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ばっくとぅとっぷ


フランス旅行記 三日目〜ル・ブルージェ航空宇宙博物館到着まで、凱旋門、エッフェル塔 9月4日(木)



 今日の目的はパリ郊外、シャルル・ドゴール空港との中間に位置するル・ブルージェ航空宇宙博物館。昨日と違って田舎のほうに出て行くわけではないので、ホテルで朝食を摂って9時30分くらいに出発。メトロで東駅まで出て、そこからシャルル・ドゴール空港へ向かうバス350系統。一昨日降り立ったこの空港までの間に一つ、地方空港が存在し、そこに併設されている博物館が本日のメインターゲット。

 
ル・ブルージェ航空宇宙博物館外観。ここからでも後ろに何か巨大なものが見えます


 で、博物館内部の様子については例によって別項目になります。 …いや、この博物館は凄かった。ソミュールのほうは凄い場所である、ということがわかっていて行ってみてやっぱり凄かったのに対し、こちらはそこまででもないかなあ、と思っていたら想像以上のものがあったというか。 …正確には、ある一コーナーを中心としたインパクトが強すぎました。英独すら軽く凌駕するフランス魂を見た、というか見せ付けられてしまった、というか。銀色怖いよ銀色。

 恐怖のフランス銀色時空を脱出後は、再びバスで市内に戻り、凱旋門へ。ここで初めてのまっとうな観光地です(笑)。おお、日本人観光客が一杯いる! 前日・この日前半と日本人なんか影も形もないような場所でうろちょろしてたからある種感動だ(なにしろ、両博物館とも受け付けのお姉さんに「どこから来たの?」と聞かれる程度に珍しいっぽい)!

 
多分、世界一有名な門

 

 


 



その細部。



 せっかくだから凱旋門を登ってみたのですが… …き、きつい…螺旋階段がきつい… なんとか、階段の途中で立ち止まってしまう(そんな人も結構いました)ことはなかったものの、上がりきってから椅子に座り込んでしまう情けなさ…

 
(左)凱旋門の上からピザ、もといパリの一切れ。放射状の都市だというのがよくわかります。 (右)同じく凱旋門の上からモンマルトルのサクレ・クール聖堂



 
(左)凱旋(略)シャンゼリゼ通り (右)凱(略)アンヴァリッドとモンパルナスタワー


 
(左)が(略)エッフェル塔 (右)g(略)新凱旋門方面。高いビルはモンパルナスタワーのほかにはこの方面くらいにしか見当たらない



 一通り景色を見下ろしたあと凱旋門を下り、シャンゼリゼ通りへ。 そう、♪ああシャンゼリゼ あの歌が響く 虹の都に立つ某氏〜(単にこれが言いたかっただけ)♪


当然、脳内BGMは御旗のもとにである



 
(左)随分光っていますが、ガレージの入り口。こんな大通りでもしっかり駐車場を作るあたりがすばらしい。 (右)なんかの広告の京都

 それはさておき、シャンゼリゼ通りで遅い昼食。ただしマクド。 …そんなとこまで行ってマクドかよ、とバカにするなかれ。このマクドは、他に食べられそうな場所がなかったからやむを得ず、の「守り」のマクドではなく、遥かフランスのマクドはどういうメニューを扱っているのか、敢えて確かめてやろう、との考えに基づく「攻め」のマクドなのです! だからちっとも悪い選択じゃない!

 
(左)マクドナルドシャンゼリゼ通り店(仮称) (右)その店内

 私が頼んだのは「ロイヤルベーコン」。MURAJIさんはオーストラリア魂とかという日本ではないメニューを頼んでおられました。

 
ポテト用のケチャップとマヨネーズっぽいマスタードがデフォルトでついてくるのは日本との違いか。後者はなかなかいける

 で、これがそのロイヤルなベーコンバーガー。 ……日本のベーコンレタスバーガーからレタスを抜いたら、なんかロイヤルになる、ということが判明しました。他にもロイヤルチーズバーガーとかありましたが、こっちは何を抜いてロイヤルにしているのでしょう…肉か?チーズか? つうか全部にロイヤルとつけてるのかまさか?

 …ああ、味はごく普通のマクドでした。結論としてはフランスの首都の中枢部にあろうがマクドはマクドでした、ということで。補給も完了したところでMURAJIさんの頼まれ物の店に行ったりしつつ、エッフェル塔へ。



 



 近くで見ると、東京タワーより優美で繊細な印象を受けます。アーチ部分の装飾とか、そもそも全体の鉄骨の組み方とかが。東京タワーも嫌いではないのですが、少なくとも優雅さではこちらに軍配が上がるかなあ、などと。

 
かなり上から見下ろしているので小さく見えますが、下からだと無駄にでかい(というか芝生のかなりの部分を占拠しているEUマップ。そんなに嬉しいのか


 …しかし、この星はないでしょう、星は。下の広場にはこんなEUマップだし。ぶち壊しだ、色々ぶち壊しだ…

 1階、2階の展望台までは階段を歩いても上れるようですが、広い上に三次元的に階段が配されまくったル・ブルージェと螺旋階段の凱旋門を駆け巡って疲労困憊していたので、断念。エレベーターで上ることに。3階までは脚の中にある、エレベーターとケーブルカーの中間みたいな二階建てエレベーター、そこから3階までは普通のエレベーター。

