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デイトン3日目 空軍博物館 ロケット・ミサイル 5月4日(月)



 デイトン編の最後は、ミサイルとかロケットのホール。ホールといっても、今までの3つのような大きなものではなく、こじんまりとしたものです。中に入ってるものはある意味こじんまりどころではないですけど。





 ホールへの入り口を仁王像のごとく守る二つのロケットエンジン。タイタンUのLR87エンジンと、ジュピター、ソーミサイルのLR79エンジン。



 通路には、レプリカ試験用実物ひっくるめてアメリカのこの手の博物館ではおなじみの展示であることが後に確定した、アポロジェミニのカプセルが。アポロは15号の指令船、ジェミニの方は空軍が地上で試験・訓練に使ったもののようです。




 リフティングボディの実験機、ASV-3 ASSETSV-5D PRIME。後者はこんがり焼ける前と後。



 広くはない円形のホールに入ってまず目に飛び込んでくるのは、こんな光景。ある意味世界で一番イヤな木立というか林というか。



 V-2のエンジン。これも結構各地で見かけます。実際の戦果はさておき、後世に残した影響はやはり凄かったんですね。



 ジュピター IRBM(左)とソー IRBM(右)。ジュピターが陸軍開発でソーが空軍開発。



 タイタンT(左)とソー・アジェナ A(右)。前者は実戦配備期間、わずか3年。後者は世界初の写真偵察衛星打ち上げに使った二段式ロケットで、下にソー、上にアジェナロケットを用いたもの。



 タイタンU。ジェミニ計画の打ち上げの際にも使われていたようです。強みはTでは15分かかっていた発射準備が、わずか60秒に短縮されたこと。 …つまり、世界の破滅を決定づけるのに要する時間がたった1分になった、というわけで…



 人類滅亡したらそりゃ地球は平和になるよなあある意味、というニュアンスはないと信じたいところのピースキーパー、そしてそのMIRV。100均とかで売ってる安物のお香みたいな形をしていますが、この弾頭の一つ一つがそれぞれ破滅的なアレを積んでる、と考えるともう笑うしかないです。



 さて、階段を上がると今度は「笑うしかない」の質が変わります。すなわち、空軍ステキ実験の数々。



「サンタクロースの上を行け(高度的な意味で)」、Marquardt 宇宙そり。宇宙船の近くをうろちょろする時用の機材になるはずだったもの。このちゃちシンプルな機械に重厚な宇宙服を着た人物が乗ってるところを想像すると、アンバランスさがなかなかステキなことになりそうです。



 成層圏からのパラシュート降下、プロジェクト・エクセルシオのゴンドラと 今まさに軽やかに飛び降りんとするジョセフ・キッテンジャー大尉のレプリカ(当たり前である)。高度31330mからのダイビング、その速度実に988 km/hてお前…



 こちらは「気球に乗ってどこまで行こう? それは君、限界までだよ、上に」的実験、プロジェクト・マンハイのゴンドラ。これが高度30900mに達した成果を踏まえ、キッシンジャー大尉がさらに上からダイブしたのです。



 中の撮影に失敗したうえ解説板もご覧の有様なのですが、登場要領は少しはわかる…でしょうか。ちなみにこの中にこの姿勢で固まっていること32時間。イラストでは中の人笑顔ですが、これ絶対壮絶な苦行ですよね。



 ………やっぱり。



 「高度25000mまで昇って大気に邪魔されずに天体観測しようぜ」こと、スターゲイザー計画のゴンドラ。直訳すると星をみるひとになってしまいますが、占星術師なり天文学者なりと訳してあげましょう(多分後者)。少なくとも星をみるひとはその、ねえ。




 後は無意味にスプートニクが飛んでたり(これも各地で飛んでます)、宇宙食の展示がひっそりあったり。

 さて、博物館訪問の締めは当然ミュージアムショップですよね。



 まずはモノポリー米空軍版。不動産関係ねえ! …でも、うぃきぺによるとスターウォーズ版とかポケモン版とかもあるのか…



 当然、最高値はラプターです。



 なんかしらんが複数あったホルテン兄弟本。左の写真の本の二人の笑顔がステキすぎます。



 こっちはノースロップの無尾翼機操縦マニュアル。他にはツインマスタングの操縦マニュアルとか… 



 遊撃隊の方でも紹介した、「空軍料理本〜米空軍家族からのレシピ集」。その中にはなんと、あのドクターペッパーを一缶ぶち込んで作るというチョコレートケーキのレシピが!!

 ……つ、作って見たい、見たいけど絶対後悔する……



 収蔵機のポストカードなんてあって当たり前の代物ですが、ラインナップの中にわざわざゴブリンまで。 ……わかってるじゃないか、空軍博物館……

 これにて米空軍博物館編はやっと終了。なお、この後なぜか日本の一般人であるところの私が、ライトパターソン空軍基地の一般非公開エリアまでなぜか進入して、別に誰も気にしていないけれど無意味にドキドキしてきた、などという話については通常日記の方参照。ちなみにあとから階級章を調べてみたら、空軍中佐と空軍少佐の夫妻でした…… ちょっとまて、相当えらいじゃないか? かなり若そうだったのに!?

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