸機ミラージュV V……



……まと……も……?
 いや、これケツでかすぎでしょう……



 
こっちは本当にまともでミラージュV Aの一号機



多分、そのエンヂン。


 

そしてまたまともから少し遠ざかって可変翼機のミラージュ G-8。費用・重量に問題があって開発中止ってそりゃそうですよねえ


 
シュドウェスト SO.9000 トリダン。なにがなんでも音速とか超えたかったのでジェットエンジンだけじゃなくてロケットエンジンも二つほどくっつけてみましたー、な。ここまでやった甲斐はあってマッハ1.6くらいは出たそうですが、5分持たないようなロケット二つつけてフルパワー出し切ったあとはどうするつもりだったんでしょう


 
ミステール IV Aの一号機


 
 

Nord 1500.02 グリフォン。ターボ・ラムジェットエンジン搭載でマッハ2を出す機体… であるのはいいのですが、この肥大化したアゴなんだか真の胴体なんだかわからないブツはいかがなものか。しかも、ホールに入って真っ先に目に飛び込んでくるのは左上の写真の角度ですから… 一瞬、こちらが後ろなのかと錯覚してしまいました。


 
…とまあ、今まで飛行機の形をした物体のまともとどっかおかしいの境界線をさまよっていましたが、これはもはや飛行機ですらありません。SUD AVIATION LUDION

 ロケットエンジンつき垂直離着陸椅子。恐ろしいことに、実際浮遊している写真が残っていたりして…



 

さらにおかしいのがこれですが。SNECMA Atar Volant。この、もはや垂直離着陸玉座と呼んでいい物体が飛びます。垂直に。パイロット剥き出しで。

 ……というか、動画を見つけてしまいました(1分15秒くらいから、それまでにもこのページで紹介した奴がちらっと出てきてますが)。
 どうしよう、助けて、試作機ホールの主(このマネキンに勝手に命名)!




ともあれ、なんか形式不明のヘリとかみつつ恐怖の試作機コーナーから脱出…


 
 
と思いきや、まだ3機ばかりいました。まずはHIRSCH H.100。詳細は遺憾ながらよーわからんのですが、1954年にこのスペックで何をしたかったのかはさらにわかりません。というか、いくらなんでもそれはな首脚とかエンジンナセルとか、一見してわかる外見だけで十分です。


 
 
高アスペクト比翼実験機Hurel-Dubois HD.10。つまり、超細長い主翼の実験機。どれぐらい細いかというのは左下写真の比較対象を見て判断してください。この細さでは単葉にするのはそりゃ無理だよなあとは思いつつも、何故普通の複葉にせず中途半端な形にしたのかは不明。


 

フランスの誇るへんた…もとい、鬼才、ペイヤン博士のPa.49。三角形で、ジェットで、そして固定脚…



 これで試作機ホールは脱出。隣のホールへ移ります。

 

 
ミラージュF1Cの内部構造解説ならびに携行武装とか。ちなみに、


 
解説にて示された場所が連動して光ります。わぁ綺麗(なんか脱力している)


 

ミラージュ2000。デールーター


 
日本軍機の素こと、ノースアメリカン T-6G


 

超神秘、シュペルミステール


 
別にマスターが誰かとか問うて見ることはないであろうところのノースアメリカン F-86K セイバー


 
そして、F-100D スーパーセイバー。リリィとか黒化とかそういうのではない


 
リパブリック F-84F サンダーストリーク。フランスはスエズ動乱に投入してるんですね


 
ウーラガン。北宋(じゃなかったとかは知らん)の壷を運ぶような極秘任務に就いたことがあるかどうかは不明


 
 
ミステールW Aとコクピット付近輪切り。 …覗き込める高さに持ってこられても、写真では反射して内部を写せないのはよくあること、ですよね?


 
シュド・エスト SE535 ミストラル。…またの名をデ・ハビランド バンパイア、というかバンパイアのライセンス生産版


 
 

モラン・ソルニエ MS.472。復座練習機らしいですが、後席はぶった切られています。珍しく中はそれなりに写っている…と思うのですが、どうか


 

試作機ホールとの間にかけてある二階廊下から見下ろすの図。あのフランス蛇の目の中央に立てば、大空のパワーを受信でき… るのかなあ。それよりはむしろ飛行機どもが額を突き合わせて何がしかの謀議をしている図にも見えなくもなく。 …その場合、中央に立ったら碌なことにはなりませんね。大空のパワー受信も碌なことじゃないですけど


 
 

…無論、試作機ホールも上から見渡せるわけです。こちらはさながら百鬼夜行。いやむしろ銀色の駄天使の大軍勢。右端の壁際前側にあるトライトンあたりに照準を合わせない限り、どう撮ってもあのフライングタワーが視界に入ってくるのが、タワーがこのホールの主であると上で考えた所以。 …しかし、やっぱりミラージュVVは横に太く、グリフォンは縦に太いなあ…



 以上で、銀色の駄天使のホールと戦後フランス軍機のホールは終了。次は回転翼機、戦間期、宇宙とホールが続きますが、どこら辺まで一回でいけるかなあ。
 あと、駄天使どもに気力とかがっつんがっつん吸い取られたので次の3ホールは全部の展示物を撮影したわけではなく、また機種名等のメモもごっそり抜けています。あしからず。 …それでも結構な量になってるんだよなあ…

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