 
エッフェル塔4階のオフィスにて、エジソン氏(右)と会談するエッフェル氏(左)


 3階まで着いたところ、「ここ(無論エッフェル塔上のこと)にあったエッフェル氏のオフィスにエジソン氏が訪れて会談している風景」が再現されていてびっくり。あんた、こんなところに部屋を持って何がしたいんだ。好きか? むしろ高いところが好き(婉曲表現)だから塔を建てたのか? しかも来客がエジソン氏て。一体何の話をしていたんだか。


肝心な部分が反射しているのは大変残念です


 …なお、この部屋には遥か極東の島国の大正天皇から贈られた明治勲章贈呈の賞状が飾ってあったりしたっぽいですが、まさか大正天皇も、自分が贈った賞状がこんな高い場所に飾られるとは思いもしてなかったでしょうねえ… いや、ここも紛れもなくエッフェル氏の部屋だったわけで、どこの部屋に飾ろうと自由だとは思いますが…

 

 

塔上から、旧陸軍士官学校、セーヌ川、シャイヨー宮。あとこのとき飲んでたヴォルビックきいちご味(推定)。最後のもの、お味のほうは…… 微妙……

 
塔三階内部の展望台にあった、「この方向この距離にこの外国があるよ、さあ目を凝らして見つけてみよう(地球の裏側かもしれないけどね! というか隣国でも無理!)」表示。日本はまあ当然として、ソロモン諸島(ガ島)とかニューギニア(ポートモレスビー)なんてマイナーな国までフォローしています。 ナウルまで… ナウルは今どこで何をしていますか(中略)いつものようにグアノを掘っていますか(後略)…

 
(左)上から見た塔下の広場。もう時間が遅いので減ってはいますが、それでもそれなりの人が切符売り場に並んでいます。私たちが並んだときはもっと一杯いました (右)塔1階の上にいる「ただいま建設中おじさん」。一瞬生かと見間違う


ライトアップは青色に。この明るさでまだ21時くらい


 日が落ちる頃、すなわち結構遅い時間(21時くらい…パリは日が長いです)に塔を降りて、近くのカフェで食事。フランスにきたら一度は食べておきたかったエスカルゴに挑戦。

 ……してみた、の、ですが… うん、まあ… 一度、食べといたら二度目は別にいいかな…程度のもの。 エスカルゴバターの味が強すぎて本体の味は良くわからんというか、そこまでの味付けをしなければ食えないようなものなんだろうかなあというか。少なくとも私はサザエとかの方が好きです。

 
 
エスカルゴはあくまで前菜なのである


 夕飯後、やっぱり22時半くらいとかにはなってたわけですが、そこからメトロの駅に行こうとして軽く迷ってしまいました。明日行く予定のアンヴァリッドのほうを下見しようとして、気がつけば国防省の前なんかをうろうろ行ったり来たり。結局なんとかメトロの駅にたどり着き、宿に帰り着いたときには24時直前でしたとさ。

フランス旅行記 四日目〜ルーブル美術館他 9月5日(金)


 
ルーブル美術館外観。でかい。そして中は非常にややこしい(苦笑)


 この日はまずルーブル美術館。どうせ混むだろうことはわかりきっていたので、少し早めに出発。その甲斐あってかガイドブックにも「並ぶ」と書かれていたチケット購入もすんなり終え、日本語ガイドマップをもらって入場。

 …広い、そして同じフロアの中でも上がったり下がったりを繰り返して非常にややこしい…これは、マップがなければ迷うこと必死ですね。なんというか、神様とかと戦うラストダンジョン風?

 
蠍座のヴィーナスにサモトラケの魔法陣グルグル主人公の有名どころ二つ…であるが、暗いなオイ。館内だから仕方ないにせよ…

 
(左)由緒正しい薬の原料。猫とか鰐とかのそれもありました (右)随分ぞんざいな展示方法ですが、いいんですかそれで…

 
別に古代の武器ばかり見ていたわけではない

 
(左)四大文明以前の民族による、謎の粘土人形 (右)「アッシリアの有翼牛に守られた門」。サルゴン2世の宮殿より。門だけあって、でかい

 
(左)目には目を、で有名なハムラビ法典 (右)なんかステンドグラス。展示品なのか美術館の一部なのかは、知らん。

 
(左)ルイ15世の王冠。例によって画像が暗いとの苦情は受け付けない (右)「民衆を導く自由の女神」。CCさくらのコラかなんかで印象に残ったから絵画の中でも敢えてこれだけ写真を撮ったなんていうのは重要機密である


 さて、我々は2階3階の近代絵画とかより、1階・半地階の古代美術のほうに主な興味があるという奇特な二人組みですので、そちらの古代エジプト美術とかオリエント美術とかのほうを舐めるように鑑賞。この段階ではやけに空いているなあ、と思っていたのですが、モナリザとかのある2階に上ってみてこの美術館の真の混み具合を思い知りました。 …人、多っ! 日本人も多っ!
 いやまあ、自分たちの趣味が一般的に見て相当偏っていることは理解していましたが、同じ美術館の中でもここまで違うんですねえ、混み具合… おかげで、モナリザの写真を撮ろうとはしたのですが、


サムネイルに赤丸つけときますね。拡大しても黒くしか写ってませんが…


 この距離から撮っただけで挫折してしまいました。一応肉眼ではちゃんと至近で見たのですが、あの人ごみの中カメラを構える気力は、あんまり…

 そんな感じで2階は流しつつ、3階はもはやスルー。一般的な順路とは全然違う気もしますが、仕方ないじゃないですか、混んでるんですし(苦笑)。「民衆を導く自由の女神」とか見つつ、離脱。


ルーブルの正面にある、カルーゼル凱旋門。ナポレオンが本当にくぐれた凱旋門(でっかい方の完成はナポレオンが死んでから)


 昼食はセーヌ川沿いのカフェ。さすが観光地、なんか日本語が通じました。ウェイターさんに「オイシイ?」と聞かれたので「おいしい」と返す。実際、適当な店に飛び入りで入ってもどこも美味いのはさすがフランス、ということでしょう。その分日本の感覚からするとやたら高いですが。昼飯に2、30ユーロは普通にかかるってお前。

 

 

 
日本語メニューとこの日の昼食。さすが観光地


ルーブルからアンヴァリッドに移動する途中に通過したブルボン宮。現在は国民議会下院。夜間にはこの壁をスクリーン代わりに広告だかニュースだかがでかでかと映し出される(前日このあたりで道に迷ったときに目撃)。仮にも国会議事堂で、いいのかそれは…


アンヴァリッド外観


 午後からはアンヴァリッド。目的は軍事博物館とナポさんの墓。これも、行く前の予想より遥かに内容が濃かったので別項目で。ただ、フラッシュ禁止だったのとパリ市内の観光名所ということで今までの博物館に比べると格段に人が多く、写真は撮りにくかったんですよねえ…

 このあと、シャンゼリゼ通りのスーパーでお土産を購入、ヴァスティーユ広場へ。近くの日本漫画屋(なんだそれ)に行ってみました。お土産にフランス語版よつばと!とネギまを購入。その後、宣言どおりまたムール貝。やっぱりエスカルゴよりこっちのほうがいいです。この店、店員さんも結構面白かった(お勧めメニューとかビールとこちらのオーダーが一致すると、「Good Choise!」とか誉められた)ですし。



やっぱエスカルゴよりこっちのほうがいいや


シャンゼリゼ通りで出くわした軍人。街中ですが当然物騒なものを持ってました



 
パリの漫画屋。この界隈には他にも数軒あるみたいですが、この前に買ったお土産類が非常に重かったのとそれまで歩き詰めだったのとで疲労困憊していたため、結局この店しか寄ってません


 この日は最終日なんで、まだ日があるうち(それでも20時くらい)に終了。あとは帰るだけです。

 

 
フラ語版「ネギま!」14巻と「よつばと!」7巻。無論フラ語なんてわかるはずがないので、細かい内容の差などをいちいち説明するようなことは不可能(笑)。買うときに「ねぎまふぉーてぃあんどよつばとせぶん、ぷりーず」で通じたのは特筆すべきことでしょうか

フランス旅行記 五日目〜六日目 帰路 9月6日(土)〜9月7日(日)



 飛行機は17時45分の便なので、チェックアウト時間ぎりぎりまで宿でゆっくりしていってから、二日前と同じバスで今度はシャルル・ドゴール空港まで。「昼飯は空港で食べますか」などと言っていたら、空港内でろくな店が見つけられなくて軽くへこんだりしつつ、それでも軽食程度の店を見つけたりして時間潰し、登場手続きとかは無事進行さすがに、機内の中では疲れが出ていたのか結構な時間を寝てすごしてしまいました。
 途中最後の最後でなんかのフラグを立て忘れていてバッドエンド、などということもなく(当たり前だ)、無事成田に到着。バスで帰られるMURAJIさんと別れて、成田エクスプレス→新幹線で真首都へ帰着して今に至る。これにて全日程終了。

 
空港で食べたフランス最後の食事。少し物足りない…


 今回の旅行は、最初から最後まで「フランスのステキなほうの真髄を見せつけられた旅」と総括することが出来ましょうか(笑)。主目標であったソミュールだけでなく、ル・ブルージェ、アンヴァリッドといったサブ目標群も行ってみればあまりの見所の多さに圧倒されてしまいました…というか、「期待して行って期待通りに素晴らしかった」ソミュールよりもさらにインパクトがあった気が。…無論、少々斜めというか歪んだ視点からの感想ではありますが(笑)。日本にいればまず絶対見れないものをたくさん見れたので、非常に満足しています。

 なかでも一番衝撃的だったのは、やっぱりル・ブルージェの銀色の間、でしょうか。あの奇怪な光景はちょっと忘れられそうにありません。恐るべしフランス人。

 そんなこんなで、そろそろ旅の疲れが出てきて正直眠いので、終了。

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